手に水泡が・・!かゆくて痛い3つの原因と対処法とは!
2016/02/08
手荒れが悪化するとひび割れで皮膚が裂けてしまったり
水泡ができてかゆみ・痛みの症状が引き起こされます。
こういった症状はただの手荒れだと思って油断しがちですが、皮膚の病気かもしれません。
今回は、手に水泡が出来る原因と対処法、どんな病気の可能性があるのかをご紹介していきたいと思います。
■手湿疹(主婦湿疹)
手湿疹は水仕事の多い主婦がなりやすいことから、主婦湿疹とも呼ばれています。
突然手に湿疹や水泡ができてかゆみや痛みを引き起こします。
症状を引き起こす原因は、水仕事を繰り返していることで手の皮膚を外部の刺激から守るバリア機能が低下してしまうことです。
バリア機能が低下すると手の皮膚が敏感になって、刺激を受けやすい状態になっているので水泡の原因となってしまいます。
子供の時にアトピー性皮膚炎だったり肌の弱い人がなりやすい傾向があります。
■手湿疹(主婦湿疹)の治療法は?
かゆみ、痛みの症状がひどい場合には病院を受診することをおすすめします。
ステロイド系の軟膏を処方してもらえますが、
このステロイド系の薬は治療効果も高い分使用に注意が必要です。
必ず医師の指示通りの用法用量、期間を厳守して治療していきましょう。
病院に行くほどではない、という場合に自分でできる対処法・予防法はどんなことがあるのでしょうか?
まず水泡の原因となる水仕事の時間を短くすることが有効です。
冷たい水や熱いお湯は皮膚への刺激が強いので、ぬるま湯を使うことも対処法としてあげられます。
皮膚への刺激という点では洗剤などの刺激物にも気をつけましょう。
ゴム手袋をする際にはゴムアレルギーにも注意が必要です。
また保湿のためのハンドクリームは、ものによっては皮膚を刺激してしまったり症状を悪化させる原因になることがあります。
保湿のためには白色ワセリンなどがおすすめです。
■掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)が発症すると、白血球の一種がたまることで手や足に水泡ができます。
この水泡はかゆみや強い痛みを伴います。
色は最初は白や無色ですが悪化すると黄色や赤色に変化します。
掌蹠膿疱症の原因ははっきりとはわかっていませんが、
金属アレルギーや喫煙、ストレスではないかといわれています。
一般的には夏に悪化する病気です。
■掌蹠膿疱症の治療法は?
掌蹠膿疱症の疑いがある場合には病院を受診しましょう。
まずは皮膚科を受診しますが、掌蹠膿疱症だとわかった後には内科またはアレルギー科を受診します。
掌蹠膿疱症は細菌感染ではないので抗生物質ではなく、
ステロイド剤やビタミンD3軟膏での治療が行われます。
治療中は喫煙や飲酒だけでなく運動も控えましょう。
■汗疱状湿疹
汗疱状湿疹は、異汗性湿疹や指湿疹、または汗疱とも呼ばれています。
汗疱状湿疹の原因ははっきりとはわかっていませんが、
何らかの原因で汗が皮膚外に排出できなくなり
皮膚の下に溜まってしまうことで水泡ができてしまいます。
掌蹠膿疱症と同じように夏に発症しやすく、
白い小さな水泡が手や足にできるのが汗疱状湿疹の特徴です。
初期段階ではかゆみはあまりありませんが、悪化するとかゆくなります。
■汗疱状湿疹の治療法は?
汗疱状湿疹の治療法としては、病院を受診するとステロイド系の薬を処方してもらえます。
けれど、汗疱状湿疹の場合、ステロイドでの治療は対処療法にしかなりません。
なので、普段から予防していくことが重要で、汗疱状湿疹を予防するためには免疫力を上げることが効果的だと言われています。
これは汗疱状湿疹だけでなく上記でご紹介した手湿疹と掌蹠膿疱症にも共通することです。
食生活や生活リズムの改善、そして適度な運動を心がけると良いでしょう。
■まとめ
手に水泡ができる原因として主に手湿疹、掌蹠膿疱症、汗疱状湿疹の3つの可能性が考えられることがわかりました。
症状がひどい場合には病院を受診しましょう。
そして普段からの予防・対策を心がけたいですね。
あなたの手の水泡が早く治ることを祈ります。
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