ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

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大人のおたふく風邪は男性と女性で症状が違う

      2016/03/14

おたふく風邪と言えば子供がかかる病気というイメージをお持ちの方は多いと思います。

実はおたふく風邪は大人になってからもかかりますし、成人後の方が合併症をおこし重症化するケースも多いんです。

今回は、大人おたふく風邪にかかってしまった場合の症状や感染経路、予防策や治療法についてご紹介します。

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おたふく風邪の原因と感染経路

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おたふく風邪はムンブウイルスと言うウイルス菌に感染することが原因で発症します。

感染経路としては人から人への、接触感染飛沫感染で広がっていきます。

 

また、潜伏期間が2~3週間ほどあり、潜伏期間中の感染力は非常に強く、その間に周囲の人間に感染する可能性もあります。

おたふく風邪にかかった子供の世話をしているときに、自身も感染してしまう例も多いです。

子供の時におたふく風邪にかかっていない人は特に注意です!

 

[おたふく風邪の症状と合併症]

おたふく風邪の症状としては、

・肩や首の痛みから始まる

・高熱、頭痛

・耳の下からあごにかけて腫れる

・倦怠感

・腹痛

・食欲低下

を伴うことが多いです。

 

特に、大人になってからのおたふく風邪は高熱が出ることが多く、40℃を超える事もあります。

その後、おたふく風邪の名前のように、顔が腫れてきます。

具体的には耳の下にある耳下線が腫れ、耳からあごにかけて痛みが出ます。

 

また重症化すると合併症をおこし

・心筋炎

・甲状腺炎

・腎炎

・髄膜炎

・関節炎

・睾丸炎

・卵巣炎

などを併発する可能性もあります。

高熱がなかなか下がらない上に、激しい頭痛、1日数回の嘔吐、腹痛、けいれん、などの症状が出た場合は何らかの合併症を起こしている可能性もあります。

我慢せずに、すぐに内科を受診しましょう。

 

男性の注意すべき合併症・睾丸炎

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男性の場合は約20~30%の確率で睾丸炎を併発します。

症状としては、陰嚢が3倍~5倍ほどの大きさに腫れあがり、疼くような痛みが伴います。

片側の睾丸だけの場合がほとんどですが、両方とも発症してしまい、重症化した場合は不妊症の原因となる無精子症となってしまう場合があります。

 

腫れあがってしまった場合は、陰嚢部を冷やすと辛さが緩和されます。

また、病院へ行った際に痛みがひどい場合は、局部麻酔をすることもあるようです。

 

女性の注意すべき合併症・卵巣炎

女性の場合は約7%の確率で卵巣炎が発症します。

症状としては、下腹部の痛みを感じます。

ただ、男性の睾丸炎とは違い、不妊症との関係性は無いようです。

 

しかし、妊娠中の方は注意してください。

胎児に先天性の障害を残す直接の原因とはなりませんが、免疫力低下により他の病気にかかりやすくなってしまったり、流産や低体重出産の可能性が高くなってしまいます。

おたふく風邪に罹った際、下腹部の痛みを感じる場合は、早期に内科、または婦人科へ行き診察を受けましょう。

 

ムンプス難聴

ムンプス難聴とは、ムンプスウイルスが内耳に感染した場合に起こる難聴のことです。

この症状は、おたふく風邪に罹った人の0.1%に出ると言われています。

 

特徴として、ほとんどが片耳だけに起こり、めまい耳鳴りを伴います。

ムンプス難聴は、進行してからでは完治が非常に難しくなってしまいます。

時間が経つ程に完治する可能性は低くなりますので、おたふく風邪かも?と思ったら耳にも気を付け、異常を感じたら早期に耳鼻科を受診しましょう。

 

 

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[予防策と治療法]

予防策としては、予防接種、これしかありません。

こちらは自己負担となりますので\3000~\7000ほどかかります。

ちなみに、子供の頃におたふく風邪にかかったことがあるか分からない方は、血液検査で抗体がいるかどうか調べることが出来ます。

 

治療法は、残念ながら現在ムンプウイルス菌に効く薬は無いそうです。

かかってしまった場合は、各症状に対しての処置が必要となります。

水分や栄養をしっかり取り、熱が高ければ解熱剤を使用し、自宅で安静にしていましょう。

 

耳の下の腫れが痛む場合は、氷などで冷やすと痛みが和らぎます。

熱や痛みがあるときはタオルで体を拭く程度にしておき、お風呂に入るのは症状が軽くなってからとしましょう。

 

大切なのは合併症を起こしていないか判断することです。

高熱がずっと続いたり、激しい腹痛や吐き気、頭痛などの体の痛みがひどい場合は、合併症を起こしている可能性もありますので、すぐに病院へ行きましょう。

 

[まとめ]

おたふく風邪は潜伏期間が2~3週間ほどあり、その間に周囲の人間にうつしてしまうことが多い病気です。

子供のころにおたふく風邪にかかってない方は、予防接種を受けるのも効果的だと思います。

おたふく風邪にかかった際に、気を付けるべき事は合併症であり、

・男性の方は陰嚢の腫れ・・睾丸炎

・女性の方は腹部の痛み・・卵巣炎

に特に注意しましょう。

 

大人のおたふく風邪になった場合は、内科、または耳鼻科、を受診しましょう。

 

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