ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

病気の症状とは・・。症状から見て考えられる病気についてわかりやすく説明していきます。病気は私たちの身近な存在です。少しでも多くの人達がこのブログを見て早めの治療、早めの予防対策をして頂けたらと思います。                    

お腹がぐるぐる鳴る原因と防ぐ対策!その音、病気かも…!?

   

お腹が空いてぐるぐる鳴ることは、誰しもよくあることですが、鳴ってほしくない時に限って大きな音がしたりして恥ずかしいものですよね。

ところで皆さまは、なぜお腹が鳴るのかご存知ですか?

その原因には、病気である可能性も含まれているのです。

今回は、お腹がぐるぐる鳴る原因と対策、可能性のある病気についてご紹介します。

 
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お腹がぐるぐる鳴る原因

「お腹がすいた~」と感じるタイミングで、お腹が鳴ることがありますよね。

人前でお腹が鳴って恥ずかしい思いをした経験のある人も多いのではないでしょうか?

しかし、食後でもお腹が鳴ることがありますね。

また、とてもお腹が鳴りやすいという人もいます。

 

お腹の音は、胃腸の蠕動運動によって、腸内のガスが移動することで鳴ります。

胃腸の蠕動運動とは、胃で消化された食べ物を腸で吸収をするために収縮運動をして、食べたものを次の器官に送る運動です。

 

 

食後の消化中

食事をしたばかりなのにお腹が鳴るってことはありませんか?

食後にお腹が鳴るのは、胃腸の蠕動運動により腸内のガスが移動するためです。

腸内のガスは、食べ物が消化されたときに発生したガスや食べるときに一緒に飲み込んだ空気です。

 

ちなみに、食事中に水分を摂りすぎると、消化機能が弱まってガスが発生しやすくなるためお腹が鳴りやすくなります。

また、炭酸飲料は炭酸ガスが含まれていますので、飲みすぎはお腹の音が鳴りやすくなる原因となります。

炭酸飲料の飲みすぎには注意しましょう。

 

ただ基本的には、食後は食べ物が多く空気が少ない状態なので、音が鳴らないことの方が多いようです。

 

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空腹時にお腹が鳴る

胃腸は、消化・吸収が一段落した後も1時間半~2時間くらいの間隔で蠕動運動を繰り返します。

これは、「空腹時収縮(くうふくじしゅうしゅく)」と呼ばれます。

空腹時収縮は、胃や腸に残っている食べ物を動かし、そのとき、胃や腸内の空気も一緒に動いて音がします。

空腹時は、胃の中が空で空気が多い状態であるため、お腹の鳴る音も大きくなります。

 

食事が不規則で、空腹時間が長くなるとお腹が鳴りやすくなるようです。

空腹の時間を少なくするために、定期的に食事をとるようにするとよいでしょう。

また、チョコレートなどの糖分を食間に軽くおやつで摂るようにするのもありです。

 

病気の可能性も

上記のように、胃腸の蠕動運動で消化された食べ物と共に、消化の際に発生したガスや食べるときに一緒に飲み込んだ空気が動くことによってお腹が鳴るわけです。

したがって、健康体であってもお腹が鳴ることは普通にあることです。

しかし、病気によりお腹にガスがたまりやすくなり、お腹が鳴っている可能性もあるのです。

ここで、お腹が鳴る病気をいくつかご紹介します。

 

 

呑気症

そのひとつに「呑気症(どんきしょう)」があります。

呑気症は、通常以上に空気を飲み込んでしまう病気で、

・腹部の膨満感(ぼうまんかん)

・ゲップやオナラが多くなる

・胸やけ

といった症状が現れます。

呑気症の原因には、早食い、ストレス、などがあります。

 

早食いは、結構空気を一緒に飲み込んでしまい、お腹が鳴る原因となります。

食事は、ゆっくりよく噛ん食べるようにするとよいです。

 

ストレスが溜まると、空気を飲み込むことが多くなり、お腹に溜まってしまうことが多くなるようです。

 

 

過敏性腸症候群

お腹が鳴るのと共に、下痢や便秘が見られる場合、過敏性腸症候群の可能性があります。

過敏性腸症候群は、主にストレス、過労、睡眠不足が原因で自律神経の働きが乱れ、腸の動きが過剰になることで起こると考えられています。

 

過敏性腸症候群には、

・急激な腹痛を伴う頻回な下痢(水様便)を起こすタイプ

・便秘になるタイプ

・数日ごとに下痢になったり、便秘になったりと症状が交互に現れるタイプ

があります。

 

また、過敏性腸症候群では、検査をしても腸には異常がみられないのが特徴です。

 

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胃炎

胃炎とは、暴飲暴食やストレスによる刺激が原因となり、胃が炎症を起こしている状態です。

お腹が鳴る以外の症状としては、

・腹痛

・ムカムカ感

・吐き気

・食欲不振

などが挙げられます。

 

急性胃炎の場合は、安静にしていれば数日ですぐ治ります。

しかし、不規則な生活を続けるなどして急性胃炎を繰り返していると、慢性胃炎となってしまいますので注意が必要です。

 

 

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、食道から胃の入り口までの間で機能障害が起きて、胃酸が食道に逆流してくる病気です。

胃酸が逆流することで、食道で炎症が起きてしまいます。

 

逆流性食道炎の主な症状としては、

・胸やけ

・胃の痛みや不快感

・酸っぱい液体が口に上がってくる

・のどの違和感

・ゲップが多くなる

などが挙げられます。

また、逆流性食道炎の場合は、ギュルギュルと大きな音でお腹が鳴るのが特徴です。

 

逆流性食道炎になる原因としては、ストレス、加齢、暴飲暴食、胃酸過多、肥満、などがあげられます。

 

 

癒着性腸閉塞

お腹の開腹手術を受けた後に、腹痛とともにお腹が鳴る症状が見られた場合は、腸が癒着を起こして狭くなり、内容物やガスがうまく移動できなくなっている可能性があります。

開腹手術をすると、高頻度で、手術後に腸同士や腸と腹膜がくっつき(癒着をおこし)、腸の動きが悪くなることがあります。

開腹手術を受けた経験のある人は、お腹が鳴り、腹痛を伴う場合は、病院を受診しましょう。

 

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お腹の音を防ぐ方法

プレゼンや会議、テストなど、どうしてもお腹が鳴ってほしくないときってありますよね。

ここで、お腹の音を止めたい時に使える即効性のある方法をいくつかご紹介します。

 

 

前かがみはNG、背筋を伸ばす

お腹がすいている時、つい背中を丸めて前かがみになってしまう事がありませんか?

しかし、空腹時にお腹の音を気にする際は、前かがみはNGなのです。

前かがみの姿勢は、胃が圧迫されて空気が腸に押し出される形になるので、お腹が鳴るのを促進させてしまうのです。

 

逆に背筋を伸ばすと、お腹の中が狭くなるので一時的に胃腸の動きを抑えることが出来ます。

 

 

大きく息を吸う

大きく息を吸うと、空気圧で一時的に胃腸の動きを抑えることが出来ます。

上記でご紹介した、背筋を伸ばす姿勢で行うとさらに効果的でしょう。

 

 

背中を叩く

背中の真ん中、ちょうど胃のあたりをトントンたたくと、胃の中にある空気やガスをゆっくり腸へと送る手助けができます。

プレゼンや会議など、お腹が鳴っては困る場面の前には、背筋を伸ばして息を吸うと合わせて行っておきましょう。

 

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水分を摂る

また、水分を摂るのも一時的にお腹の音を抑えるのに効果的です。

お腹が空いていて音が鳴りそうなときは、水分を摂って強い胃の収縮を抑えてしまいましょう。

飲み物に糖分が含まれていると、さらに効果が期待できます。

 

 

ツボ押し

なんと、胃の働きを抑えることが出来るツボがあるのです。

それは、合谷(ごうこく)というツボです。

合谷は人差し指と親指の間にあるツボで、目の疲れや頭痛、肩こりなどにも効果があるとされています。

 

まとめ

お腹がぐるぐる鳴るのは、お腹の中の空気(ガス)が胃腸の蠕動運動によって動くことが原因です。

お腹が空いているときは、胃腸内の空気が多い状態であるため、大きな音が鳴りやすくなります。

どうしてもお腹の音を止めたいときは、背筋を伸ばして大きく息を吸う方法が簡単で効果的です。

 

また、健康体でもお腹が鳴る現象は起こりますが、病気が原因でお腹が鳴る場合もあります。

お腹が鳴るとともに、下痢や便秘、腹痛などの症状が伴う場合は、早期に医師の診察を受けることをおすすめします。

 

お腹の音が鳴るときは、消化器科を受診しましょう。

 

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