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喉の奥に白いできものが!3つの原因と対処法をご紹介!

      2016/03/02

喉の奥を見たら、いつもは見掛けない白いものが!?

一体何なのか、どうしたら良いのかが気になりますよね。

 

喉の奥の白いできものは、痛みを伴わず自然に取れる(!)事もあれば、炎症を起こしていて受診や投薬が必要な場合もあります。

今回は、喉の奥に出来る白いできものの原因と対処法についてご紹介させていただきます。

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「白いものの正体」

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喉の奥の白いものには種類がありますので、それらを挙げた上で原因についてご説明いたします。

 

1.膿栓(臭い玉)

まず、上に挙げた膿栓(のうせん)ですが、リンパ球や、白血球と細菌の死骸などに加えて、食べ物のカスなどが塊となったものです。

けっこうな悪臭がすることから、臭い玉とも呼ばれていますね。

 

膿栓は扁桃腺(口蓋扁桃)がまだ大きなこどもや、大人でも風邪などをひいている最中や治った後などに多く見られますが、人によっては喉の形状が原因で普段から膿栓がたまりやすい場合があります。

 

いずれにしても、膿栓自体は自然に出来るものであり、出来ても健康には問題のないものです。

 

2.白苔(はくたい)

白苔は、白い粉や膜のようなものが喉の広い範囲につくものです。

急性扁桃炎の時に多く見られ、その部分が炎症を起こし化膿したもので、喉の膿と思ってかまいません。

 

扁桃の粘膜の組織繊維が死滅したもので出来ており、その内部ではリンパ球や白血球が外敵である細菌などと戦っている最中で、決着のついていない状態です。

 

3.口内炎

口内炎は、舌や口内に出来ることが多いですが、喉にもできることがあります。

また、喉に出来た口内炎は、色が白いことが多いそうです。

喉の口内炎についてはこちらの記事をご参考下さい。

喉に口内炎ができて痛い!原因や治療法をご紹介!

 

「膿栓や白苔ができる原因について」

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1、膿栓が出来る原因

膿栓は先ほど述べたように、細菌や白血球の死骸と食べかすが混ざって出来た物です。

 

口腔内の左右にある扁桃腺の周囲には複数の穴があり、その穴に膿栓が出来ます。

なぜなら、扁桃腺は免疫機能に関しての働きがあり、呼吸や食事の際に入ってくる様々な細菌やウイルスと戦っているのです。

 

したがって、風邪などで炎症を起こした後は膿栓が出来やすくなります。

また、ドライマウスの人も口内が乾燥しているため出来やすいと言われています。

 

2、白苔ができる原因

白苔の原因で最も多いのは、扁桃炎によるものです。

扁桃炎の原因となる細菌には

・インフルエンザ菌

・溶連菌

・黄色ブドウ球菌

・肺炎球菌

 

が主に挙げられます。

 

溶連菌黄色、ブドウ球菌、肺炎球菌は常在菌であり、普段は免疫が働いているので大丈夫ですが、疲労精神的ストレス、食生活の乱れなどで免疫力が低下している際、これらの菌が原因となって喉のトラブルの原因となることがあります。

 

また、扁桃炎には急性のものと慢性のものがあり、1年に5回以上扁桃炎になる場合を慢性扁桃炎と呼びます。

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「治療法について」

1、膿栓の治療

膿栓は健康に被害はないので、基本的には自然に取れるまで放っておくのが1番です。

どうしても取りたいときは、自分でやるのではなく耳鼻咽喉科に相談してみるといいでしょう。

 

綿棒や手で直接取ろうとすると、口腔内の粘膜を傷付けてしまい、炎症を起こしさらなる膿栓の原因を作ることにもなりかねません。

 

予防法としては、口の中を清潔にしておくことが大切です。

虫歯を放置しておいても、膿栓が出来やすくなるそうなので注意しましょう。

 

特に、風邪の度に膿栓が出来る人などは、普段から喉の奥の清潔を心掛けることが、大切な予防法になります。

 

2、白苔の治療

上に挙げた四種類の菌は細菌なので、抗生物質剤の投与が有効です。

痛みが酷い場合や、できものが広範囲の場合、明らかに膿んでいる場合などは、我慢せずに早目に病院を受診しましょう。

 

喉が炎症を起こす事を、大雑把には扁桃炎と呼びますが、中には慢性化するものがあります。

炎症を悪化させたり、繰り返させないようにしっかり治療することが大切です。

 

白い出来物がまだ小さかったり、痛みが全くないなど初期の場合は、ハチミツや大根など殺菌作用のあるものを食べたり、イソジンなどの手軽に手に入る薬での除菌でも効果が期待できます。

 

「まとめ」

喉の白いできものは、細菌による感染性の炎症や、疲労などによって免疫力が落ちた時に、常在菌として保菌していた細菌が過剰に増えるのが原因と考えられます。

 

痛みや熱を伴ったり、白い出来物が広範囲の場合はそれだけ炎症も重いと言えます。

症状が重い場合、不安な場合は早めに耳鼻咽喉科を受診し、再発防止のためにもしっかり治療しましょう。

 

関連記事としてこちらもご参考ください。

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