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喉の奥に違和感があって痛い!原因や病気について!

      2016/03/16

喉の奥の方に違和感があって痛みがあるとき、それはただの風邪ではないかも知れません。

風邪の時の痛みというのは、大概すぐに分かるものですが、この違和感や特に奥の方が痛いというのが気になるところです。

今回は、普通の風邪とは異なる喉の奥の違和感について、その原因や疑うべき病気をご紹介いたします。

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喉の奥とはどういう場所?

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喉の構造をご存知でしょうか?

口の奥の、食べ物が通る場所というイメージが一般的でしょう。

喉の奥はとても広く、特に鼻の側が広く、口と奥で繋がっています。

 

そして、喉の壁の上部の鼻と下部の口との間の間、いわゆる口蓋垂(のどちんこ)の裏側にはアデノイド(咽頭扁桃)と呼ばれる組織があります。

 

一般に扁桃腺と呼ばれ、口を開けたときに両脇に見える口蓋扁桃に次いで大きく、いずれもリンパ組織の塊で、鼻や口から入った細菌や異物を喉の奥にある気管や肺に侵入するのを防いでくれています。

 

扁桃について

口蓋扁桃、アデノイドは幼児期にその働きが活発でサイズも大きいのですが、その後はサイズも活動も年齢とともに縮小し、大人になるとほとんど見えなくなります。

つまり、扁桃は体の免疫力、いわゆる抵抗力をつける為に存在していて、幼少期にその後の準備をしていると言えるでしょう。

 

さて、その扁桃ですが表面に陰窩(いんか)と呼ばれる小さな穴が沢山あいています。

その穴は入ってきたウイルスなどと闘う為にあるのですが、常に外からの侵入物にさらされる為、穴に入った細菌が入ったままになり常在菌となるケースがあります。

 

覚えている方も多いのではないでしょうか、こどもの頃風邪などをひいた後に喉の奥から薄い黄色の米粒のようなカスが出て来ることがあります。

食べ物のカスにしては排泄物のような強烈な臭いを放つカスで膿栓(のうせん)と呼ばれ、陰窩に詰まった細菌や食べ物のカスの塊です。

 

そして、加齢と共に扁桃が縮小せず大人になっても大きさを保っている場合や、扁桃が病原菌となりやすい菌を常在菌としてかかえている場合など、何らかのきっかけで扁桃が炎症をおこす事があるのです。

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病気の可能性、扁桃炎について

風邪が原因であることが通常ですが、上記のように大人の場合扁桃が縮小されきっていないケースや、同時に常在菌を抱えていて、過度の疲れやストレスなどにさらされ、体の抵抗力が落ちた時などのきっかけと合わさって炎症を起こします。

 

喉の奥の痛みが慢性化している方や扁桃腺(口蓋扁桃)が大きい事を自覚している方は、第一の原因である扁桃が抱える常在菌を疑う必要があると考えられます。

扁桃炎だった場合、その症状は喉の奥の痛みだけではなく、38度以上の高熱や、倦怠感などが伴うのが通常です。

 

風邪の重くなったものと考えてしまいがちですが、喉の炎症が元となりその他の症状を伴います。

扁桃炎には主に抗生物質が用いられますが、初期の段階で使用すると扁桃に炎症を起こすきっかけとなった菌が特定出来ない場合があります。

喉の痛みに違和感を覚えた場合は注意をし、ただの風邪として扱わず病院で受診することをおすすめします。

 

口蓋扁桃が大きい場合、切開手術をすることにより必要以上の炎症防ぐという手段が取られる事があり、医師との相談が重要です。

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その他の病気について

喉の奥はリンパが集結していて体の抵抗力と関係があることは前述のとおりです。

自律神経の不調による免疫機能の低下を一番の原因とし、それによって免疫力を発揮すべき喉の奥が炎症を起こしてしまうと考える病気もあります。

 

自律神経の乱れによって、喉の奥の違和感の元として挙げられるのが、

・自律神経失調症

・うつ

です。

 

自律神経失調症には、ヒステリー球と呼ばれる、喉の奥にものが詰まったような感覚を覚えたり、唾液が出ず喉の奥がカラカラに渇いた感覚や、何かが張り付いたような違和感の症状があります。

細菌により炎症を起こす扁桃炎に対して、痛みのみならずいつもとは異なる違和感の強さが特徴となります。

 

うつや自律神経失調症を原因とする喉の奥の違和感の場合、喉だけに対処すれば解決する訳ではありません。

原因となっているストレスを解消したり、うつの治療にあたることが大切になります。

 

普通の風邪であってもストレスの少ない環境に身を置いている方が治りが早いのが事実です。

風邪などひいていないのに喉の奥がおかしい場合、先ずは体全体が疲れていないか、精神的に追い詰められていないかなど省みる事が大切です。

 

まとめ

喉の奥の違和感は、

・炎症を起こしやすいところに病原菌からの攻撃を受けて起きる扁桃炎

・精神的ストレスによるうつや自律神経失調症

によるものが考えられます。

 

いずれも体の免疫機能が深く関わっていますが、喉のみに着目すべき場合と、氷山の一角として元の原因を探らなければならない場合とでは対処法が異なります。

個人として出来るのは充分な休息をとること、症状が悪化したり長期化した時は耳鼻咽喉科受診することです。

 

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