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くも膜下出血の7つの前兆!頭痛や肩こりにも関係が・・!

      2016/02/06

くも膜下出血という病気をご存じですか?

脳の表面は、軟膜・くも膜・硬膜という3層構造になっていて、

くも膜と軟膜の間の空洞部分をくも膜下腔といいます。

「くも膜下出血」は、このくも膜下腔が出血してしまうことをとさします。

くも膜下出血は死亡率がとても高い病気です。

およそ50%の人が亡くなり、20%の人になんらかの後遺症が残ると言われています。

しかも、突然発症し、あれよあれよという間に病状が進行してしまいます。

ではどうしようもないのでしょうか?・・・

いえいえ、出血が起こる前に、いくつかの前兆が現れることがあるんです。

今回は、くも膜下出血の前兆についてご紹介したいと思います。

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1・頭痛

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くも膜下出血は、脳の血管に脳動脈瘤というコブができ、

それが破裂することによって起こることがほとんどです。

コブが大きくなる過程で、脳の神経や組織が圧迫されるため、数日前から頭痛が現れます。

頭痛の強さには個人差があり、「ハンマーで殴られたような」激しい頭痛を訴える人もいれば、軽度の頭痛でも前兆である場合があるようです。

ですから、頭痛の強さに関わらず、『頭痛がどれくらい続いているか』が重要なポイントとなります。

頭痛が起きてから数日経っても症状が治まらない場合は、

くも膜下出血を疑ったほうがいいかもしれません。

また、後頭部付近が痛むのが特徴です。

もともと頭痛持ちの人は、「いつものことだから」と見過ごしがちですが、

本当にいつもと同じ頭痛なのか、注意深く考える必要があります。

 

2・物が二重に見える

脳に出来たコブが視神経を圧迫することによって現れる症状です。

他にも、

・物がぼやけて見える

・周りがいつもより暗く見える

・片目だけ見えにくい

・めまい

などの症状が現れることがあります。

また、目の異常は頭痛よりも早く現れることが多いことがわかっています。

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3・吐き気や嘔吐

くも膜下腔に出血した際の血液が流れ込み、

隣接する軟膜を押し下げて圧迫するため、吐き気や嘔吐が起こります。

頭痛とともに起こることが多いのですが、

風邪や偏頭痛などでも同じような症状が出るため、勘違いしやすいので注意が必要です。

 

4・肩こり

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心臓から頭に血液が流れている静脈が細くなって血行が悪くなると、肩こりとして症状が現れます。

この静脈が細くなることで、頭と心臓の血流量のバランスが崩れ、

頭に血液が溜まり、脳の中の圧力が上がります。

そのとき、コブなどで血管が薄く弱くなっていると、

その部分に出血を起こして、くも膜下出血となります。

ひどい肩こりで頭痛や吐き気など起こる場合がありますが、

もしかしたら、くも膜下出血の前兆かもしれません。

同時に視覚異常などの症状が現れていないかもチェックしましょう。

 

5・血圧の乱れ

数日前から、血圧の乱高下を繰り返したあと、

くも膜下出血を起こすことがあります。

くも膜下出血になるリスク要因として、高血圧があげられます。

これは血圧が高いと、脳動脈瘤にかかる圧力が高くなり、破裂する可能性も高くなるためです。

血圧の急激な上昇・下降がないかチェックし、

異常がある場合は速やかに病院に行きましょう。

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6・項部硬直

項部とはうなじのことで、くも膜などが刺激されることで起こる

髄膜刺激症状」によって起こる症状です。

首の後ろから肩にかけて突っ張ったような状態になり、首を前に曲げにくくなったり、痛みを感じます。

寝違えた痛みだと思って放っておいたら、

しばらくして頭痛や吐き気を催し、実はくも膜下出血の前兆だった、

ということもあるようです。

 

7・一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)と同じ症状

一過性脳虚血発作とは、脳梗塞の前兆として見られる症状です。

膨らんだコブの中に血栓ができることで、脳梗塞と同じように血管が詰まります。

すると、体の片側がしびれたり、ろれつが回らなくなったりします。

症状は数分から1日程度で消えてしまうことが多いため、気に留めない人もいます。

くも膜下出血では起こりにくい症状ですが、脳梗塞の可能性もあります。

いずれにしてもこのような症状が出た時は、早めに病院に行くことが望ましいです。

 

◆まとめ

くも膜下出血の前兆は、普段の生活の中でもよく起こる症状が多く、

見過ごしてしまいがちですが、いつもより症状が長く続くなど、

ちょっと違うな、と感じることがあるはずです。

このような前兆が現れてから、くも膜下出血に至るまでの時間には個人差があります。

早く気づくことができれば、

それだけ生存率が上がりますし、後遺症も残りにくくなります。

くも膜下出血の前兆の特徴を把握し、早期発見を心がけましょう!

関連記事としましてはこちらの記事もご参考下さい。

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