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頭痛薬が効かない!?薬が効かない頭痛の種類と対処法!

   

日本人は、頭痛に悩まされている人が多いといわれています。

頭痛のときは、頭痛薬を飲んで対処している方は多いのではないでしょうか。

しかし、頭痛薬が効かない頭痛というのがあるようです。

それは、どんな頭痛なのか?そして、どのように対処したらよいのか?

今回は、薬が効かない頭痛の種類と対処法についてご紹介します。

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頭痛薬が効かない頭痛とはどんな頭痛?

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頭痛にもいくつか種類があります。

それぞれ原因や症状は違いますので、ここで頭痛薬が効かない可能性がある頭痛をいくつか挙げてみます。

 

<偏頭痛>

偏頭痛は、頭痛の軽いもの~中等度のものでは、ロキソニンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)やアセトアミノフェンなど通常の頭痛薬でも効果が見られる場合もあります。

しかし、中等度から重度の偏頭痛は、通常の頭痛薬では効果が見られない場合が多くあるのです。

 

偏頭痛は、脳の血管が急激に拡がることによって、神経が刺激され、痛みを起こします。

その痛みは、脈打つのに合わせてズキンズキンと痛み、動くと痛みが増す場合も、偏頭痛の可能性が高いです。

また、吐き気や嘔吐を伴うことが多く、光や音においにも敏感になるのも偏頭痛の特徴です。

 

ストレスや疲労、月経周期における女性ホルモンの変化なども偏頭痛の誘因となるといわれています。

 

<群発頭痛>

ある一定の期間(群発期といわれます)、毎日、目の周辺や側頭部に激しい痛みを起こす頭痛を群発頭痛といいます。

睡眠中に起きることが多いのが特徴です。

痛みが起きるのは、片側のみで、痛みのある方の目の充血や涙鼻水鼻閉などが伴います。

 

目の後ろ側を通っている血管が拡がって、炎症を起こすことで頭痛が起きると考えられています。

この頭痛は、男性に多く発症し、群発期の飲酒に誘発されることが多いのも特徴です。

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<大後頭神経痛>

大後頭神経痛は、「第三の頭痛」と呼ばれています。

耳の後ろ辺りから徐々に後頭部、頭頂部、前頭部に痛みが移動し、一瞬の痛みが繰り返し起こるのが特徴です。

1週間ほどで自然に治まることが多いようです。

 

肩や首の筋肉のコリによって、耳の後ろ側で上下に伸びている大後頭神経が圧迫されて、痛みが起こるといわれています。

猫背や姿勢の悪い人に起きやすい頭痛です。

 

<薬物乱用頭痛>

一言でいえば、頭痛薬の飲みすぎによって頭痛が起こりやすくなった状態です。

偏頭痛などで、ひと月に頻回に頭痛薬を服用したり、薬を飲んでも痛みがとれないので、さらに薬を飲むということを繰り返しているうちに、薬の過剰服用によって、痛みに敏感になってしまい、頭痛を起こしやすくなってしまうことがあります。

 

一度かかると、比較的、再発しやすい傾向があり、悪循環に陥るため、注意が必要です。

 

<脳の病気>

いきなりハンマーで殴られたような痛みと表現されるくも膜下出血

その他、脳出血脳腫瘍、ウイルスや細菌の感染による髄膜炎や脳炎などを起こしている恐れがあります。

 

意識障害歩行障害ろれつが回らないなどの症状が伴う場合は、至急、病院へ行く必要があります。

 

対処法とは

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頭痛薬が効かない場合、どのように対処したらいいのでしょうか?

自宅で出来る応急措置もありますが、根本的な解決にはなりませんので、医師の診察を受ける事をおすすめします。

病院では、それぞれの頭痛のタイプに合わせた専門的な治療があります。

また、重大な病気のSOSである可能性もありますので、まずは、病院を受診して、医師の診察を受けましょう。

それぞれの頭痛のタイプ別にまとめます。

 

<偏頭痛(片頭痛)の対処法>

偏頭痛の病院での治療は、薬物療法が主で、急性期の治療と予防療法の2つがあります。

 

急性期治療は、頭痛が起こったときに、すぐに頭痛を鎮める治療です。

頭痛が起き始めたら、早期に薬を服用するのが効果的です。

通常の頭痛薬が効かない中等度以上の偏頭痛には、トリプタン製剤やエルゴタミン製剤で効果が期待できます。

 

予防療法は、偏頭痛が起きる、起きないに関わらず、毎日薬を服用し、偏頭痛を起こしにくくして、発作が起きても痛みが軽くすむようにする治療法です。

発作に用いられる薬とは、別の種類の薬が用いられます。

予防療法が行われるかどうかは、偏頭痛の回数や症状、急性期治療で効果がないなど、判断の基準がありますので、医師とよく相談しましょう。

 

偏頭痛に対し、自宅ですぐ出来る対処法としては、

・痛みを感じる場所を冷やす

・刺激の少ない、暗い静かな場所で、横になる

・コーヒーなどカフェインを含むものを摂取する(しかし、飲みすぎると逆効果です)

があります。

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<群発頭痛の対処法>

頭痛が起きたときは、酸素吸入やスマトリプタンの皮下注射が効果があるといわれています。

群発期には、毎日頭痛が起きるため、予防療法が良いといわれています。

医師に予防薬を処方してもらっておくとよいでしょう。

 

<大後頭神経痛の対処法>

三叉神経痛に効果があるカルバマゼピンが、大後頭神経痛にも効果があるといわれています。

その他、神経細胞の修復を助けるビタミンB12も効果的とされています。

 

<薬物乱用頭痛の対処法>

病院では、原因薬物を中止して、中止後に起こる頭痛を対処し、予防薬を服用するという治療が行われます。

薬の飲みすぎで頭痛を起こしやすくなっていることを理解し、意識を改革することが、症状の改善には重要です。

 

薬物乱用頭痛に陥らない為に、まずは、頭痛薬の服用回数をきちんと守ることが大切です。

だいたい、月に10日以内の内服が目安です。

また、主成分が複数配合されているものは依存性が高くなりますので、主成分が単一の頭痛薬を選ぶようにしましょう。

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<脳の病気の対処法>

命に関わる場合もありますので、直ちに病院へ行きましょう。

意識障害や歩行障害、言語障害、手足のしびれなどの症状が伴う場合には、くも膜下出血など緊急性の高い脳の病気である可能性もあります。

救急車を呼んででも、至急病院へ行きましょう。

 

まとめ

通常の頭痛薬が効かない頭痛には、

・偏頭痛

・群発頭痛

・大後頭神経痛

・薬物乱用頭痛

・脳の病気

による頭痛があります。

 

頭痛薬の効かない頭痛の場合は、病院を受診し、医師の診察の上、それぞれの頭痛に効果的な治療を行うことが大切です。

特に、意識障害やまっすぐ歩けない、うまくしゃべれない、手足の麻痺などの症状が伴う場合には、くも膜下出血など緊急性の高い脳の病気である恐れもあります。

救急車などで、至急病院へ行きましょう。

 

頭痛薬を飲んでも治まらない頭痛にお悩みの時は、神経内科脳神経外科で相談してみましょう。

 

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