二の腕の痛みの８つの原因！外側と内側あなたはどっち？
2016/03/10
特に運動をしたわけでもなく、重いものを持った記憶もないのに、二の腕が痛むことはありませんか？
二の腕が痛む原因は、筋肉の痛みだけではありません。まさかという怖い病気が潜んでいる可能性もあるのです。
今回は、二の腕の痛みの原因についてご紹介させていただきます。
目次
二の腕の外側が痛い原因
二の腕の外側が痛む場合に、代表的な原因として、以下の３つが考えられます。
肩関節周囲炎
一般的に四十肩や五十肩といわれている肩の関節の炎症のことです。
「肩があがらない」「動かさなくても痛い」などの主要な症状の他に、二の腕の外側が痛くなることがあります。
通常は、どちらか一方の肩に起こる症状で、加齢や肩の酷使によって、肩関節周囲組織が衰えたり、炎症を起こして、痛みや可動域の制限が起こるようになります。
名前の通り、40～60代くらいに多くみられる症状ですが、最近では、長時間のデスクワークや、姿勢の悪さの影響で、若い人にも発症することが増えています。
棘上筋腱炎（きょくじょうきんけんえん）
棘上筋というのは肩の深部にある肩腱板という4つの腱性組織の一つで、その中で最も痛みやすい組織です。いわゆる、肩のインナーマッスルです。
外傷によるものと、特にはっきりとした原因はなく、日常生活の中で断裂が起こるものと、原因は半々です。
特に男性の右肩に発症することが多いことから、肩の使い過ぎが原因ともいわれています。
肩の痛みのほか、二の腕に痛みがでることもあり、肩を動かすと悪化します。
痛みが強いときは、炎症を抑えるために患部を冷やすことが大切です。
また、痛みが取れてきたら、肩関節が固まらないように、少しずつ動かすとよいでしょう。
頸椎椎間板ヘルニア
首には7つの椎骨からできていて、その間を神経が複雑に通っています。
その間を椎間板が埋めてクッションの役割を果たしていますが、骨が変形して、その影響で椎間板が飛び出してしまい、神経を圧迫することで、痛みや痺れを生じます。
首の神経は肩や腕にも繋がっていて、骨の変形箇所によって、症状が出る場所が変わります。
二の腕や肩甲骨の周り、後頭部など、さまざまな場所に痛みや痺れが起こります。
デスクワークで常に首が緊張状態にあったり、ラグビーやアメフトなど、スポーツで頚部を圧迫することなどが原因となります。
二の腕の内側が痛い原因
二の腕の内側が痛む場合には、以下の２つの原因が考えられます。
帯状疱疹
帯状疱疹とは、水疱瘡（みずぼうそう）を起こすウイルスと同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」によって起こる病気です。
子供の時に水疱瘡にかかって、その症状は1週間程度で収まりますが、ウイルスが消滅したわけではなく、体の神経節に潜伏し、免疫力が低下したときにウイルスが暴れ出すことが原因で起こります。
症状は、まず始めに皮膚にチリチリとした痛みが起こります。
ウイルスが神経節で増殖し、神経に沿って体の表面に出てくる際、神経を傷つけながら移動するので、水ぶくれもないのに痛みを生じます。
やがて、痛みを感じた部分にブツブツとした赤い発疹ができ、小さな水ぶくれとなって帯状に広がります。
水ぶくれが現れると、少し触れるだけで強烈な痛みを感じ、寝ていても痛むことがあります。
症状が現れるのは、体の左右どちらか片側だけなのが特徴で、一度に2か所以上現れることはほとんどありません。
皮膚症状が治るとともに痛みも消えていきますが、増えすぎたウイルスが長時間神経を攻撃し、神経に傷が残ってしまうと、痛みも長期間続くことがあります。（帯状疱疹後神経痛）
帯状疱疹は、二の腕のほかにも、体の様々なところに発症します。
変形性頚椎症
頸椎椎間板ヘルニアと同じように、首の骨の変形によって、首や肩に痛みや痺れが出る症状で、主に加齢で起こることが多いようです。
肩こりや首の痛みに加え、背中や二の腕にも痛みを生じます。
長時間、同じ姿勢を続けていると悪化し、頭痛や吐き気などを誘発する場合もあります。
痛みが強い場合は、
・消炎鎮痛剤や筋弛緩薬などの内服薬
・温熱療法などの治療
・トリガーポイント注射と呼ばれる局所麻酔薬の注射
などを行うのが効果的な治療です。
そのほかの病気
二の腕の内・外にかかわらず痛みがある場合に、以下の病気である可能性もあります。
＜狭心症、心筋梗塞＞
狭心症で冠動脈が狭くなり、血流障害が起こって、胸や首、左の腕などに痛みが現れます。
冠動脈が血栓で塞がってしまうと、心筋梗塞となります。
＜肺がん＞
肺の上部付近には、首から腕にいく神経がたくさん通っています。
この部分にがんができると、がんが神経や骨を圧迫するため、がんができた肺のほうの肩や二の腕などが痛くなることがあります。
＜線維筋痛症＞
関節や周囲の骨、筋肉などが痛む病気で、リウマチ性疾患です。
しかし、リウマチのような関節の腫れや変形はなく、目立った異常はみられませんが、全身の広い範囲にわたって痛みを感じます。
中高年の女性に多くみられ、痛む箇所は移動したりすることもあります。
まとめ
二の腕が痛い原因は、二の腕自体の損傷だけでなく、心臓疾患やがんなどの可能性もあるようです。
よくある筋肉痛だと思い込まずに、痛みが長く続いたり、皮膚に変化がみられるようであれば、すぐに病院を受診しましょう。
二の腕が痛い時は、整形外科、皮膚科、神経内科を受診しましょう。
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