結膜炎!症状や原因を詳しく解説!
目の充血や大量の目やにといった症状が現れたことはありませんか?
それは結膜炎かもしれません。
結膜炎の原因は大きく分けて3種類あります。まずは、自身の原因を探る必要がありますね。
今回は、結膜炎の症状や原因についてご紹介させていただきます。
目次
結膜炎とは
結膜炎とは、目の結膜の部分が赤く充血したり目やにや腫れなどの炎症を起こす病気です。
結膜というのは、白目の表面や上下のまぶたの裏側を覆ってる半透明な膜の事を言います。
結膜は、ゴミや異物が目に入らないように働いています。
そこに細菌やウイルスが感染したり、ほこりや花粉などのアレルギーによって、目が赤く充血したり、目のかゆみや目やにが多くなったりといった症状が現れます。
結膜炎は幼児から高齢者まで発症する年齢は幅広く、割と身近な病気なので、自分が掛かったことがあるという方も多いと思います。
そして結膜炎は、大きく分けると
・ウイルス性結膜炎
・細菌性結膜炎
・アレルギー性結膜炎
の3種類あります。
それぞれの症状を見ていきましょう。
結膜炎の症状
症状はウイルス性結膜炎、細菌性結膜炎、アレルギー性結膜炎の種類によって少し異なります。
ウイルス性結膜炎の症状
・はやり目(流行性角結膜炎)の場合
目のかゆみはほとんどありませんが、目が赤く充血して目やにや眼痛によって涙がたくさんでる事があります。
また、耳の前や顎の下にあるリンパ節が腫れたりすることもあります。
はやり目に関してはこちらもご参考下さい。
⇒はやり目(流行性角結膜炎)!症状や潜伏期間、完治するのはいつ?
・プール熱(咽頭炎結膜熱)
プール熱の代表的な症状としては、
①高熱(38℃~40℃)
②咽頭炎(のどの痛み、腫れ)
③結膜炎(目の充血、目やに)
といったものが見られます。
プール熱に関してはこちらもご参考下さい。
・急性出血性結膜炎(アポロ病)の場合
急性出血性結膜炎は、はやり目の症状と類似しています。
名前の通り急性で、感染すると1日程度で目の充血や目やに、まぶたの腫れ、目にゴロゴロとした異物感を感じたり、白目に出血が見られたりします。
・ヘルペス性結膜炎の場合
症状としては、はやり目などと症状が類似し、目の充血や目やに、目の痛みやゴロゴロした異物感を感じたりします。
特徴的な症状としては、目のまわりに赤い水ぶくれが出来ます。
また、はやり目やプール熱などは片目に炎症を起こすともう片方も炎症を起こしやすいのに対し、ヘルペス性結膜炎は片目のみの発症がほとんどになります。
細菌性結膜炎の症状
細菌性結膜炎の症状は、目の充血や黄色い目やにが大量に出たり、目がゴロゴロとした異物感を感じたりします。
細菌性結膜炎は酷くなると角膜に腫瘍ができ、視力が低下することもあります。
片方のみに現れると、数日後にもう片方にも発症するのがほとんどです。
アレルギー性結膜炎の症状
・季節性アレルギー性結膜炎の場合
目のかゆみが強く、充血やくしゃみ鼻水、鼻づまりなども起こります。
・通年性アレルギー性結膜炎の場合
主な症状は目のかゆみです。
その他目の充血や炎症がひどい場合は、白目の部分が腫れて水がたまった様になります。
また、目やにや涙が出たりもします。
・春季カタルの場合
強いかゆみや白っぽい糸を引くような粘りのある目やにが出たり、目が赤く充血したり、まぶたの腫れなどが見られます。
特徴として、目の痛みや光を眩しく感じたり、まぶたの裏側がでこぼこに腫れや角膜の周りの結膜が盛り上がるといった症状も見られることがあります。
・巨大乳頭結膜炎の場合
症状としては上まぶたの裏側(結膜)にブツブツが出来ます。
また、目のかゆみや充血、ゴロゴロとした異物感を感じたり、コンタクトレンズがずれたりといった症状も見られます。
巨大乳頭結膜炎に関してはこちらの記事もご参考下さい。
結膜炎の原因
ここで、それぞれの結膜炎の原因となる要素を具体的に見ていきます。
ウイルス性結膜炎の症状
ウイルスが感染して発症する結膜炎になります。
原因のウイルスには、アデノウイルス、エンテロウイルス、ヘルペスウイルスなどがあります。
いずれも感染力が強く、保育園や学校などで集団感染も起こりやすいので注意が必要です。
具体例
・はやり目(流行性角結膜炎)・・・アデノウイルス(8型、19型、37型、54型など)のウイルスによって発症します。
・プール熱・・・アデノウイルス(3型、4型、7型など)のウイルスによって発症します。
・急性出血性結膜炎(アポロ病)・・・エンテロウイルス(70型)やコクサッキーウイルス(A24変異型)などエンテロウイルスの仲間のウイルスによって発症します。
・ヘルペス性結膜炎・・・単純ヘルペスウイルスによって発症します。
細菌性結膜炎
細菌性結膜炎は、微生物や細菌が原因で結膜に炎症を起こす病気です。
細菌性結膜炎の主な菌には、
・インフルエンザ菌
・肺炎球菌
・黄色ブドウ球菌
・クラミジア菌
・淋菌
が挙げられます。
特に、肺炎球菌は子供に、黄色ブドウ球菌は高齢者に多くみられます。
アレルギー性結膜炎
アレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)が原因で目の結膜に炎症が起こります。
主なアレルゲンには、花粉、ハウスダスト、猫や犬などの動物の毛、カビ、ダニ、コンタクトレンズの汚れなどがあります。
・季節性アレルギー性結膜炎
花粉が原因で結膜に炎症を起こす病気です。
花粉の原因物質と飛散時期
春・・・スギ花粉、
春~初夏・・・ヒノキ、シラカバ(イネ科)、スズメノテッポウ(イネ科)、ホソムギ(イネ科)
夏・・・カモガヤ(イネ科)、ハルガヤ(イネ科)、イネ(イネ科)
秋・・・ブタクサ(キク科)、ヨモギ(キク科)、カナムグラ(クワ科)
・通年性アレルギー性結膜炎
ホコリの中にあるダニやカビといったハウスダストが原因で目の結膜に炎症を起こす病気です。
その他、ハウスダストにはフケやペットの毛なども含まれます。
・春季カタル
花粉、ハウスダストのダニ、動物の毛、カビ、フケやコンタクトレンズの汚れなどのアレルゲンに対して防衛反応を起こし、結膜に炎症を起こします。
・巨大乳頭結膜炎
主にコンタクトレンズの汚れが原因で上まぶたの裏側(結膜)にブツブツができる病気です。
まとめ
いかがでしたか?
結膜炎は子供から高齢者まで、幅広く誰にでも起こります。
正しい治療をするためには、まず自身の症状から原因を特定することが大切ですね。
結膜の充血や目やにといった症状が現れ結膜炎が疑われる時は、眼科を受診しましょう。
結膜炎の治療法や関連記事についてはこちらをご参考ください。