ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

病気の症状とは・・。症状から見て考えられる病気についてわかりやすく説明していきます。病気は私たちの身近な存在です。少しでも多くの人達がこのブログを見て早めの治療、早めの予防対策をして頂けたらと思います。                    

熱中症で入院!期間や費用は?保険は使えるの?

   

太陽が力をつけてくる夏の盛り。

この時期にもスポーツを楽しむ人は外で元気に活動します。

運動を楽しむ事はいいのですが、すぐ隣には危険が潜んでいます。

それは熱中症です。

しかも、この熱中症は入院さえも必要になる事があります。

今回は、熱中症で入院した際の期間や費用についてご紹介させていただきます。

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熱中症の症状は?

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熱中症は実は大きく4分類できます。

 

まずは、熱失神です。

体温が上昇する事や皮膚血管が拡張する事により血圧が落ちて、めまいが起きたり失神してしまう事もあるのです。

 

次に、熱けいれんです。

これは大量の汗をかく事により血液の中の塩分濃度が低下して、筋肉がけいれんしたり、こむら返りなどの症状が出てきます。

 

他にも、熱疲労があります。

これは多量の汗をかく事により体の水分が不足して脱水状態が起こり、頭痛嘔吐吐き気などの倦怠感が現れてきます。

 

最後に、熱射病です。

体温の上昇の影響を受けて中枢神経がやられて、意識障害を起こしたりふらついたり、呼びかけに対しての反応が鈍くなったりする症状が出てきます。

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熱中症で入院はあるの?

熱中症でも場合により入院が必要になる事もあります。

それは熱射病などを起こした時です。

熱射病は症状としては重く、意識障害などが認められた時には、緊急の処置を受けないと危険な状態です。

 

また熱疲労の症状が出ている時にも病院で治療をする必要があります。

特に、頭痛の症状が出た時には病院に行く必要があります。

 

脱水症状などの熱射病としては中程度の症状の時には、点滴をなどをしてもらい数日入院して様子を見るという事もあります。

 

熱中症で入院する人は多いの?

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少し前のデータになりますが、総務省消防庁の調べを参考にすると2015年7月から8月の間に全国でおよそ4万人が熱中症により救急搬送されています。

さらに、救急搬送された人の中の3割から4割程度の人は入院を必要としました。

 

入院の治療を受けた人は、症状の程度は中程度の人から重度の人が多くを占めています。

この数字はあくまでも救急車で運ばれた人の数になります。

ですから実際にはこれよりも多いでしょう。

 

入院した人が熱中症を発症した場所は、全体のほぼ半数近くの人が屋内です。

意外にも屋内と屋外の差はあまりないと言えます。

ほぼ同じぐらいの割合と言えるでしょう。

 

それから熱中症には年齢の要素もありますから、やはり高齢の人の方が入院したケースが多いようです。

 

入院の期間や費用は?保険に注意!

入院期間は、1日から2日程度が多いです。

場合によっては日帰りですむ事もあります。

 

次に費用のお話をしましょう。

例えば、実際に入院したという人の報告によると、救命救急センターに2日間入院した時には、5万3千円程度。

それに、包括処置費が2万8千円、初診料が4千円ぐらいです。

これで合計は、1泊2日の入院で8万5千円くらい必要になります。

もちろんこれは、個人の症状や状態によって変わりますが、このように高額になる場合もあるのです。

 

このたった1泊2日の入院でべらぼうに高いな、思いませんか?

健康保険も効いていてこの価格です。

じゃあ、加入している民間の保険でどうにかなるかな?と思う人もいるでしょう。

気を付けないといけないのは、熱中症の多くは事故や災害としては認められず、傷害保険では対象外にされてしまう事もあるのです。

 

例えば、傷害保険などの場合には入院給付などの保証があります。

しかし、熱中症の場合には事故や災害による入院と言う扱いにならないで、病気の一種として判断されます。

病気の一種であるとして保険の分類が判断されるので、傷害保険では対象外にされてしまう事があるのです。

 

しかし、加入している保険次第では、熱中症に対しての細かい給付金の対応が違ってきます。

最近では、熱中症の認知度が上がってきたので、特約として熱中症でも保証をつけるというプランもあります。

これを機会に、自分の保険内容を確認してみてはいかがですか?。

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熱中症の治療はどんな事をするの?

熱中症の治療はその症状の程度により変わってきます。

 

例えば熱けいれんや熱失神の時、意識を失って水分を摂る事ができない時などには、ナトリウム含有液を点滴を使い補給して、それ以上に悪化する事がない時には入院しない事が多いです。

 

熱疲労が起こった時には、血液検査をして異常が認められた時には入院して、飲み薬を使うか、もしくは点滴などで水分やミネラルを補給します。

 

熱射病の時には危険な状態にある事が多く、入院する可能性が高いです。

その際の治療としては、

・水分ナトリウムの点滴をする。

・全身を水で湿らせて扇風機を使い送風をして、熱を冷ます。

・胃の中にチューブを入れ込んで水分を流して体の中を冷ます

といったものになります。

場合によっては人工呼吸器や血液透析などをする事もあります。

 

まとめ

熱中症では、救急搬送された方の3割から4割程度が入院する事になります。

期間は1~2日程度が多いのですが、費用が案外高いです。

また、傷害保険は適応されない事が多いので注意が必要となります。

 

夏になり太陽もイケイケになってくると、人間の体にも危険が及んできます。

熱中症は実は屋外でも屋内でも同じ程度起こる事ですから、屋内にいる人も注意しないといけません。

最悪入院などという事になります。

とにかく熱中症になる前に防ぐという事が肝心です。

暑い夏を無事に乗り切れるように無理をせずに水分補給もしっかりとしましょう。

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