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妊娠中の頭痛の原因は?薬を飲まない対処法をご紹介!

   

妊娠中に頭痛に悩まされる妊婦さんは、多いのではないでしょうか?

妊娠していると、むやみに薬を服用して子どもに影響が出ることも心配ですよね。

できれば、薬を服用せずに対処したいものです。

今回は、妊娠中の頭痛の原因とその対処法についてまとめます。

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妊婦の頭痛の原因

39ae25b830c730d2c6aa41f3e1f9cfcf_s (1) (1)まず、頭痛にも種類があり、それぞれ原因も変わってきます。

妊娠中に起きやすい頭痛の原因と症状をいくつかご紹介します。

 

<ホルモンバランスの変化>

妊娠により、ホルモンバランスが変化しますが、これにより、頭痛を起こしやすくなります。

ホルモンバランスの変化が、偏頭痛を起こすきっかけになるとも言われています。

偏頭痛の場合は、脈打つのに合わせて、頭の片側がズキンズキンと痛むのが特徴になります。

 

特に、妊娠初期は、妊娠を維持するために、プロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれる女性ホルモンが大量に分泌されます。

この黄体ホルモンには、血管を拡げて、血液の循環を良くする働きがあります。

結果、脳の血管が広がり、周囲にある脳の神経を圧迫し、頭痛を起こします。

 

さらに、プロゲステロンが大量に分泌されて、ホルモンのバランスが乱れることで、自律神経の働きが乱れることも、頭痛を引き起こす原因の一因となるといわれています。

 

<体型の変化>

だんだん大きくなるお腹をかばうような姿勢が続くことで、体の筋肉がコリ、特に首や肩のコリによる緊張性頭痛を起こしやすくなります。

また、大きくなった乳房の重みで、肩がコリやすくなることも頭痛の原因となります。

さらに、運動不足にもなりやすくなりますので、体の血行が悪くなり、首や肩、腰がこって、頭痛を起こすことがあります。

 

緊張性頭痛の場合、ぎゅーっと締め付けられるような痛みが特徴になります。

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<水分不足>

特に、つわりの時期は、嘔吐で水分を失いやすい上に、食べたり、飲んだりが辛く、体が水分不足になりやすくなります。

水分が不足すると、血液がドロドロとして、血行が悪くなり、脳への酸素供給の効率が悪くなって頭痛を起こしやすくなります。

 

<貧血>

妊婦さんは、お腹の赤ちゃんにも栄養を送るために血液量が増えるますが、ヘモグロビンなどの血球成分よりも水分量の増加の方が大きく、そのため、血液が薄まり、貧血になりやすくなります。

貧血になると、脳へ届けられる酸素量が減ってしまうため、頭痛やめまいなどを起こします。

 

<妊娠高血圧症候群>

妊娠20週以降から産後12週まで高血圧が見られる場合、または、高血圧に蛋白尿を伴う場合を妊娠高血圧症候群といいます。

妊娠高血圧症候群になると高血圧、蛋白尿の他に、

・頭痛めまい目の前がチカチカする体のむくみ体がだるい

といった症状を起こします。

 

妊娠高血圧症候群は悪化してしまうと、母体やお腹の赤ちゃんに命の危険が及ぶ可能性があります。

母体への危険脳出血肺水腫HELLP症候群、など

赤ちゃんへの危険低出生体重児胎児発育不全脳や体の障害子宮内胎児死亡、など

 

妊娠中の吐き気の対処法

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妊娠中は、できれば薬を使わずに対処したいですね。

薬を使わない対処法について、いくつかご紹介します。

 

<偏頭痛への対処>

偏頭痛の場合は、脳の血管が拡がることによって起き、脈打つのに合わせて、ズキンズキンと痛む頭痛です。

このタイプの頭痛には、痛みのある部分を冷やして、血管を収縮させると痛みが和らぎます。

逆に温めると痛みが増しますので、頭痛のときは、湯船に浸からず、シャワーのみにするのがよいですね。

 

偏頭痛の場合は、光や音による脳への刺激を抑えるのも効果的です。

照明を暗めにして、静かな環境で横になると痛みの増強を抑えることができます。

 

<緊張性頭痛への対処>

緊張性頭痛は、腰や肩、首などの筋肉のコリにより、血行が悪くなることで、脳への酸素の供給効率が悪くなり起こる頭痛で、ぎゅーっと締め付けられるような痛みの頭痛です。

このタイプの頭痛には、腰や肩、首などコリのある部分を蒸しタオルなどで温めると痛みが和らぎます。

 

また、肩や首を回したり、やさしくマッサージするのも効果的です。

足湯をしたり、ゆっくり湯船に浸かって血行をよくするのもよいです。

ストレスの解消にも繋がりますね。

ただし、のぼせには、十分注意しましょう。

 

<水分補給>

つわりで食事がままならない場合でも、水分補給は意識して少しずつでもまめに行いましょう。

果物やスープなどでも水分補給になりますので、体調に合わせて、摂り入れましょう。

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<鉄分をしっかりとる>

妊娠中は、特に鉄分の消費が激しくなります。

貧血にならないように、食事では、レバーやひじき、ほうれん草など、鉄分の豊富な食材を積極的に摂るようにしましょう。

 

<軽い運動をする>

散歩やマタニティーヨガなどで軽く体を動かすことも、体の血行が良くなるので、頭痛を和らげるのに効果的です。

体調が安定しているときに、取り入れてみましょう。

 

<病院を受診する>

頭痛の症状は、貧血や妊娠高血圧症候群を発症しているサインである場合もあります。

痛みが酷かったり長く続く場合は、我慢せずに、かかりつけの産婦人科医に相談しましょう。

 

まとめ

妊娠中の頭痛の原因には、ホルモンバランスの変化や体型の変化など、妊娠による体の変化が大きく関わっています。

 

妊娠中に頭痛が多い時はまず、どのタイミングで頭痛が起こるのかを記録し、原因を特定できるようにしましょう。

そして、頭痛が起こったら無理をせず、まずは、ゆっくり休息を取りましょう。

ストレスを溜めないことも重要です。

ただし、症状が頻回でひどく、長引く場合は、早めに医師に相談し、対処することが大切です。

 

妊娠中の頭痛にお悩みの時は、まずは掛かり付けの産婦人科に相談してみましょう。

 

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