冬の脱水症状の原因と対策!頭痛と乾燥は危険のサイン!?
脱水症状というと熱中症?夏になるもの?という気がしますが、実は冬でも脱水症状を起こしてしまうことがあるんです。
脱水症は時には命に関わるとても怖いものですよね。
今回は、冬場に起こる脱水症状の主な原因や対策などを紹介させていただきます。
目次
そもそも脱水症状ってなに?
そもそも脱水症状とは、体のなかの水分と電解質が不足することによって引き起こされる症状のことです。
水分がなくなると自然と体のなかを流れる血液の量が減ってしまいます。
そうすると必要な酸素や栄養素が臓器に届けられなくなります。
また電解質が減ってしまうと、足りない電解質を骨や筋肉から補おうとして体にためていた分まで失ってしまうことになります。
これは、適切な水分補給や処置がなされない限り自然に治るということはありません。
もうひとつ脱水症状で怖いのは、血液がドロドロになってしまうことです。
血液の流れが悪くなると、頭痛や体のだるさといった症状が現れます。
放置しておくと脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすいレベルまで血液の粘度が進んでしまい、特に高血圧や糖尿病などの持病がある方、高齢者にとっては絶対に避けなければいけない危険な状態となってしまいます。
冬の脱水症状を引き起こす病気
まずはインフルエンザやノロウイルスへの感染など、発熱や嘔吐を伴う病気にかかったときに脱水症状をひきおこす例がよく見られます。
熱があると体が痛かったり食欲がなかったりで食べ物を口にできなくなります。
飲み物を積極的にとっていたとしても嘔吐の症状が強いときは、体に吸収されるよりも体から失われる水分量のほうが多くなってしまうことがあり、結果的に脱水症状を引き起こしてしまいます。
病気のときは水分補給ですら辛いものですが、薬局や病院から指導をしてもらい電解質をバランスよく含んだ飲み物をこまめに飲むのが一番です。
また、嘔吐してしまった時は失ったぶんの水分を意識してとることが大切です。
どうせ戻してしまうからと、素人判断で水分補給を止めてしまうのは危険です。
全身の状態が悪いときは一気に症状が進むこともありますので、やはりお医者さんの指示をあおぐのがベストですね。
空気の乾燥が引き起こす?
冬場は空気が乾燥するといいますが、肌がカサカサしてしまう程度のことしか気にしていなかったりしますよね。
しかし、冬場は体を適切な温度に保つために常にエネルギーを消費しつづけている状態です。
その中で当然、体の水分はつかわれますし同時に皮膚からも蒸発していってしまいます。
そんなことで脱水症状になるわけがない、と思い込んでいるのも症状に気づきにくい一因となっていて、何かおかしいと気づいたときには、ほとんど意識がない状態まで症状がすすんでしまうこともあるようです。
冬場こそ油断は禁物です。
乾燥しているなと思ったら、少しずつで良いのでこまめに水分補給することが大切です。
乾燥による脱水症状の始まりは、
・口のネバつき
・唇、腕や手など皮膚のカサつき
・なんとなくしんどい
・体がフラつく
・頭痛
・手足の冷え
など普段なら見過ごしてしまいそうな異変です。
そこで危険なレベルの乾燥かどうか、簡単にチェックできる方法があります。
・まず、手の甲を指でつまんでかるく上に引き上げます。
・手を離してすぐに、皮膚が元の形にもどれば適切な水分量が保たれており、なかなか戻らない場合は乾燥しているサインになります。
あくまで簡易的なものですが、目安にはなりますね。
また、適切な水分補給が難しい小さな子どもさんやお年寄りのために、とった水分量と時間を記録しておくなどの工夫をしておくのも大切です。
水分補給の意識が低い、水分を我慢してしまう
夏とは違い冬は、水分補給をしなければ、という意識がない方が多いと思います。
また、冬になるとどうしても寒いですし、トイレに行く回数も増えてしまいます。
知らず知らずのうちに、水分をとらないようにしてしまっている人が非常に多いです。
人間の体は、どれだけ寒くても一定量の水分を失っていきます。
ですから、冬場で寒いし汗もかいていないから水分補給をしなくてもよい、ということは絶対にありません。
最近ではコンビにでも常温の水やお茶をよく見かけますし、生姜やチャイなど体を温める作用のある飲み物なども上手く取り入れて、体を冷やさずにかしこく水分補給をしましょう。
冬の脱水を防ぐ予防法!
ここで、冬の脱水症を防ぐ為に、気をつけておきたい予防法をご紹介します。
水分補給を習慣つける
食事以外に水分補給は1日にどれくらい必要なのかご存知ですか?
脱水症を予防するために、1日1.5リットル以上の水分を飲むようにしましょう。
一度に大量に飲むのではなく、コップ1杯(200ml)の水を7、8回に分けて飲みましょう。
朝起きて、朝昼晩御飯の後、10時と15時の休憩に、入浴の前後、就寝前に、といった具合に水分補給を習慣付けるのが好ましいですね。
飲料は、水やお茶(ノンカフェイン)、スポーツドリンク、経口補水液、がいいでしょう。
基本的には好きな飲み物で構いませんが、カフェインは利尿作用があるので、出来ればノンカフェインの飲み物にしましょう。
乾燥を防ぐために室内の加湿
肌の乾燥は、体の水分が奪われる原因となります。
室内にいる時は、加湿器を使い50~60%前後の湿度を保ちましょう。
加湿器がないなら、濡れタオルを干すのも効果的です。
また、観葉植物を置き水をあげるのも、湿度のアップになります。
こまめに窓を空け換気をすることも、室内の乾燥を防ぐことになります。
まとめ
冬の脱水症状の原因には、
・ノロウイルスやインフルエンザの感染
・乾燥
・水分補給の意識が低い、水分を我慢してしまう
が主にあげられます。
脱水症は、冬は夏場に比べると気づきにくく症状が進んでしまうこともあるなど少し怖い印象ですが、原因と対策を知っておけば心強いですね。
基本的には水分補給と湿度を保つことが大切なので、少しの注意と気配りでかなり防ぐことが出来ると思います。
インフルエンザが流行る冬場は、脱水症状に備えた経口補水液などを常備しておくとより安心です。
関連記事としてはこちらをご参考下さい。
⇒1. 子供は脱水症状になりやすい!見分け方とサインをご紹介!