赤ちゃんの脱水症状について!予防、見分け方、対処法などご紹介!
2017/02/13
赤ちゃんは脱水症を起こしやすいってご存知でしたか?
大切な赤ちゃんを脱水にしないために。知っておきたいこと。気を付けたいこと。
もしも、なってしまった場合、すぐに気付いて正しい対処をしてあげたいものです。
そもそも、どうして赤ちゃんは脱水になりやすいのでしょうか?
今回は、赤ちゃんの脱水症状について原因や予防法、症状を見分けるサインについてご紹介させていただきます。
赤ちゃんが脱水になりやすい原因
赤ちゃんは体の70%から80%が水分でできています。
そのため体の中から水分が出ていくと、すぐに脱水になる危険性があります。
赤ちゃんは泣くのが仕事と言われるほど様々な理由で泣きます。
大人のようにのどが渇いたからと言って自分で何か飲むことももちろん出来ません。
しょっちゅう泣いているので、喉がかわいていることや病気をすぐに察知するのは容易ではありません。
他にも、赤ちゃんは体内の水分を調整してくれる、肝臓の働きがまだ未熟であるのも、脱水症状を起こしやすい理由の一つです。
まずは予防!脱水になりやすい時期と気を付けておきたいこと
脱水になりやすい時期は夏です。
みなさんご存じの通り、赤ちゃんはとても汗っかきです。
では何故赤ちゃんが汗っかきなのかもご存じでしょうか?
赤ちゃんはあんなに小さいのに、実は汗腺の数は大人と同じだけあります。
また、新陳代謝が活発なこともありますし、汗をかくことで体温調節をしています。
汗をかくことはとても大切なことです。
したがって、体から汗という形で出ていってしまう水分を、こまめに口から補給してあげることが必要です。
例えば、赤ちゃんに兄弟がいる場合、そのお子さんと赤ちゃんを連れて公園へ出かけたりしますよね。
その時赤ちゃんは抱っこひもで連れて出る方も多いと思います。
この抱っこひもが実はとても危険です。
親と密着している部分はとても暑く、熱が逃げずにこもってしまうため、赤ちゃんは大量に汗をかきます。
他にも、赤ちゃんをおんぶしていると、表情も全く見えませんし、水分補給も容易ではありません。
なので、早めに赤ちゃんに一人でマグマグを使えるようになってもらおうと訓練して、外出時は頻繁にマグマグを渡しては、水分を取らせるようにすることが大切です。
また、なるべく日陰を探してそこにいるように気を付けましょう。
ベビーカーを嫌がらない赤ちゃんであれば、抱っこひもよりも熱がこもりませんし、冷却シートをベビーカーに敷いたりと工夫できますのでお勧めです。
猛暑日と言われる日には、いつも以上に水分補給を心掛けたり、散歩時間を短くするなど、赤ちゃんに合った方法で脱水対策をしてみてはいかがでしょうか。
冬も怖い!冬脱水
冬に脱水?と思われるかもしれませんが、冬も脱水症状になる方は多くいます。
冬はウィルスが蔓延する時期です。
中でも最も脱水になりやすい病気が胃腸炎です。
胃腸炎になると下痢や嘔吐など、体の水分と電解質がどんどん外へ出て行ってしまい脱水症を起こしてしまう可能性があります。
母乳やミルク以外のものが飲める月齢でしたら、ベビー用のイオン飲料などもありますので、積極的に飲ませてあげましょう。
赤ちゃんにとって母乳は一番の薬になり、母乳は消化にも良く、栄養と水分を同時に取ることができます。
胃腸炎の時、もしも嘔吐や下痢をしてしまうようであれば、1回の授乳時間を短くするなどして、こまめに母乳をあげるようにしてみてください。
離乳食の時期であれば、1段階前の離乳食に戻して少しづつあげてください。
たとえば、野菜をみじん切りして与える時期であれば、すりつぶすなどです。
冬の脱水症状についてはこちらの記事もご参考下さい。
もしも脱水になってしまったら?見分け方は?
病気に関しては何でもそうですが、初期に見つけることがとても重要です。
赤ちゃんが初期の脱水になると、
・唇や皮膚がカサカサになる
・汗やおしっこの量が減る
・便秘、いつもより便が固い
・泣いているのに涙があまり出ていない
などのサインが表れます。
その場合は、まずは水分を取らせましょう。
母乳でもミルクでもイオン飲料でも何でもかまいません。
その後すぐに病院を受診してください。
場合によっては点滴をすることもありますが、その時一番必要な処置をしてくれます。
脱水症が進むと、
・汗や涙が全然でない
・意識が薄く、ボーっとしている
・けいれんが起きる
・高熱が出る
・大泉門(頭の骨の隙間)がへこむ
といった症状が現れることがあります。
もし、こういった症状が出た時は、水分を少しずつ飲ましながらただちに病院へ急ぎましょう。
脱水症は、進行すると命にもかかわる危険なものです。
まとめ
赤ちゃんは、大人と比べて体内の水分比率が高いのに、汗をかいたり泣いたり吐いたりしやすいので脱水症状を起こしやすいのです。
初期の脱水症状のサインである、
・唇や皮膚がカサカサになる
・汗やおしっこの量が減る
・便秘、いつもより便が固い
・泣いているのに涙があまり出ていない
を見逃さないよう気をつけ、こまめに水分補給をしてあげる事が大切です。
赤ちゃんを脱水症状に陥らせないために何ができるか?
どんなに気を付けている人でも、脱水にしてしまうことはあると思います。
赤ちゃんはロボットではありません。
手のかかる子、よく泣く子、よく病気になる子、食の細い子、泣いてばかりでミルクも母乳も嫌がる子、病気になって脱水になる子、健康に育っていく子ばかりではありません。
大切なのは、脱水になった時の変化を逃さずにキャッチすることだと思います。
機嫌がいつもより悪くないか?いつもより飲みが悪くないか?顔色は?おしっこの量は?
初期であれば大事にならずに済む病気がたくさんあります。
赤ちゃんの小さな変化に気付けるように意識を持ってあげてくださいね。
関連記事としてはこちらをご参考下さい。
⇒高齢者による脱水症状の5つの原因と対策予防!必要な水分量は?