ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

病気の症状とは・・。症状から見て考えられる病気についてわかりやすく説明していきます。病気は私たちの身近な存在です。少しでも多くの人達がこのブログを見て早めの治療、早めの予防対策をして頂けたらと思います。                    

手の小指がしびれる時に考えられる5つの原因と6つの病気とは!

   

ひとの小指は物を持ったりする時には力が加わるとても重要な役割をもっております。

野球のバットやゴルフクラブを持った事が有る方は、この小指の重要性を良くご存じであると考えます。

今回は、そんな小指がしびれる時に考えられる原因と病気についてご紹介させていただきます。

 
スポンサードリンク

 

しびれの種類

人の身体の部位がしびれるのには、大きく中枢性末梢性に分ける事が出来ます。

 

中枢性のしびれは、脳や脊髄等に何らかの病変部位が有ったりする場合に、しびれがその「前兆」として起こるケースでもあります。

脳梗塞や脳出血等の病気が疑われるため、緊急で医師の適切な診断と治療が必要になります。

例えば、不自然な格好で寝てしまった場合等で、長時間に渡って腕などを圧迫もしていないのにしびれが有る場合には注意が必要となります。

 

一方、末梢性のしびれは人の身体の脳や脊髄から全身に張り巡らされている血管や神経が、血行不良や関節部や骨の変形等による神経の圧迫等からしびれを起こしているとされております。

通常この様なしびれはその原因となっている患部の近くに起こります。

 

スポンサードリンク

 

小指がしびれる原因

では、小指がしびれる原因としてはどの様な物が考えられるのでしょう。

小指がしびれる症状は、ご自身の日常の生活の中にもその原因が有るかもしれません。

 

肩こりや首のこり

その原因の一つが肩こりや首のこり等による場合です。

例えば、毎日の仕事の中で長時間に渡ってパソコンを使う仕事である場合や、勉強や家事等によって肩や首が凝ってしまうと、本人が気が付かない内に肩や首の筋肉が緊張した状態になってしまいます。

 

この状態になってしまうと頸椎に有る神経の通り道が狭くなってしまい神経を圧迫してしまいます。

特に小指に通じている神経を圧迫してしまう事で小指にしびれの症状が現れます。

 

怪我

考えられるのは怪我です。

腕を何かに強くぶつけたりした場合に、肘や腕に通っている神経を圧迫してしまい小指にしびれが出てしまうケースです。

 

冷え性

次に考えられるのが冷え性等です。

この症状は単純に寒い為に起こる場合もありますが、体内のホルモンバランスの乱れや筋肉の凝り等から血行障害を起こす事で冷え性を引き起こし、手の末端に有る小指にしびれが出る場合が有ります。

 

ストレス

又、小指のしびれはストレスによっても起こる場合が有ります。

これは私達の身体がストレスを受け続ける事で
自律神経の乱れ
を生じてしまう事によって、指先等の末梢神経等へも影響を与えてしまう為です。

この自律神経は人の身体を正常な状態に保つ働きを持っておりますが、ストレス等によって自律神経が乱れてしまう事で体内の血流の悪化などを招いてしまいます。

 

その結果腕や手先等の身体の末端部分が血行障害を起こしてしまい、小指のしびれを招いてしまうのです。

 

小指を酷使した

又、小指を酷使した場合にもしびれを起こす場合が有ります。

小指を多く使い過ぎた場合には筋肉が凝り固まってしまい、その筋肉に近い部位の血管が圧迫され血流が悪くなってしまいます。

その結果、小指がしびれた様な感覚になってしまいます。

 

 

そして、私達が最も気をつけなければならないのが、次の項でご紹介する何らかの病気の前兆としての小指のしびれです。

 

スポンサードリンク

 

小指のしびれから考えられる病気

小指がしびれている場合に考えられる病気には次の様な物が考えられます。

 

心筋梗塞

先ず最も注意しておきたいのが心筋梗塞です。

心筋梗塞は末梢性のしびれに分類されており、特に小指のしびれが起こっている場合には注意が必要な病気です。

 

この心筋梗塞ですが発症する前にはいくつかの前兆症状が有ります。

その一つに狭心症と言われる症状があります。

この狭心症を起こす際には、胸痛の症状が一般的には知られておりますが、小指のしびれもその代表的な症状であるとされております。

 

この心筋梗塞も狭心症も心臓部の血流の悪化が原因で有り、その発端は末梢神経に原因があります。

 

頸椎の病気

別の病気としては、頸椎に原因が有る場合が考えられます。

代表的な病気としては、

・第8頸髄神経根障害

・椎間板ヘルニア

・脊柱管狭窄症等

が挙げられます。

いずれの症状も脊髄から腕の末端に有る小指まで伸びている神経が、脊髄部分で圧迫されてしまう事で小指のしびれを起こしてしまう病気です。

脊髄は身体の中心となる大切な部位ですので、医師による適切な治療が必要になります。

 

スポンサードリンク

 

肘部管(ちゅうぶかん)症候群

肘部管とは、肘の内側にある神経が通るトンネルのことです。

肘部管が狭くなり神経が圧迫されることで、手にしびれが生じます。

肘部管症候群の場合は、小指と薬指が強くしびれ、肘を曲げていると症状が強くなるのが特徴です。

 

肘部管症候群になる原因としては、

・骨折などのケガや、加齢による肘の変形

・仕事や、野球などのスポーツによる肘の酷使

・ガングリオンなど、腫瘤による圧迫

・肘を曲げて寝たり、頬杖などの習慣

などが挙げられます。

 

ギヨン管症候群

手首の小指側には、ギヨン管という神経が通るトンネルがあります。

そのギヨン管を通る尺骨神経が圧迫されることで、しびれを出してしまう症状をギヨン管症候群といいます。

 

ギヨン管症候群の場合、しびれは手のひら側の小指と薬指の指先に現れ、手首を反らせるとしびれが増します。

また、症状が悪化すると筋肉が痩せてきて、手のひらが平べったくなったり、ヘコんで見えるようになります。

他にも、小指と薬指がくっつかなくなったり、握力が低下して、お箸やペンなどがうまく使えなくなることがあります。

 

ギヨン管症候群になる原因は、

・手関節部の怪我

・仕事やスポーツによる手の酷使

・ガングリオンなどの腫瘍による神経の圧迫

などがあります。

 

スポンサードリンク

 

脳の病気

注意すべき病気としては、脳に関連した病気もあります。

考えられる具体的な脳の病気としては、

・クモ膜下出血

・脳腫瘍

・脳梗塞

・脳出血

等が挙げられます。

 

これらの病気は脳内血管の詰まりや破裂等が原因で有ったり、高コレステロール等によって脳内の血流が悪化してしまった状態で発症する病気です。

人の身体はこの脳からの命令信号が身体中に張り巡らされている神経を通じて身体の末端まで届けられる様になっています。

その命令信号を送り出す脳に先の様な病気や、病気の前兆が現れた場合に、命令信号の伝達に支障が生じ、身体の機能に障害として現れてきます。

 

脳内の病気の症状として現れるのが小指である可能性もあり、小指にしびれ等の違和感が現れた場合には、一度脳の病気を疑って見る必要も有ります。

 

脳の病気の場合は他の症状として、

・激しい頭痛、嘔吐、意識障害、身体の片側の麻痺

などが見られることもあるので要注意です。

些細なことでも、あれっおかしいな?と感じたら、すみやかに脳神経外科を受診することが大切です。

 

糖尿病

糖尿病に罹ると、高血糖状態が長く続き、神経や血管にダメージが蓄積されます。

糖尿病の主な症状は、

・口やのどの渇き

・手足のしびれ

・倦怠感

があります。

 

末梢神経が麻痺して小指がしびれるのも、糖尿病の症状のひとつです。

 

スポンサードリンク

 

小指にしびれが起こった場合の対処法

もしも小指にしびれが起こってしまった場合の対処方法について考えて見ましょう。

 

先ずは、安静にして手を休ませる事が大切です。

日頃から手先や腕を多く使われている方は、出来るだけ指に負担をかけない様にして見ましょう。

 

次に、指先等の血行を良くする為に温める方法です。

血管や神経が圧迫されている状態の場合には、入浴時等に温めマッサージ等を行う事で指先等の末端部の血行が改善し、しびれの症状が和らぐ場合が有ります。

但し、怪我等で炎症などを起こしている場合には、温めるのではなく冷やす事が必要になりますので、ご自身の症状を良く確認する様にしましょう。

 

更に血行改善にはストレッチ等も有効で、直接小指を動かすのでは無く全身を動かし、全身の血行改善を図る事が大切です。

 

注意しておくこととして、中枢性の小指のしびれが疑われる場合には速やかに医師の診察を受ける事が大切です。

自己判断での対処では、病気が進行してしまう危険性があるので、少しでも疑わしいと思ったら早めに病院を受診しましょう。

 

まとめ

小指は人の身体の末端に有りますが、様々な病気や身体に起こった障害の前兆が現れやすい場所です。

その為、小指のしびれが長期間に渡って起こり改善しない場合には、他に大きな病気が潜んでいる場合も有ります。

その場合には自己判断はせずに必ず医師の診察を受けましょう。

 

小指のしびれが続いている時は、神経内科整形外科を受診してみましょう。

 

スポンサードリンク

 - 手の異常