口の中が甘い2つの原因!こんな病気に注意して!
2016/03/30
甘いものを食べたわけでもないのに、口の中が甘いと感じるのは、もしかしたら何らかの病気かもしれません。
ストレスや味覚障害、糖尿病など、いくつかの原因が考えられますが、どれも放置してよいものではありません。
口の中が甘いと感じる原因や病気の種類を知って、症状を改善していきましょう。
今回は、口の中が甘いと感じる原因についてご紹介させていただきます。
口の中の味覚について
まず味覚について知っていきましょう。
味覚を感じる味蕾(みらい)という感覚器官があるのですが、味蕾は舌の表面だけでなく上顎にもあります。
そして、味蕾にある味細胞が刺激され、味覚神経を通って脳に情報が伝達されることによって、人間は味を感じています。
口の中が甘いと感じるのは、何らかの理由で味蕾や味覚神経の働きが鈍くなってしまっているためです。
糖尿病
糖尿病に罹ると、高血糖状態が長く続き、神経や血管にダメージが蓄積されます。
糖尿病の主な症状は、口やのどの渇き、手足のしびれ、倦怠感があります。
末梢神経が麻痺して手足の感覚が失われてしまうのも、糖尿病の症状のひとつです。
口の中が甘いと感じる原因も、同様の症状であるといえます。
神経に障害が起きているために、味覚が鈍くなってしまい、口の中を甘いと感じやすくなるのです。
また、糖尿病で腎臓の機能が低下していると、亜鉛の吸収率が低くなってしまいます。
亜鉛は味蕾の機能を正常に働かせるために必須となる栄養素です。
亜鉛が不足すると味覚障害も起こりやすくなります。
味覚障害
味覚障害を引き起こしてしまうと、口の中が甘く感じる人もいます。
味覚障害は、ミネラル成分の一つである亜鉛が不足していることが、主要な原因だと言われています。
インスタント食品や食品添加物を多く摂取する傾向がある人は、特に注意しておいたほうがよいでしょう。
私たち人間は、体内で亜鉛を作り出すことができません。
よって、食事で亜鉛を摂取していく必要があるのですが、インスタント食品や食品添加物が含まれる食べ物には、ほとんど亜鉛が含まれていないのです。
しかも、食品添加物には亜鉛の吸収を妨げる効果もあるといわれています。
口の中が甘いと感じる人は、食品添加物が多く含まれる食事を避けて、亜鉛を積極的に摂取していくべきでしょう。
また、お酒の飲み過ぎにも注意が必要です。アルコールは分解する際に、亜鉛を多量に失うからです。
女性の方は、ダイエットや妊娠中の亜鉛不足にも注意が必要ですね。
味覚障害が悪化すると、何も食べていない時だけでなく、すべての食べ物を甘く感じてしまったり、味覚そのものが失われてしまうこともあります。
また、人工甘味料を含む物を多く飲食すると、口の中が甘くなってしまうという事が起きる事もあるようです。
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亜鉛を摂取できる食べ物や方法は?
一日に必要な亜鉛は15mgといわれています。この数値は一見すると簡単に思えますが、現代人の食生活においては、なかなか達成するのが難しい量です。
食事で亜鉛を摂取していくのであれば、カキ、ごま、海藻、大豆、ブロッコリーなどを食べるように心がけましょう。
特にカキは亜鉛が多く含まれる代表的な食品です。
こういった食事を摂るのが難しい場合は、サプリメントを活用するのも良い手段です。
亜鉛のサプリメントは多くの人が利用しているため、ドラッグストアでも売られています。
まとめ
口の中が甘く感じるのは、味覚障害の一種です。
味覚障害が起きる手前ではなく、既に始まっていると言ってよいでしょう。
放置していると、糖尿病などの病気が悪化していくだけでなく、甘さすらも感じないようになってしまいます。
日常的に口の中が甘く感じる人は、まず亜鉛を摂る食生活を意識してみてください。
それでも改善されない場合は、糖尿病や薬の副作用で味覚障害が起きている可能性もあります。
早い段階で専門医の診療を受けて、適切な対処を行なっていくようにしましょう。
病院で診察を受ける場合は、耳鼻咽喉科、口腔外科を受診すれば、専門的な治療を受けることができます。
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