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アモキシシリンカプセル250mgの副作用と効果について!

   

ペニシリン系抗生物質、アモキシシリンカプセル250mgは、体中の様々な感染症に処方されるお薬です。

このアモキシシリンカプセル250mgは名前にもついているアモキシシリン水和物が主成分です。

 

実はこのお薬、先発品があり、サワシリンカプセル250mgというものです。

アモキシシリンカプセル250mgはジェネリック医薬品と呼ばれる後発品で、内容成分は先発品と変わらないもののお値段は割安です。

 

幅広く使用される抗生物質ですが、気になるのはその効果や副作用ではないでしょうか。

今回は、ジェネリック医薬品の安全性にも触れつつ、アモキシシリンカプセル250mgの効果や副作用についてご説明いたします。

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アモキシシリンカプセル250mgとは?

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辰巳化学株式会社のものは白色とエンジ色(暗赤色)のツートンカラーの約18mmカプセル、日医工株式会社のものは薄い茶色と白色のツートンカラーで17.5mmです。

そのほか東和薬品、ニプロという会社からもアモキシシリンカプセルは出ています。

 

通常、成人は一回250mgを一日3~4回、小児は一日20~40mgを3~4回に分けて服用します。

 

カプセルに入っている理由は、薬の味を和らげるというだけではなく、アモキシシリンが腸で吸収される事によって効く薬であるためです。

したがって、カプセルを開けたり噛んだりして飲んだり、口の中で薬を溶かしたりせず、カプセルのまま十分な量の水で飲み込む事が大切です。

 

効果・効能

アモキシシリンカプセルの主成分は、アモキシシリン水和物です。

ペニシリン系の抗生物質で、様々な細菌の細胞壁の合成を阻害しその繁殖を防ぐという、殺菌的な作用を持ちます。

ペニシリンは青カビから発見され、世界で初めて開発された抗生物質であり、それまで怪我による感染症なども致命傷となっていたのが助かるようになった、画期的なお薬です。

 

感染症と聞くと何事かという感じがしますが、ヒトの体に微量存在しても病気にはならない細菌が、何らかの原因によって増えすぎてしまってトラブルを起こすといういうのも感染症です。

 

アモキシシリンカプセルは、

・目、耳、鼻の感染症

・歯の感染症

・皮膚の感染症

・泌尿器や尿路、呼吸器

など、体中の感染症治療に使われます。

 

ペニシリン系のお薬には点滴でしか投与できないものもありますが、アモキシシリンは経口投与出来るというのが大きな特徴です。

入院するわけではないけれど確実に細菌を死滅させて治療しなければならない、というような病気にはとても便利なお薬です。

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副鼻腔炎の治療について

副鼻腔炎には、慢性のものと、およそ一ヶ月間で治癒する急性副鼻腔炎があります。

急性副鼻腔は蓄膿症と呼ばれるもので、39度以上の発熱や膿状の鼻水、顔面全体が痛くなるなどの重度の場合は抗生物質が用いられ、アモキシシリンで治療することがあります。

 

しかし、効かない場合もあるというのが現実です。

急性副鼻腔炎は風邪の延長のように発症しがちですが、風邪の原因のほとんどがウイルス性であるのと同様、急性副鼻腔炎の原因も、細菌性であることはあまりないとの事です。

また、強いアレルギーや、遺伝体質が原因として考えられている慢性副鼻腔の場合、アモキシシリンを使用するとなるとその期間も長期となるため、細菌に耐性が出来てしまう可能性があることからも、その使用には賛否両論あります。

 

しかし、重度の副鼻腔炎になった場合、もとの原因がウイルスであっても、その弱っているところに二次的に細菌が増殖し、症状を更に悪化させていると考えられるため、アモキシシリンは有効である可能性もあります。

 

抗生物質にはアモキシシリンのような細菌の細胞壁の合成を阻害するペニシリン系や、ペニシリン系を更に進化させたセフィム系だけでなく、マクロライド系という、細菌細胞のタンパク質の合成を阻害するという方法で細菌の増殖を防ぐお薬があります。

副鼻腔炎がアモキシシリンで治らない場合には、アモキシシリンが効かない細菌が原因となっていると考えられるため、このマクロライド系のお薬を併用したり、切り替えたりする可能性があります。

 

副作用

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アモキシシリンの主な副作用には、下痢をはじめとした食欲不振、悪心など胃腸の不調があります。

これは、アモキシシリンが細菌を死滅させる作用を持つお薬であるため、中耳炎に使用していたとしても腸で吸収する段階で腸内の細菌に作用し、そのバランスを狂わせてしまう可能性があるからです。

 

また、皮膚にぶつぶつができるなどの発疹かゆみなどの副作用が出る人もまれにいます。

アモキシシリンの成分に対するアレルギーであったり、下痢の場合同様、皮膚の常在菌のバランスを崩してしまう可能性があると考えられます。

 

副作用は他のお薬についても言えることですが、その効き目が望まないところに働いてしまっていることに他なりません。

元々皮膚や胃腸のトラブルがある方や、アレルギーがある方、妊娠中や授乳中、高齢の方は、事前に医師に相談することが大切です。

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ジェネリック

ジェネリック医薬品は、先発品と同じ成分で同じ効き目を持つと言われています。

そして、アモキシシリンの先発品サワシリンカプセル250mgが薬価12.8円であるところ、アモキシシリンカプセル250mgは薬価8.6円と、先発品の約7割のお値段です。

割安となっているのは、時間をかけて研究開発され、治験のされた先発品とは異なり、物質特許という、先発品のお薬の化学式の特許の切れた後でしか製造販売出来ないところにあります。

 

お薬の成分である化学式は同じであるため成分が同じと言えるのですが、実は特許には物質特許だけでなく、用途特許、製剤特許、製法特許と四段階もあります。

この全ての期間合わせると20年という長期間であり、先発品から20年後に製造販売されたジェネリック医薬品であれば、先発品とほぼ同じと言えるのですが、第一段階の物質特許が切れた時点で出たジェネリック医薬品の場合、主成分は先発品と同じであっても、その製法やコーティングなどは同じには出来ません。

コーティングであるカプセルなどが異なるという事は、お薬の吸収の仕方の違いに繋がるため、効き目が全く同じであるかどうかには疑問が生じると言えます。

 

ジェネリック医薬品はお薬を飲む患者側の経済的負担の軽減だけでなく、保険医療制度の安定を図るためにとても重宝されていますが、病気の内容、個人の体質など検討が必要な場合があるかも知れません。

 

まとめ

アモキシシリンカプセル250mgは、体中のトラブルの元となる様々な細菌の治療に用いられるペニシリン系抗生物質のお薬です。

抗生物質は用法を守り、その成分の濃度を一定期間きちんと保つ事によって効くため、指定された期間きっちりと飲むことが大切です。

 

このアモキシシリンが効かない時は、別の機会に長期服用などによって細菌が耐性を持ってしまっている場合や、アモキシシリンが効かないタイプの細菌やウイルスが原因となっていると考えられます。

副作用があった場合や指定された方法で服用しているのに治らない場合は、早めに医師に相談しましょう。

 

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