口の中が苦いのは味覚障害なの?9つの原因をご紹介!
口の中が苦いと感じることはありませんか?
原因は、生活習慣による味覚障害から病気のサインまでさまざまです。
まずは、自身の原因を知る事から始めましょう。
今回は、口の中が苦いと感じる原因をご紹介させていただきます。
亜鉛不足による味覚障害
味覚障害を引き起こしてしまうと、口の中が苦く感じる人もいます。
味覚障害は、ミネラル成分の一つである亜鉛が不足していることが、主要な原因だと言われています。
バランスの良い食事を摂取していれば亜鉛が不足することは通常ありませんが、インスタント食品を普段よく食べている人は注意しておいたほうがよいでしょう。
人間は、体内で亜鉛を作り出すことができませんので、食事で亜鉛を摂取していく必要があります。
しかし、インスタント食品や食品添加物が含まれる食品には、亜鉛がほとんど含まれていないからです。
しかも、食品添加物には亜鉛の吸収を妨げる効果があるといわれています。
口の中が苦いと感じる人は、食品添加物が多く含まれる食品を避けて、意識的に亜鉛が多く含まれる食品を食べましょう。
亜鉛を効率的に摂取できる食材としては、
・牡蠣などの貝類、煮干しや海藻、うなぎ、レバー、牛肉、チーズ、きのこ
などがあげられます。
細菌では手軽に亜鉛を摂取できるサプリもありますのでおすすめです。
また、お酒の飲み過ぎには注意が必要です。
アルコールは分解する際には、体内の亜鉛を多量に失うからです。
また、女性の方は、ダイエットや妊娠中の亜鉛不足にも注意が必要ですね。
虫歯や歯周病
虫歯や歯周病が原因で口に苦みを感じることがあります。
これは、虫歯や歯周病の原因となっている細菌が発生させる、臭い物質が唾液と混ざることで苦みを感じるのです。
対策としては、虫歯や歯周病の治療をすることです。
歯の痛みや、歯ぐきの赤みや腫れ、出血、口臭といった症状がある場合は歯科を受診してみましょう。
舌の苔
口の中が苦いと感じる時に、舌に大量の白い苔のようなものがあれば舌苔が原因かもしれません。
舌苔は食べかすや細菌からできているものです。
舌苔は適度な量だと問題ありませんが、過度に舌苔が溜まると、味覚障害や口臭の原因ともなります。
通常の歯ブラシで舌を磨いてしまうと、舌の表面を傷つけて出血や炎症を起こす可能性があります。
舌苔を除去する方法は、舌専用ブラシを使い奥から手前方向に優しくこするようにしましょう。
また、ハチミツは舌苔を溶かしてくれる効果があります。
一口分だけ口に含み、はちみつを舌の上を転がすようにするのも舌苔の除去に効果的です。
唾液量の低下
唾液量が低下すると味覚障害を起こし、口の中が苦く感じることがあります。
唾液には口内を清潔に保つ、自浄や抗菌の働きがあります。
したがって、唾液の分泌量が低下してしまうと、菌の増殖や汚れが溜まることで口の苦みの原因となるのです。
唾液の低下の原因として考えられるのは
・口呼吸などによるドライマウス
・肉体の疲労蓄積や精神的ストレス
・慢性的な疾患(シェーグレン症候群など)
が主に挙げられます。
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特に、口呼吸をしていると口内が乾燥し、空気中の細菌やウイルスなどが、体内に侵入しやすくなってしまいます。
味覚障害だけでなく、口内の炎症、虫歯や歯周病、風邪にも罹りやすくなってしまいます。
鼻呼吸をするように意識しましょう。
胃の病気
胃炎や胃酸過多、逆流性食道炎により口の中の苦みを感じることがあります。
胃酸が口の近くまで逆流してくることが原因のため、苦みだけでなく酸っぱさも感じます。
他にも、胸やけ、喉の痛み、みぞおちの痛みなどの症状も起こします。
原因は、暴飲暴食、ストレス、肥満、喫煙やお酒の飲み過ぎなどがあります。
対処法としては、生活習慣を見直し、ストレスを溜めないように規則正しい生活を送ることです。
胃酸の分泌を抑えるための薬もありますが、症状の改善は一時的なものです。
生活習慣を改善しないと、再発の可能性が高く長期間の投薬治療が続くことになってしまいます。
胆汁の逆流
小腸に流れるはずの胆汁が逆流することで、口の中に苦みを感じることがあります。
胆汁の逆流が、胃炎や逆流性食道炎の原因となることもあります。
胆汁の逆流の原因としては、肥満やストレスといった生活習慣病が挙げられます。
また、加齢によって食道の筋肉にしまりがなくなることも、逆流の原因ともなります。
症状には、胸やけや喉の違和感が挙げられ、二日酔いの時によく起こります。
対処法としては、胃の病気の際と同じく生活習慣の改善が大切です。
肝臓の病気
肝臓疾患の初期症状として、口の中が苦いと感じることがあります。
これは、肝臓の働きが低下すると体内の老廃物が十分分解できなくなります。
すると、老廃物が血液に溶け込んしまうので、口の中の苦みや口臭の原因となります。
口の苦み以外にも、黄疸、倦怠感、発熱、右の脇腹付近の痛みなどの症状がある場合は、肝臓の病気を疑ってみましょう。
肝臓の病気の特徴は、進行しないと症状が出ないことです。
また、風邪の症状と似ているため、放置してしまうことが多いので注意が必要です。
お酒をよく飲む方や、タバコを吸う方は特に注意しましょう。
薬の副作用
服用している薬の副作用で、口の中が苦く感じることがあります。
例として、
と多くの薬で味覚障害の副作用が現れる可能性はあります。
現在、何らかの薬を服用していて、口の中の苦みを感じる方は薬の副作用が原因かもしれません。
医師から処方されている場合は、勝手に服用を止めずに一度医師に相談してみましょう。
他にも考えられる病気
以下の病気でも、口の中が苦いと感じる事があります。
・風邪・・・鼻詰まりの嗅覚低下による味覚障害
・うつ病などの精神疾患・・・ストレスや抗うつ剤による味覚障害
・糖尿病・・・口内の乾燥、味覚神経の異常
・更年期障害・・・感覚器官の異常
・甲状腺の病気・・・甲状腺機能低下症による味覚障害
・腎臓の病気・・・腎臓障害による亜鉛不足の味覚障害
・脳梗塞、脳出血・・・味覚を伝達する神経経路の異常
味覚障害を起こす病気はとても多いので、他の症状と合わせて原因を考えましょう。
病気が疑われる時に大切なのは、自己判断せずに信頼できる病院を受診することです。
まとめ
口の中が苦いと感じるのは、いろんな病気の可能性があります。
生活習慣の改善で治るものもありますが、病気のサインという可能性も忘れてはいけません。
口の苦み以外にも、吐き気や食欲不振、倦怠感、発熱、体重減少、黄疸の症状が見られる場合は注意が必要です。
その際は、耳鼻咽喉科か内科を受診してみましょう。
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