ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

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耳がこもるような違和感がする8つの原因!病気の可能性も! 

      2016/02/08

急に耳が詰まって音がこもる感じがすると、「もしかして難聴?」と心配になります。

この耳がこもったり、つまる感じを医学用語では耳閉感(じへいかん)というそうです。

今回は、耳がこもる感じがする原因とその治し方についてご紹介させていただきます。

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1・耳に水が入った

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よくプールやシャワーを浴びている時に、耳に水が入ってしまい、

ボワーンと耳が詰まった感じがすることがあります。

これは、水が排出されれば自然と治まります。

水が入ったほうの耳を下にして片足ケンケンをしたり、寝転がると効果があります。

また、耳を温めると、入っている水が温まり、水の表面張力が弱まって抜けやすくなります。

綿棒などで掻き出そうとすると、外耳を傷つけ、

外耳炎になってしまうこともありますので、無理に排出しようとするのはやめましょう。

 

2・耳垢

耳垢塞栓(みみあかそくせん)といい、

耳垢が溜まってしまい、耳の穴を塞いでいる状態です。

また、耳かきをしているときに、

自分で深く押し込んでしまい、塞いでしまうこともあります。

耳垢を取り除くことで改善されますが、

自分では取れないところにある場合、耳鼻科で取り除いたり、吸引してもらう方法があります。

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3・ストレス

ストレスによって自律神経が乱れ

血液の流れが悪くなると、耳がこもったような感じになることがあります。

治療はやはりストレスを取り除くこと。

自律神経が乱れているときは、交感神経が優位になって血流が悪くなっています。

逆に副交感神経を優位にすれば、血流はよくなっていきますので、

深呼吸をしたり、ゆっくりお風呂につかったりして、リラックスするよう心掛けましょう。

 

4・中耳炎

耳の鼓膜の奥に中耳と呼ばれる場所があり、ここに膿が溜まる病気です。

ここは鼻とつながっており、風邪などがきっかけで、

増えた菌が耳の奥に入ってしまうことで発症します。

耳の奥が腫れて、痛みや熱を伴うこともあります。

痛みがなくなっても、膿が抜けないと、鼓膜がうまく動かず、耳がこもったり、聞こえにくい症状が続きます

治療は、基本的には自然と膿が抜けるのを待ちます。

膿は、たくさんたまると、自然に鼓膜に穴があいて排出されます。

また、鼻を通しても排出されるので、鼻の通りをよくしておくと早く治ります。

痛みがある場合は痛み止めを服用し、また、腫れがひどい場合は抗生物質を服用します。

耳閉感や難聴の症状が治まらない場合は、

鼓膜に小さなチューブを入れたり、鼓膜を切開することもあります。

 

5・耳管狭窄症

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耳管という鼓膜の内側(中耳)と鼻の奥をつないでいる

管の換気機能が低下し、うまく開かなくなってしまう病気です。

耳管が閉じたり開いたりすることで、耳の中の圧力を調整していますが、

この機能が低下すると、外界と圧力差が生じ、耳がこもったような症状が現れます。

原因は、風邪などによる鼻粘膜の腫れであることが多いです。

ですから、原因となる病気を治療することで、耳管狭窄症もよくなりますが、悪化すると中耳炎になることもあります。

風邪や鼻づまりがひどいときに、急激な気圧の変化がある

飛行機に乗ると、航空性中耳炎になりやすいので、できるだけ控えましょう。

 

6・耳管開放症

耳管狭窄症とは逆に、常に開いたままの状態を耳管開放症といいます。

こちらも耳閉感の症状があり、自分の声や呼吸音がやたら響く感じがします。

治療はあまり確立されておらず、軽度のものは自然と治るのを待つようです。

症状が重い場合の治療としては、

・耳管の鼻側の開口部(耳管咽頭口)を注射で膨れさせ狭くする方法

・薬で耳管に炎症を起こして狭くするという方法

・手術で耳管を閉じる方法

などがありますので耳鼻科に相談しましょう。

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7・突発性難聴

その名の通り、突然何の前触れもなく、耳が聞こえなくなる病気です。

全く聞こえないというわけではなく、何か詰まっているような感じがしたり、めまいに似た症状が出たりもします。また、片方の耳が聞こえなくなるのが特徴です。

突発性難聴の一番多い初期症状としては『耳鳴り』です。

耳鳴りは、人によって「キーン」という音だったり、「ポー」と音だったり様々です。

耳鳴りになる原因も、気圧の変化や肩こり、耳垢が鼓膜につく、

などいくつかありますが、そういった要因がない場合は、

突発性難聴を疑ったほうがいいかもしれません。

突発性難聴は一度かかると、なかなか完治しにくい病気で、

完治確率は30%ほどだといわれています。

そして、詳しい原因はまだ解明されていないので、これといった予防方法もないようです。

初期段階で治療をすれば、治る確率も上がりますので、

たかが耳鳴りと侮らず、すぐ病院にいきましょう。

耳が聞こえなくなったと自覚してから48時間以内に治療を開始できれば、聴力を改善できることが多いそうです。

治療は、ステロイドなどを1週間から10日毎日点滴したり、飲み薬として服用します。

ここで改善が見られない場合は、入院して治療に専念することもあります。

 

8・メニエール病

メニエール病は、吐き気を伴うくらいの激しいめまいを起こしますが、

それと同時に耳がこもる感じ耳鳴り、難聴などの症状を伴うことがあります。

メニエール病は、内耳のリンパが増え、水ぶくれの状態(内リンパ水腫)になることが原因です。

治療は、主に内リンパ水腫を軽減する薬の服用や点滴です。

難聴の症状が進行したり、めまいの発作が頻繁に起こり、

日常生活が困難な場合は、手術を行うこともあります。

 

◆まとめ

一口に耳がこもるといっても、さまざまな原因があることがわかりました。

水が入るなどの直接的な原因がない場合、

難聴やメニエール病など、怖い病気が隠れていることがありますので、

自己判断せず、病院を受診することが大切ですね。

関連記事としましてはこちらの記事もご参考下さい。

耳鳴りがする6つの原因!キーンとなるのは病気なの?

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 - 耳のトラブル