足の甲がかゆい6つの原因とそれぞれの対処法について!
2016/02/13
足の甲がかゆい症状といわれて、多くの人が第一に思い浮かべるのは水虫ではないでしょうか。
しかし、足の甲がかゆくなる病気や症状は、水虫以外にもたくさんあります。
今回は、足の甲がかゆい原因と対処法についてご紹介させていただきます。
〔足の甲がかゆい原因は?〕
足の甲がかゆい症状には、主に6つの原因が考えられ
・水虫
・アレルギー
・掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
・多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)
・むずむず脚症候群
・あせも
が挙げられます。
水虫は足のかゆみの定番ともいえる症状ですが、それ以外にも、さまざまな症状が原因として挙げられます。
もちろん、原因が異なれば、対処法も異なりますので、水虫の治療法では、他の症状を改善することができません。
原因を探り、適切な対処法を行なっていくことが、足の甲のかゆみを取り除く、最善の処置となります。
足の甲のかゆみの原因と、最適な対策法を知っておきましょう。
1、水虫
指の間にできることが多い水虫ですが、足の甲にも水虫ができることがあります。
そもそも、水虫は虫という単語がついているものの、
細菌やウイルスによって引き起こされる症状ではありません。
水虫の原因となるのは白癬(はくせん)菌というカビの一種で、足だけでなく手や頭でも繁殖することがあります。
足の甲に水虫ができた時の対処法としては、足が蒸れないようにするのが一番よいでしょう。
白癬菌は高温多湿な環境を好みます。
夏場はサンダルで過ごすなど、通気性をよくするだけでもじゅうぶんに水虫対策の効果を得ることができます。
2、アレルギー
アレルギー反応は食べ物や薬で現れることがありますが、多いのは家ダニによるアレルギーです。
畳やカーペット、布団の中にはダニがたくさんいますし、ぬいぐるみやペットにもダニはいます。
ホコリが多いとでダニは増殖しますので、室内は清潔にするよう気を付けましょう。
特に布団は長時間肌に触れるものなので注意が必要です。
布団は種類により正しい干し方が異なりますので、
それぞれ合った方法で布団を干しダニアレルギー対策をしましょう。
3、掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症は、足の甲に膿を溜め込んでしまうことで起こる病気です。
かゆみの他にも、足の甲の皮膚が剥がれ落ちるといった症状があらわれます。
また、足だけでなく、手にできることもある病気ですが、感染の心配はありません。
掌蹠膿疱症の原因は不明とされていますが、
喫煙や虫歯、金属アレルギーなどが引き金になっているという説もあります。
対処法としては、ステロイドなどの薬で炎症を鎮めていく方法が一般的です。
ウイルスや細菌が原因ではないため、抗生物質は効果がありません。
4、多形滲出性紅斑
多形滲出性紅斑は、免疫の過剰反応によって引き起こされる、一種のアレルギーです。
発症すると、かゆみとともに赤く斑な紅班があらわれます。
ほとんどの人が軽症で済みますが、重篤な症例になると、
臓器にまで紅班ができ始め、発熱や痛みを伴うことがあります。
原因は免疫の過剰反応とされていますが、
具体的な発症の起因は複数想定されており、予防法も確立されていません。
しかし、対処法はしっかりと確立されており、ステロイド剤を患部に塗ったり、抗ヒスタミン剤を内服するのが一般的な治療法とされています。
5、むずむず脚症候群
むずむず脚症候群は、足を動かしていないと落ち着かないという症状です。
貧乏ゆすりのような癖ではなく、足の甲のかゆみを伴うこともある、
れっきとした病気の一種で中高年が特に発症しやすいといわれています。
原因はさまざまで、鉄分不足や遺伝的要素、
抗うつ剤の服用、腎臓の疾患、ドーパミンの機能低下などが挙げられます。
対処法も、原因によって異なるため、むずむず脚症候群が疑われる場合は、独自に判断するのではなく、医師の診断を受けたほうがよいでしょう。
原因がドーパミンの機能低下である場合は、
ビ・シフロールやレキップといった、ドーパミン受容体の働きを強める薬が処方されます。
6、あせも
あせもは、もっとも多くの人が体験している足の甲がかゆくなる原因です。
水虫だと思っていたらあせもだった、
という人が非常に多く、対処法を間違えやすい症状でもあります。
あせもの対処法は第一に、通気性のよい靴や衣服を身につけることです。
特に夏場は靴の中が蒸れるため、あせもができやすくなります。
かゆみを抑えるのであれば、市販薬のかゆみ止めでじゅうぶんです。
ステロイドが入っていない薬品でも、
炎症を抑える・麻酔効果がある薬であれば、かゆみを鎮めることができるでしょう。
〔まとめ〕
足の甲のかゆみは、ほとんどの場合が水虫やあせもが原因ですが、
薬を塗っても症状が改善されない場合や、長期間に渡って、
かゆみが続く場合は、他の原因も考えられます。
放っておくと重症化するケースも少なくありません。
したがって、水虫やあせもであっても、専門医に見せたほうが適切な治療を行なってもらえます。
耐え難いかゆみを感じた時は、早い段階で皮膚科を受診しましょう。
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