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空腹時に吐き気やゲップが起こる原因と対処法とは!

   

お腹が空いてくると決まって、気持ちが悪くなって吐き気がしてくるってことはありませんか?

時には、ゲップや胃痛が伴うことも...

このような症状が続く場合、そこには、病気がかくれているかもしれません。

今回は、なぜ空腹時に吐き気がするのか?その原因と対処法についてご紹介します。

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空腹時に吐き気がする原因

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空腹時に吐き気がする原因についてご紹介します。

ご自身にあてはまるかチェックしてみてください。

 

<胃酸過多>

胃酸過多とは、その名の通り、胃酸が過剰に分泌される状態です。

胃酸とは、胃の消化液に含まれる強い酸で、胃で消化酵素が食べ物を消化するのを助け、また、食べ物と一緒に浸入してきた細菌を殺菌するなど、重要な働きをしています。

 

何らかの原因で、消化の際に胃酸が過剰に分泌されると、空腹時にも胃酸が分泌されるようになります。

胃酸が過剰に分泌されると、吐き気げっぷ胸やけ食欲不振胃痛口臭などの症状を引き起こします。

 

胃酸過多の原因には、ストレスや、脂っこいものや辛いものなどばかり食べるといった偏った食事よく噛まずに食べることがあげられます。

 

<ストレスによる自律神経の乱れ>

消化管の運動は、自律神経によってコントロールされています。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、ストレスがかかっている時には、交感神経が優位に働いています。

そして、食事の時や入浴の時、リラックスしている時には、副交感神経が優位に働きます。

すなわち、副交感神経が優位に働くと胃酸が分泌され、消化管の働きが活発になります。

 

過度のストレスで、交感神経ばかりが優位な状態が続くと、状態を正常に戻そうと副交感神経の働きも活発になります。

副交感神経の働きが活発になりすぎると、胃酸が過剰に分泌され、胃酸過多となると考えられています。

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<食べ物の影響>

辛いものばかり食べるなど、刺激物の過剰摂取は、胃酸過多の原因となります。

また、脂っこい食べ物は、消化に時間がかかり、胃に長く留まるため、胃酸の分泌が多くな原因となります。

さらに、アルコールカフェイン飲料などの摂り過ぎも胃酸過多の原因となります。

このように偏った食生活を送っている方は注意が必要です。

 

<十二指腸潰瘍>

空腹時に吐き気とともに、みぞおちから右のわき腹付近に痛みがある場合は、十二指腸潰瘍が疑われます。

十二指腸潰瘍の場合は、空腹時に吐き気や痛みといった症状が現れ、食事をすると症状が治まるのが特徴です。

消化性潰瘍には、胃潰瘍もありますが、胃潰瘍の場合は、食後に症状が出ます。

 

潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜に炎症が起き、クレーターのように粘膜が深くえぐられた状態をいいます。

 

十二指腸潰瘍になる主な原因は、ピロリ菌非ステロイド性消炎鎮痛剤の内服があげられます。

その他、ストレス喫煙飲酒刺激物の食べすぎなども危険因子となります。

 

・ピロリ菌

十二指腸潰瘍の95%以上でピロリ菌が存在するといわれています。

ピロリ菌とは、正式には、ヘリコバクター・ピロリ菌といい、強い胃酸の中でも生きることができる菌です。

ピロリ菌に感染していると、炎症を起して、粘膜を守る粘液の分泌が減ったり、血液の流れが悪くなったりして、粘膜を守る力が低下し、傷つきやすくなることが原因と考えられています。

 

・非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)の内服

NSAIDsは、痛み止めや解熱、リウマチの治療に広く使用される消炎鎮痛剤です。

NSAIDsは、体内で炎症や痛みを起す原因となるプロスタグランジンという物質の生合成を阻害して、炎症を鎮め、痛みを抑えます。

この作用により、消化管の粘膜を守る働きをするプロスタグランジンが作られるのも阻害してしまうため、粘膜が荒れやすくなり、潰瘍を作りやすくなります。

 

空腹時の吐き気への対処法

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ここで、空腹時の吐き気への対処法をいくつかご紹介します。

お悩みの方はぜひ参考にしてみて下さい。

 

<空腹を避ける>

すぐにできる対処としては、空腹になることを避けるため、お腹が空きそうな時間になったら、軽く食事をとって、吐き気を防ぎましょう。

牛乳は、胃酸を中和するといわれていますので、牛乳を飲むのもよいですね。

ただし、これは、単なる回避策ですので、病院を受診して、空腹時に吐き気を起こす原因の治療をしっかりすることが重要です。

 

<バランスのよい食生活>

辛いものなど刺激物の摂りすぎや、脂っこいものの取りすぎなどの偏った食事や暴飲暴食はやめて、バランスのよい食生活を送りましょう。

また、ゆっくりよく噛んで食べる習慣をつけることも、食べすぎを防ぎ、胃への負担を軽減することができます。

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<ストレスをためない>

仕事の区切りには、リラックスする時間を作るなど、ストレスをためないようにしましょう。

ゆっくり湯船に浸かったり、好きな音楽を聴くなども良いですね。

 

<病院で治療する>

病院では、ピロリ菌の感染により、十二指腸潰瘍となっている場合は、ピロリ菌を除去する薬物治療が行われます。

胃酸過多に対しても胃酸の分泌を抑える薬の服用により、症状を改善します。

 

まとめ

空腹時に吐き気やゲップが起きる原因には、胃酸過多や十二指腸潰瘍があります。

吐き気や痛みなどの症状は、内蔵からのSOS信号ですね。

空腹時の吐き気などが続く場合は、早期に病院を受診して、医師の診察を受けましょう。

 

空腹時に吐き気がする時は、消化器科を受診しましょう。

 

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