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鼻血がよく出るのは病気のサイン!その原因と対処法とは!

      2017/08/10

何もしていないのに、鼻血が出ることがよくあるという人は意外なことに少なくありません。

鼻血とはいえ、あまりにも頻繁になるとどこか悪いのかと心配になってしまいますよね。

鼻血のメカニズムを知ることで、万一の病気の早期発見につなげましょう。

今回は、鼻血がよく出る原因と対処法についてご紹介していきたいと思います。

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鼻血はどこから出てくるの?

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まず、鼻血はどこから出るのかというと、鼻血の90%キーゼルバッハ部位呼ばれる、鼻の入り口から1センチくらいの場所の小鼻のあたりから出血しています。

キーゼルバッハ部位は粘膜が薄く毛細血管が集まっているので、少しの傷でも出血しやすいのです。

また、粘膜の弱い子供は大人よりも鼻血が出やすいです。

 

鼻を強くかんだり触ったり、のぼせたりして起こる鼻血はこのキーゼルバッハ部位になり、基本的には心配いりません。

 

では残りの10%はどこからかというと、鼻の奥の鼻腔の粘膜からの出血になります。

高血圧動脈硬化の方が出血しやすく、がん繊維腫が原因となる事もあるので注意が必要な鼻血です。

特徴として、

・刺激を与えていないのに突然出て来る

・ポトッポトッというより、スーッと流れるような出方をする

・一度出て来ると、なかなか止まらない

ような鼻血が、鼻腔の粘膜部位からの出血の特徴になります。

 

鼻血の原因は何?

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では鼻血の原因とは一体何なのでしょうか。

具体的にご紹介させていただきます。

 

乾燥

冬の寒い時期に多いのですが、鼻が乾燥すると粘膜が弱って出血しやすい状態になります。

粘膜が乾燥している状態で、鼻をかむ、鼻をほじる等をすると、毛細血管に直に衝撃が加わってしまうので鼻血の原因となります。

冬に鼻血が出る方は、部屋を加湿したり、外出時はマスクをするなどの乾燥予防をしてみましょう。

 

アレルギー性鼻炎

まず鼻血が起こる原因として挙げられるのが、花粉症やハウスダストによるアレルギー性鼻炎です。

鼻炎が起こると鼻の粘膜は弱った状態になるので、かゆみや違和感で鼻をいじった際に鼻血が出やすくなります。

アレルギーの原因となる要素を特定し、アレルギー対策をすることが大切です。

 

血管運動性鼻炎

温度変化によって、血管が拡張収縮をする血管運動性鼻炎が原因となる場合もあります。

血管運動性鼻炎で出血する具体的な例には、

・長時間の入浴

・激しい運動

・季節の変わり目

・飲酒

の際に鼻血が出ることがあります。

 

ストレス

ストレスがたまると自律神経が乱れ、血圧が上昇して鼻血が出ることがあります。

また鼻血と同時に、めまいや耳鳴り、動悸や息切れ、無気力、気分が落ち込むなどの症状が頻繁にある場合は、自律神経失調症かもしれません。

上記が思い当たる時は、心療内科を受診してみましょう。

 

病気

何らかの病気が原因で鼻血が出る事もあります。

具体的には、

・糖尿病や動脈硬化、高血圧といった血管が弱っている病気

・白血病、血小板減少病など血液の病気

・がん

・肝機能障害

・脳の病気

・腎臓の病気

などが挙げられます。

 

特に血液の病気の際は、突然大量の鼻血が出たり、鼻だけでなく歯茎からも頻繁に出血が見受けられます。

肝機能障害の際は皮膚や白目に黄疸。

腎臓の病気は全身のむくみが出ることがあります。

 

頻繁に鼻血が出るという方は、他の症状とも合わせて病気の可能性を疑ってみましょう。

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鼻血が止まらない難病、オスラー病とは?

オスラー病と呼ばれる、遺伝子の異常により血管の奇形が起こり、出血が起こる病気があります。

親から子へと遺伝する病気ですが、オスラー病の遺伝子を持っているからといって、病気が発症するとは限らないそうです。

 

異常な血管がある部位によって症状が異なってきますが、一番多い症状が鼻出血といわれていて、患者さんの8~9割に見られるといわれています。

また鼻血だけではなく、口腔内や尿路から出血がある場合もあります。

 

オスラー病の患者さんは、ストレスによって鼻血を起こしやすいことがオスラー病の遺伝子を持つ人を対象に行った研究論文で報告されています。

 

現在、日本には約10000人ほどのオスラー病患者がいるとされています。

鼻に刺激を与えていないのに鼻血が頻出する方は、一度病院で検査を受けてみましょう。

 

鼻血の正しい対処法は?

ここで、正しい鼻血の対処法をご紹介します。

 

1・まず座った状態で少し頭を下げ、小鼻の上のあたりを手でつまみます。

キーゼルバッハ部位の出血の場合は、その状態のまま5〜10分安静にしていると出血が止まるでしょう。

2・それでもなかなか止まらない場合は、ティッシュや脱脂綿を鼻の奥まで詰め、先ほどと同じように小鼻の上のあたりを手でつまみましょう。

ティッシュをつめる場合には、入り口にだけ詰めても効果がないので、キーゼルバッハ部位を圧迫するようにティッシュを鼻の奥へ押し込むようにすると効果的です。

 

上記の方法を試しても、もし1時間以上鼻血が止まらないといったことがあれば、早急に病院を受診しましょう。

耳鼻咽喉科で診てもらえます。

 

間違った方法

よく、鼻血が出た場合の間違った対処法として、上を向くことがあげられます。

しかし、これは間違った方法です。

 

顔を上に向けてしまうと、鼻血が鼻から口へと逆流してしまう可能性があるのでやめましょう。

また上記と同じ理由で、鼻血が出ている時に寝かせる際は、必ず横向きに寝かせましょう。

 

まとめ

突然出て来る鼻血の原因と対処法をご紹介しました。

多くの鼻血はアレルギーや温度変化が原因となりますが、重大な病気の前兆として出血する鼻血の場合もあります。

・刺激を与えてないのに突然出てきて、なかなか止まらない鼻血

には注意が必要です。

 

鼻血がよく出る時は、まず耳鼻咽喉科を受診しましょう。

健康に問題がない場合でも、医師による治療や指導で症状が改善することもあります。

鼻血が出やすい体質も上手く付き合っていけるように正しい対処法を知っておきましょう。

 

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