食べ過ぎて吐き気や下痢が・・!効果的な対処法をご紹介!
2016/03/29
ついつい食べ過ぎた、あるいは脂っこい食事で、吐き気を感じたり下痢をしてしまった…そんなことはありませんか?
吐き気や下痢の原因は、もちろん食べ過ぎによるものでしょう。
しかし、食べ過ぎる、という行為を起こしてしまう原因があるのはご存じですか?
今回は、食べ過ぎる原因と、吐き気や下痢の対処法をご紹介させていただきます。
目次
[食べ過ぎる原因]
なんで食べ過ぎてしまうのでしょう?
まず、暴飲暴食を起こす原因とはなにか?ということを考えてみましょう。
[セロトニンの減少]
食事の回数や食事の量が「足りない」と感じるため、食べ過ぎという行動に発展します。
その理由は全て「脳」が足りないと感じ、指令を出しているためです。
食べ過ぎる指令が出る…それは、脳内で「セロトニン」というホルモン物質が減少しているからかもしれません。
セロトニンは幸せや安心を感じさせる物質です。このセロトニンが減少すると、食欲が増し、食べても食べても満足しないという状態になってしまう事があります。
セロトニンを増やすには、「トリプトファン」と「ビタミンB6」が必要です。
トリプトファンを含む食べ物は、ヨーグルト、納豆、赤身魚、など。
ビタミンB6が含まれる食べ物は、にんにく、とうがらし、まぐろ、などです。
[ストレス]
暴飲暴食の原因には、「ストレス」も挙げられます。
具体的な例としては、
・普段から緊張するタイプで、食欲が進まず、緊張感から解放されると逆に食べ過ぎてしまう
という方が、結果的に暴飲暴食をしやすくなる事につながります。
現代社会の問題となっている、ストレスが暴飲暴食を引き起こしている人は非常に多いと言われています。
[早食い]
早食いは食べ過ぎの元です。また、早食いの人には共通点があります。
それは、「よく咀嚼しないで食べている」ということです。
要は食事の時に、
・早食いの習慣があり、「満腹感」を感じるまでに食べ過ぎてしまう
・「噛む」より「飲み込む」食べ方をしている
という方が、結果的に暴飲暴食をしやすく、吐き気や下痢につながります。
早食いの人は、満腹中枢から満腹感のサインが届くまでの間にも食べ続けてしまうため、食べ過ぎる事が多いのです。
したがって、よく噛んでゆっくり食べる事が食べ過ぎにも効果的な対処法です。
[食べ過ぎの吐き気]
食べ過ぎで困るのが「吐き気」です。
これは、食べ過ぎが原因となり、胃が消化不良による炎症を起こしている事が多いと思われます。
食べ物をよく噛まないまま、食道から胃に流し込むと、消化不良のままの状態が続きます。
その結果、胃は休む間もなく働き続け、結果的に内側の粘膜に炎症が起きてしまいます。これが、吐き気の原因になります。
[自分でできる対処法]
吐き気を感じるのは、体が許容できないものを排出しようとしているからです。
ひどい吐き気がする時は、胃腸を休ませるため、半日~1日ほど食事を控えてみるのもいいでしょう。
しかし、対処法のもっとも大事なことは、
1.栄養のバランスを考えて、食事を取る
2.よく咀嚼して食べる
3.食事を楽しむ
という正しい食事に尽きるのです。
ストレスを解放させる、よい食事で吐き気を治めましょう。
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[慢性的に続くようなら病院へ]
たまの食べ過ぎが原因、という自覚がある場合は「胃薬」をドラッグストアーで購入するのもいいです。
ですが、吐き気が定期的に起こる、食べ過ぎが病的なほど多い…という場合は、別の原因を考えてみましょう。
暴飲暴食で胃の炎症を繰り返していると、慢性胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎を発症してしまう可能性があります。
・食事の後胃がムカムカする
・いらいらした時に胃が痛い
など、慢性的な胃の痛みや、ムカつきが続くようなら、「内科」の診察を受けてみましょう。
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[食べ過ぎの下痢]
[小腸と大腸の仕組み]
下痢とは、小腸から大腸へと続く消化器官内で、通常出来上がる「便」に多量の水分が含まれる状態を言います。
通常、口から入った食べ物は、まず胃で消化されます。そして次の小腸は、水分の95%は吸収してしまいます。
小腸から大腸へと進むのが、ドロドロの排泄物です。これが大腸へ行くことでさらに水分が吸収されて硬い便となるのが通常です。
下痢になる原因は、大腸が最後の水分吸収を行えない場合に起こるのです。
また、暴飲暴食をしますと、当然胃で消化しきれず、腸を通り抜ける間に腸の活動が過活発になります。
その結果、下痢という状態で、排便されることになります。
これは、
1.腸の動きが活発になりすぎる
2.小腸でドロドロになった物質が、そのまま大腸をあっという間に通り抜けてしまう
3.腸が様々なものを吸収する際に、分解するための「液体」の量が多くなりすぎて、バランスを崩す
という状態を起こしているのです。
[下痢の時の対処法]
食べ過ぎによる下痢の時に出来る対処法は、
・整腸剤や下痢止めを飲む
・お腹にやさしい食事をする
の2つです。
整腸剤は、下痢の際に「腸液」などの分泌量を元に戻す役割を果たします。
ですから、食べ過ぎの下痢の際は、整腸剤や下痢止めは有効です。
しかし、下痢になったら、とりあえず下痢止めを飲めばいいかと言えばそうではありません。
ウイルス、細菌性の食あたりによる下痢の場合は、逆に薬を飲まず「ウイルスや細菌を出し切ってしまう」ことが大事です。
食べ過ぎかと思っていたら、食あたりだったという事もありますので注意が必要です。
下痢以外に、発熱や頭痛がする時は、食あたりかもしれません。
食あたりの対処法に関しましてはこちらの記事もご参考下さい。
また、下痢の際に大切なのは水分を補給することです。
下痢を繰り返すと脱水症状を引き起こす可能性もあります。常温の水やスポーツドリンクを少しずつ飲むようにしましょう。
下痢の対処法に関しましてはこちらの記事もご参考下さい。
[まとめ]
食べ過ぎて吐き気、あるいは下痢になることはよくあります。
おそらく、誰もが「わかっているのに、食べ過ぎ・飲み過ぎをしてしまった」と後悔するでしょう。
食べ過ぎによる、吐き気や下痢の際は、胃や腸を休ませることが大切です。
しかし、根本的な食べ過ぎへの対処法として、まずは、よく噛んでゆっくり食べる事から始めてみませんか?
食べ過ぎによる、吐き気や下痢の時は、内科、消化器科を受診しましょう。
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