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みぞおちの場所はどこ?不眠や胃に効くツボもご紹介!

   

「みぞおち」って、聞いたことはあるけど、どこのことなのかよくわからないという方も多いかもしれません。

案外、大切な場所ですし、言葉の由来もなかなか面白いものだったりします。

ツボがありますので、ここを押すと身体にいいことも、いろいろあるようです。

今回は、そんな「みぞおちの場所やツボ」についてわかりやすく説明してみたいと思います。

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「みぞおち」ってどこ?

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「みぞおち」とは、人間のお腹の上方中央にあるくぼんだ部分のことです。

おおよそ「おへそから上に約5cm」とのことですので、意外と下の部分にあるのですね。

 

ちなみに医学的には「心窩部(しんかぶ)」と呼ばれており、「胸骨の剣状突起の下部」などと説明されています。

心窩部の「窩」には「穴」や「室」という意味があるのだそうですが、詳しい語源はわかりません。

 

「みぞおち」という言葉について

もともとは「水落ち(みずおち)」が変化した言葉で「飲んだ水が落ちる所」という意味だとされています。

「みぞおち」という言葉は明治以降に使われ始めたようで、1603年「日葡辞書」では「Mizzuvochi」とされているそうです。

 

漢字で書くと「鳩尾」。

この部分の形が「鳩の尾」に似ているためこの漢字が使われています。

つまり「鳩尾」と「みそおち」の語源は別のものになるのですね。

 

「水月」と呼ばれることもあり、一部の地域では「むなおち」「ちむぐち」など呼ばれたりするようです。

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「みぞおち」が急所だと言われる理由

みぞおち奥の「腹腔神経叢」には多数の交感神経(神経叢)が走っているため、痛みに対する感覚がとても敏感です。

さらにここを強く押すと、衝撃で、横隔膜の動きが瞬間的に止まることがあり、呼吸困難に陥ることもあるようです。

 

このような理由により「みぞおち」は人体の急所の一つとなっており、ボクシングや空手、ムエタイ、柔術、杖術などの格闘技や武道において「みぞおち」を狙う攻撃が重要な技術だとされているのです。

ちなみにボクシングにおいて「みぞおち」を狙うパンチは「ストマックブロー」と呼ばれており、「みぞおち打ち」とも呼ばれます。

このパンチを決められると本当に苦しいそうで、相手のこころを折るパンチだと言っても過言ではないそうです。

 

「みぞおち」にあるツボ、鳩尾(きゅうび)

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東洋医学の経絡論において「みぞおち」は体の正中線上を走る任脈の「鳩尾(きゅうび)」という経穴(ツボのこと)となっています。

自律神経が乱れるとこの部分が固くなります。

 

(場所)

肋骨が合わさっている中心の胸骨の下に、とがった小さな骨がついています。

これが胸骨剣状突起で、その下に鳩尾があります。

 

(効能)

「頭痛」「のどの病気」「心臓病」などに効果があるとされており、「不眠」「イライラ」「動悸」「息切れ」「精神疲労からくる様々な症状」にも良いとされています。

 

胃腸の働きを整えてくれるため「吐き気」「食欲不振」などにも効果があり「子どもの夜泣き」や「更年期障害による不眠」にも良いようです。

 

パソコンや携帯などで前向き姿勢を続けることにより「首のコリ」が辛いという場合にも、鳩尾のツボを刺激することで、気血が流れ首コリをほぐすことができます。

カイロなどを使って温めるのも効果があるようです。

 

(押し方)

1・まず椅子に座って、左右の「人差し指」「中指」「薬指」を爪をあわせるように立ててみましょう。

2・そしてツボに当て、ゆっくりと息を吐きながら5秒ほど押し込んでいきます。

3・息を吸う時はツボから指を離しましょう。

 

これを5~6回繰り返すとよいでしょう。

 

(留意点)

鳩尾のツボ付近は人間の急所の一つとなっているので、強い刺激は避けるべきです。

また先述したように痛みに対する感覚が敏感な場所でもあるので、あまり強い刺激を与えると危険を伴います。

あくまで優しく刺激する程度にとどめましょう。

また、熱がある時飲酒した後妊娠中などは、身体が通常の状態ではないので、ツボ押しは行うべきではないとされています。

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「みぞおち」の近くにあるツボ

ここで、みぞおちの近くにあるツボを2つ紹介します。

①中かん(ちゅうかん)

(場所)

「おへそ」と「みぞおち」の中間にあるツボです。

 

(効能)

「胃の調子を活性化して、食欲を増進させたりするツボです。

「胃の痛み」「胃炎」「胃酸過多」「胃ケイレン」「胃下垂」「食べすぎなどによる消化不良」などいろいろな胃の不快症状に効果があります。

 

(押し方)

両手の中指を重ね、息を吐きながら軽く2、3回押しましょう。

少し前かがみになると押しやすいようです。

 

②巨闕(こけつ)

(場所)

「みぞおち」の所にへこみがあり、そのへこみにこのツボがあります。

「鳩尾」からは、親指の幅一本分下がったところになります。

 

(効能)

「環境のストレスによる神経の使いすぎ」「精神疲労」などを緩和してくれるといわれています。

「食欲不振」「胸焼け」など消化器疾患に有効で、「肩こり」にも効果があります。

しゃっくりを止める効果もあると言われています。

 

(押し方)

両手の親指以外の4本の指をそろえて、ゆっくり弱く押しましょう。

5本の指で広く押すと、柔らかく押す事ができます。

 

まとめ

みぞおちは、おへそから約5cm上にあるくぼんだ部分のことです。

多数の神経が走っているため、痛みに対する感覚がとても敏感な場所です。

 

近くには、不眠解消や胃の調子を整えてくれるツボもありますので、ぜひ試してみてくださいね。

 

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