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水下痢の治し方!対処法とおすすめ食事をご紹介!

      2016/03/08

水下痢が止まらないのは本当に辛いですよね。

突然襲ってくる水下痢、常に下痢止めを常備している方も多いことでしょう。

しかし、下痢止めを飲まない方がいい場合もあるってご存知ですか?

 

今回は、水下痢が止まらない時の対処法と正しい食事についてご紹介させていただきます。

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急性?慢性?まずは水下痢の原因を考えよう

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まずは、自身の水下痢の原因となっていることはなんなのか考えてみましょう。

なぜなら、下痢には一過性である急性のものと、長期的な慢性のものがあり、対処法が変わってくるからです。

急性の下痢の場合

急性の下痢とは主に、

・ノロウイルスなどのウイルスや細菌による、感染性の下痢

・食品アレルギーによる下痢

 

があります。

ここ数日、何を食べたのか思い出してみましょう。

 

有名なノロウイルスやロタウイルス、O-157といったウイルス感染は、肉や魚や野菜の生鮮食品、特にカキをはじめとした2枚貝を生で食することで感染する例が多いとされています。

また、ウイルス性の急性下痢は人から人へと感染が広がることが多いので、自分の周りに感染している人がいないか探してみましょう。

 

ウイルス感染による急性の下痢は、下痢以外にも嘔吐や腹痛、発熱などを伴うのが特徴です。

特定の食品による、食品アレルギーで下痢を起こすこともあります。

特に多い食品は牛乳で、牛乳を消化する酵素が少ない乳糖不耐症による下痢です。

 

他にも、普段軟水を飲んでいる人が、硬水を飲むと下痢をすることがあります。これは、軟水に比べて硬水は3倍のミネラル(主にマグネシウム)を含むためです。

見落としがちなのが、ガムや飲み物に含まれる甘味料のキシリトールやソルビトールです。これが下痢の原因と気付かずに、食べ続けてしまう人は非常に多いです。

慢性の下痢の場合

対して、慢性の下痢の原因には、

・精神的ストレスによる過敏性腸症候群

・大腸がん、慢性膵炎などの病気による下痢

 

が主に挙げられます。

 

過敏性腸症候群を患っている人は多く、日本では1000万人以上いると言われています。特に思い当たることがないのに3週間以上下痢が続くようであれば、過敏性腸症候群による慢性下痢が疑われます。

また、大腸がんなど内臓の病気の症状の1つとして下痢があります。

 

内臓の病気の際、下痢以外に起こる他の症状には、

・血便

・便から腐敗臭がする

・白や赤や黒といった異常な色の便が出る

といったものがあります。

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急性下痢の対処法

急性下痢と慢性下痢で、1番の対処法の違いは下痢止めを飲んでいいかどうかです。

ウイルス感染など急性の水下痢の場合、体が体内に侵入した異物を排除しようと、下痢を起こしていることになります。

 

したがって、急性の場合は下痢止めを飲むことは症状が長引くだけなので絶対にやめましょう。

体内のウイルスが全て排出されるまで、1~2週間かかります。

どうしても辛い場合は病院へ行き、医師の指示のもと処方された薬を服用しましょう。

 

また、感染性の急性下痢は、人から人へとうつって大流行を起こすものが多く、感染した人の看病や吐しゃ物の処理でも感染が広がるため、他人との接触にも注意が必要です。

 

慢性下痢の対処法

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3週間以上続くような下痢を慢性下痢といい、そのほとんどは過敏性腸症候群によるものです。

過敏性腸症候群の原因は精神的なストレスなので、根本となるストレスを解消しないと解決になりません。

 

下痢になりやすい人は、電車の中やテスト中、会議中などに「トイレに行きたくなったらどうしよう…?」と緊張や不安になる事で下痢になり、さらに次の機会もまた不安になり…とストレスによる悪循環に陥ることも多いです。

過敏性腸症候群が原因の慢性下痢の場合は、下痢止めを服用しても構いません。

また、薬を常備しておくことで、多少は不安が取り除けるかもしれません。

 

ストレス解消には趣味や運動もいいですが、おすすめなのは入浴による解消法です。

入浴はリラックスによるストレス解消だけでなく、体が温まり血行が良くなることで、腸の働きを正常に戻す効果もあります。

 

また、内臓の病気で慢性的な下痢になることがあり、大腸がん、慢性膵炎、潰瘍性大腸炎などがそれにあたります。

原因となっている病気の治療が必要となりますので、慢性下痢以外に、血便、白や赤や黒といった色の便が出るようなことがあれば、病院へ行き診察を受けましょう。

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水下痢の際の食事

まず、水下痢の際に注意したいのは、水分不足による脱水症状です。

水下痢になっているということは、本来吸収するべきであった水分が排出されてしまっている状態なのです。水分はこまめに取るように気を付けましょう。

しかし、冷たい飲み物は体を冷やし、再び下痢をする要因ともなってしまうので、ぬるま湯か常温のスポーツドリンクを少しづつ飲むようにしましょう。

 

水下痢の際に摂るべき食事は、1言で表せば脂質が少なく柔らかい消化の良い物です。

具体的には、うどん、おかゆ、人参とキャベツのスープ、薄味の味噌汁、豆腐、ヨーグルト、リンゴがおすすめな食品です。

うどんと野菜スープは消化を良くするため、普段よりも柔らかく煮込みましょう。豆腐は脂質が少なく良質なタンパク質が摂れます。

 

ヨーグルトは、乳酸菌が腸内の善玉菌を増やし、お腹の調子を整えてくれる働きがあります。しかし、食べ過ぎはかえって下痢の原因にもなりかねませんので、1日1個(100ml)くらいにしておきましょう。

リンゴには、整腸作用があるペクチンが含まれています。リンゴのペクチンは、皮と実の間に多く含まれているので、皮ごとすりおろして食べるのがベストです。

 

逆に控えた方がいいものは、脂っこい物や消化に悪い物です。

例としては、繊維質な野菜(ごぼう、れんこん等)、肉類や揚げ物など脂っぽい物、柑橘類の果物、お菓子など糖分の多い物、牛乳、などになります。

また、香辛料の多い辛い物や、アルコールも控えた方がいいでしょう。

 

まとめ

まずは、原因となっているものを探しましょう。

水下痢は辛い症状なので、つい下痢止めを飲みたくなりますが、食あたりやノロウイルスなど感染性の急性下痢の場合は、薬を飲まずに菌を排出してしまう事が完治への近道なのです。

 

逆に、下痢止めを飲んでも構わないのは、過敏性腸症候群や体の冷えなどによる下痢の時です。

食事については共通して、こまめに水分を取ることと、消化の良い物を食べるよう心掛けましょうね。

 

注意が必要なのは、慢性下痢で血便や変色の便が出たときです。もしかしたら、大腸がんのような重大な病気のサインかもしれません。

水下痢が続くようでしたら、内科、消化器科を受診しましょう

 

水下痢の原因や関連記事についてはこちらの記事をご参考下さい。

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