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ビクシリン(アンピシリン)の副作用や効果について!

   

「ビクシリン」という名前は聞きなれていなくても「ペニシリン」という名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。

「ビクシリン」は実は「ペニシリン系抗生物質」の一つです。

今回は、そんな「ビクシリン(アンピシリン)の副作用や効果」について詳しく説明しましょう。

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ビクシリンとは?

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ビクシリンの主成分はアンピシリンです。

感染を起こす細菌の細胞壁合成を阻害して、細菌を殺す働きがあるペニシリン系抗生物質のひとつです。

 

効果・効能

効果のある菌としては、

・グラム陽性菌

・グラム陰性菌の両方の細菌(赤痢菌、大腸菌、変形菌、インフルエンザ菌、腸球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、ぶどう球菌、淋菌など)

があげられており、ペニシリン剤のなかで、もっとも利用されている薬です。

 

具体的に効果のある疾患としては

・呼吸器の感染症(扁桃炎・咽頭炎・喉頭炎・猩紅熱・肺炎・気管支炎など)

・目・耳・鼻の感染症(眼瞼膿瘍・麦粒腫・外耳炎・中耳炎・副鼻腔炎など)

・歯の感染症(歯槽骨炎・智歯周囲炎・抜歯後感染など)

・泌尿器・尿路の感染症(腎盂腎炎・膀胱炎)・尿道炎・前立腺炎・子宮内感染など)

・皮膚の感染症(瘭疽・癤・癰・膿痂疹など)

・性感染症(梅毒・淋病など)

・その他の感染症(乳腺炎、細菌性心内膜炎、腹膜炎、敗血症、炭疽病、関節炎、リンパ節炎など)

 

やけどや手術後の二次感染の治療 などがあげられます。

 

主成分は「アンピシリン水和物」ですが、古くからある天然型ペニシリン製剤に比べ、グラム陽性菌に対する効力は弱くなっていると言われています。

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用法・用量

大人は1回1~2カプセル(主成分として250~500mg)を1日4~6回服用しますが、状態により医師の指示で増減されることがあります。

 

使用上の注意

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以前に「ペニシリン系の薬でアレルギーをおこした人」は使用できませんし、例え他の薬であってもアレルギーをおこしたことのある人や、両親・兄弟に強いアレルギーがあるような人は、十分注意して使用する必要があります。

 

その他にも、肝臓・腎臓・胃腸・血液に関する病気がある人、全身状態の悪い人、妊婦などは、使用することによって病状を悪化させたり、胎児に影響を与えたりする場合があります。

事前にそのことを伝えなければ、医師にはわかりませんので、受診する前に自分の病気や飲んでいる薬についてまとめておくといいかもしれません。

お薬手帳を持参することも一つの方法です。

忘れていたでは、すまされないこともありますので、気を付けたいものですね。

 

また高齢の方の中には、自分が処方してもらったお薬を「よく効く薬だから」という理由で、他の人にあげてしまうかたもいらっしゃるようです。

もし、その方がお薬に対するアレルギーのある人であれば、大変なことになります。

安易に人にお薬をあげてはいけません。

 

もう一つ気を付けたいのが「お薬の飲み忘れ」や「飲みすぎ」のトラブルです。

飲み忘れた場合の基本的な対処としては、気がついた時、できるだけ早く1回分を飲むことです。

ただし、次の通常飲む時間まで4時間以下の場合は1回飛ばして、次の通常の服用時間に1回分を飲むようにしましょう。

絶対に2回分を一度に飲まないようにしましょう。

 

基本的に、医師の指示通りに飲めなかった場合は、そのことを医師に伝えて、指示を仰ぎましょう。

自己判断で、勝手に中止したりして、そのことを医師に伝えないでいると「薬をたくさん出しているのにちっとも効かない、もう少し強い薬を出してみよう」などと誤った診断をしてしまう要因となります。

事実をきちんと伝えることと、医師との円滑なコミュニケーションがとれることが基本なのですね。

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副作用

「過敏症状(発疹・発熱・かゆみなどのアレルギー症状)」や「下痢」「吐き気」「腹痛」「食欲不振」などの消化器症状を起こすことがあります。

まれではありますが「ショック症状」「血液障害(貧血など)」「腎臓障害」「口内炎」「偽膜性大腸炎」「肝機能障害」「黄疸」なども報告されています。

特に、お薬を飲んだ後、「口内の異常(口渇・痛み・ただれなど)」「めまい」「耳鳴り」「発疹」「頻繁な便意」「喘鳴」などの症状がおこったときは、ショック症状の前兆のこともあるので、すぐに薬を中止して、医師に相談してください。

 

まとめ

ビクシリンの主成分はアンピシリンで、ペニシリン系の抗生物質です。

 

特に高齢の方の中には「抗生物質」と聞くと「なんにでも効く万能薬」と解釈して、ちょっと風邪気味だというだけで、以前もらってとっておいたお薬を飲んでしまう方もいらっしゃるようです。

「抗生物質」の安易な使用は、抗生物質の効かない菌を増やす原因となることもあり、あなた自身の未来の病気のリスクを増やすことにもつながりかねません。

医師はいろいろなことを考えて総合的な判断をした上でお薬を処方しているのです。そのことを理解したうえで使用することが大切です。

 

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