食あたりの7つの対処法!薬や病院へ行く目安は?
2016/03/12
食あたりの対処を間違えると症状が悪化したり、長引いたりしてしまいます。
下痢、腹痛、嘔吐をともなう食あたりは本当に辛いですよね。
食あたりになってしまったらどのような対処をすればいいのでしょうか?
今回は、食あたりの対処方法をご紹介させていただきます。
水分補給
食あたりにおいて、一番怖いのは脱水症状です。
発熱で汗を大量にかいてしまったり、腹痛で食欲がなくなってしまったり、嘔吐や下痢ばかりしていると身体の水分がどんどんと外に流れ出てしまい、脱水症状になりやすくなってしまいます。
食欲がなくても、水分だけは積極的にとりましょう。
しかし、冷たい飲み物はさらにお腹を冷やし、症状を悪化させてしまうので、いけません。
また、牛乳、お茶、コーヒー、アルコールも飲むのはやめましょう。
飲むのは身体が吸収しやすいものが良いでしょう。あたためたスポーツドリンクが特におすすめです。
少し、体力が戻って、食べられるようになったら薄味の野菜スープ(人参とキャベツを柔らかく煮込む)も、水分と栄養を摂取できおすすめです。
整腸剤を飲む
食あたりをしているときは腸内の細菌の状態のバランスが崩れています。
なので、毒素が出たり、消化がうまくいかなくなったりして腹痛や発熱、下痢が起こります。
整腸剤は乳酸菌や乳酸菌の栄養となるオリゴ糖などが多く含まれていて、腸内を良い状態に整えてくれる作用があります。
整腸剤を飲むことによって、食あたりが改善することがあります。
下痢止めはNG
下痢が続いても下痢止めを飲む事はNGです。
ウイルスや細菌感染の下痢の場合、体が体内に侵入した異物を排除しようと、下痢を起こしていることになります。
したがって、下痢止めを使用する事によって、それらが体内に留まってしまいます。
下痢止めを飲むことは症状が長引くだけなので絶対にやめましょう。
体内のウイルスが全て排出されるまで1~2週間かかりますが、下痢止めを飲むとさらに長引く可能性もあります。
解熱剤を飲む
食あたりでは発熱が伴うことがあります。そんなときは解熱剤を服用すると一時的に発熱が落ち着きます。
しかし、それは食あたりを治すものではありません。
解熱剤を飲んで、一時的に身体が楽になっているうちに、家に帰るなど身体をゆっくり休める場所にいったり、布団を敷いたり、飲み物を用意したり、服に着替えたり、病院を調べたりなど、食あたりに対処するための準備を整えましょう。
解熱剤を飲んで熱が下がったからといって食あたりが治ったことにはなりませんが、出先で動けなくなってしまうようなことは避けることができます。
しっかり休む
食あたりでお腹が痛くなったり、熱が出たり、嘔吐してしまったり、下痢をしてしまったりするのは、身体が毒素を身体の外に排出しようと戦っているからです。
その身体の働きを応援するためには、しっかり休み体力の回復に努めることがなによりです。
無理に動いたり、働いたりすると食あたりが長引いてしまいます。
布団を敷いて、枕元に水分をおき、吐き気があるのなら、バケツも用意しておきましょう。
少し嘔吐が収まり、食欲が戻って来たら、おかゆや野菜スープなど、消化に良いものを少しづつ食べて体力を取り戻しましょう。
病院に行く
食あたりの症状が重い場合は病院を受診しましょう。
特に、食あたりの原因が感染性のウイルスや細菌が疑われる場合は絶対に行きましょう。
有名なものに、サルモネラ菌、ノロウイルス、O-157などがあり、下痢以外にも、嘔吐や発熱、血便などの症状がみられるのが特徴になります。
病院では、市販薬よりも効果の高い薬を処方してくれたり、脱水症状が酷い場合は点滴も打ってもらえます。
病院を受診する目安は、
・症状が四日以上続いている
・下痢やおう吐がとても酷い
・耐えられないほどの腹痛がある
・高熱が出ている
・便に血が混じっている
などです。
ノロウイルスやO-157など、感染性の強いウイルスが原因の可能性が強い場合は、病院を受診する前にあらかじめ病院にそのむねを電話で連絡しておきましょう。
他の患者さんへの感染を防ぐ対処をしてくれます。
家族などへの感染を防ぐ
食あたりの中には人から人へと感染する種類のものがあります。看病してくれた人や家族を感染させないように注意しましょう。
気を付けることは、
・タオルは共有しないようにする
・嘔吐や下痢の処理はなるべく自分で行う
・人にやってもらう場合はゴム手袋をはめ、マスクをして作業をする
・雑巾や布類は使い捨てにする
・吐しゃ物が付着した衣服はクレゾール液などにつける
・感染した人の料理を食べない
を気を付ける必要があります。
また、食あたりの症状のある人が身近にいる時は、石鹸での手洗いを徹底して感染の拡大を防ぎましょう。
まとめ
自身に、食あたりの症状が出たら水分をしっかりとって、ゆっくり休みましょう。そして、人へ感染させないように気を付けましょう。
解熱剤や下痢止めを飲んで、無理をして会社や学校に行ったりすると、食あたりの症状が長引いたり、悪化したりするほか、周りの人へも食あたりの感染の危険を増やしてしまいます。
食あたりの症状が酷い時は、内科を受診しましょう。
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