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メリスロン(ベタヒスチン)錠の副作用や効果を詳しくご紹介!

      2016/04/29

ぐるぐるとした回転性のめまいや、乗り物によってめまいを起こした事ってありませんか?

そんなめまいの薬としてメリスロン錠6㎎、12㎎という薬があります。

メリスロンは、ベタヒスチンとも呼ばれていて、特にメニエール病というめまいを起こす病気を治療するために使用される薬です。

今回は、メリスロン(ベタヒスチン)の副作用や効果などについてご紹介させていただきます。

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メリスロン(ベタヒスチン)とメニエール病

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めまいの症状に対して処方される有名な薬の一つに、メリスロン(ベタヒスチン)があります。

そして、めまいやその他の症候から、メニエール病、症候群、目眩症などと診断される事があります。

 

メニエール病は、回転性のめまい、難聴、耳鳴り、耳閉感の4症状が同時に表れ、症状が数日から数ヵ月おきに繰り返されることが特徴です。

メニエール病は30~40代の女性に多いといわれ、また発展途上国ではみられず先進国に多い難病です。

 

めまいと言えばメニエール病!?と近年とても有名ですが、ストレスが原因であるとされつつも、そのメカニズムは未だ明確にされていません。

 

メリスロン錠6mgについて

エーザイから出ている薬で、メリスロン錠の一番小さなものが、直径6mm程の、白い6mgの錠剤です。

 

ベタヒスチンというのは主成分で、ベタヒスチンメシル酸塩というものです。

後発であるジェネリックには、デアノサート、バイメニエルなどや、ベタヒスチンメシル酸塩錠という名前のついたものが数多く存在します。

ベタヒスチンは、血圧降下作用がありめまい改善に効果があるとされたヒスタミンの構造を変え、口から飲んでも腸で分解されずにめまいの改善に役立つように造られた物質で、ヒスタミンとよく似ています。

 

用法・用量

1回6~12mg(1~2錠)を1日3回食後に服用するのが一般的です。

しかし使用量は、症状や年齢によって増減されます。

服用時は必ず医師の指示、もしくは指定された服用法を守ることが大切です。

 

うっかり飲み忘れてしまった時は、気がついた時に早めに飲むようにしましょう。

飲み忘れたからといって、次の服用時にメリスロン錠6mgをまとめて2回分飲む行為は厳禁です。

もし次に飲む時間が近いのであれば、飲み忘れた分は飛ばしてかまいません。

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効果・効能

めまいが起きる時、その多くは耳が関係しているとされています。

周りがぐるぐる回っている感覚、フワフワした感じなどはメニエール病にみられる症状で、メニエール病の場合には、耳の内側のリンパ液が増え、水ぶくれになり、それによって平衡感覚に異常が生じめまいが起きていると考えられます。

 

メリスロンは内耳の筋肉を弛めたり、血流を増やすことによって内リンパ水腫を改善します。

また、首から頭部を繋ぐ太い動脈の血流を増やす効果もあり、それによって脳内循環をよくし、めまいの改善に働きかけます。

 

薬が処方されるとき、改善したい症状の原因として起きているかも知れない現象(内リンパ水腫など)に働きかけるものが数種類選ばれるのが一般的です。

耳の中が腫れているかどうかは、実際に見て確認するのではなく、めまいが起きているなら腫れているかも知れないと考え、その水ぶくれを治す事から始めようと、多くの場合まずメリスロンが処方されます。

そのため、内リンパ水腫が原因ではない場合はめまいに効かず、別の薬に変更されるかも知れません。

その別の薬で多いのがセファドールという薬です。

 

セファドールとの違い

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メリスロンでめまいが改善されなかった場合、別の薬セファドールが処方されるかも知れません。

セファドールもめまいに効く薬ですが、内リンパ水腫を改善する薬ではなく、左右の血流のバランスを整えたり、耳鳴りの原因となる神経の興奮を抑える薬であり、全く別の効能を持ちます。

 

そのため、メニエール病である可能性が高い場合はメリスロンを、内リンパ水腫以外の内耳障害が原因である場合はセファドールが有効であると考えられます。

 

しかし、めまいの状態を客観的に表現するのは大変困難であるため、はっきりとした診断は難しいものです。

そのため、効果のある可能性のある薬として、メリスロンだけでなくセファドールも一緒に処方されたり、順に服用してみて様子をみるという方法がとられる事もあるでしょう。

セファドールに関してはこちらをご参考下さい。

セファドール錠(ジフェニドール)の副作用や効果をご紹介!

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副作用

報告されている副作用としては、発疹、吐き気、嘔吐、頭痛、胃痛、眠気などがあります。

メリスロンの副作用として眠気が起こることもあるので、服用後は乗り物の運転や高所での作業は避けたほうがいいでしょう。

 

飲み合わせについては、併用禁忌として指定されるものはありません。

しかし、上にもご説明したとおり、ヒスタミンによく似た構造をした成分で出来ている薬であるため、注意が必要な人もいます。

具体的には、下記の病気に罹っている人は注意が必要です。

・胃潰瘍

・十二指腸潰炎

・喘息

・褐色細胞腫

・その他アレルギー経験

ヒスタミン様作用により、気道の収縮、胃酸の分泌などが促進されるため上記の疾患を悪化させる可能性があるのです。

これらの病気を患っている場合は必ず、また他にも気になる事柄がある場合は医師に伝えましょう。

 

他にも、妊娠中の人や高齢の人、小児も他の薬と同様に医師へ相談したほうがいいでしょう。

 

また、メリスロンを服用している時に飲酒をすると、副作用が出やすくなるのでアルコールは控えるようにしましょう。

 

まとめ

メリスロン(ベタヒスチン)とは、めまいの症状の原因の一つである内リンパ水腫を除去し、内頸動脈(首の太い動脈)の血流を増やして脳内循環をよくすることによって、めまいの改善に働きかける薬です。

ヒスタミンと似た作用をするベタヒスチンを主成分とするため、

・喘息やアレルギーのある人

・胃腸にトラブルのある人

は、その使用に注意が必要な薬です。

 

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