唾を飲むと喉が痛い10の原因!怖い病気の前兆なの!?
2016/03/01
唾や飲料を飲んだ際に、喉に痛みを感じたことがある方は多いと思います。
風邪をひいた時なんかはとても多い症状ですね。
しかし、唾を飲むと喉が痛い原因は様々あり、しばらく様子を見ていると自然に収まる疾患から、大きな病気につながる疾患まで様々です。
今回は、唾を飲むと喉が痛い原因と考えられる病気をご紹介させていただきます。
目次
風邪
風邪をひくと、喉の粘膜の抵抗力が弱くなり、風邪のウイルスや菌が喉の粘膜を傷つけ炎症を起こします。
さらに、体内から風邪のウイルスや菌を体外に出そうとして咳をします。
これがさらにのどの粘膜を傷つけることがあります。
ひどくなると、傷ついた粘膜は唾を飲み込むことでさえ困難なほどの痛みを発症させます。
喉の乾燥
口呼吸をしている人は特に注意が必要で、乾燥した空気を吸い込む事によって、喉が乾燥し細菌やウイルスに感染して炎症を起こしやすくなります。
また、寝起きや睡眠中は喉が乾燥してしまう事が多くあります。
原因は、睡眠中は唾液の分泌量が減ってしまうことや、意外と汗をかいていて、体内の水分が減ること、無意識に口呼吸となり喉が乾燥しやすくなっている事などです。
乾燥対策として、外出時はマスクを使用するといいでしょう。マスクは細菌やウイルスの侵入を防ぐだけでなく保湿の効果も期待できます。
就寝時は、濡れマスクをすることで更なる効果が期待できることでしょう。
喫煙
タバコは、熱い煙を吸う事、タールやニコチンといった有害な物を吸い込む事により、気道に炎症が起こりやすくなります。
また、煙を吸いこみますので喉が乾燥したり、咳や痰が出やすくなります。
タバコは喉の違和感や痛みを引き起こす事が多いので、少しでもそのような症状が出たら、本数を減らしたり思い切って禁煙してみてはいかがでしょうか。
声帯ポリープ
タバコの吸い過ぎ、声の出し過ぎなどで声帯に負担をかけると、ポリープを形成する事があります。
大きな声を長時間出す事が原因ともなるので、カラオケをしていて喉に違和感を感じる場合は、声帯ポリープかもしれません。
通常だと1ヶ月ほど安静にしていれば治癒していきますが、それ以上たっても良くならない場合は、病院で受診する事をお勧めします。
急性扁桃炎(きゅうせいへんとうえん)
細菌やインフルエンザ菌、溶血連鎖球菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などの細菌感染が原因です。
風邪や疲労、免疫力や抵抗力の低下が引き金になり菌が増殖し、口蓋扁桃(こうがいへんとう)に急性の炎症が起きている状態です。
初期症状は、喉が赤くはれる、喉に痛みを伴う。飲食時に喉に違和感を感じます。
その後、38度から40度近い高熱、嚥下痛の悪化、頭痛、倦怠感、関節痛、寒毛、リンパ線の腫れ、耳の痛みなどの症状が見られます。
特に喉の痛みが激しく、声が出ない、食事はもちろん唾を飲むだけで喉に激痛が走ります。
嚥下痛が激しいので、食事や水分がうまく摂取できず脱水症状などの2次的症状に陥り重症化してしまう場合があります。
さらに重症化すると扁桃周囲炎や扁桃周囲腫瘍に発展してしまう場合もあります。
扁桃周囲炎(へんとうしゅういえん)
急性扁桃炎が悪化した症状です。
急性扁桃炎が悪化し扁桃腺の周りにある膜を細菌が破り、さらに奥深くまで細菌やウイルスが侵入し炎症を起こした状態です。
さらに悪化すると膿がたまり腫瘍を作ってしまいます。腫瘍ができると切開して切除するしか方法がありません。
扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)
急性扁桃炎や扁桃周囲炎に続いて起きる場合がほとんどです。
急性扁桃炎が悪化し扁桃腺の周りにある膜を細菌が破りさらに奥深くまで細菌やウイルスが侵入し炎症を起こし、そこに膿がたまって膿腫が出来た状態です。
首は頭と胴体をつなぐ大きな血管や神経が通るとても大切な場所です。
この通路をウイルスや細菌、膿が通り胸部にまで広がる可能性もありとても危険です。
激しい喉の痛みが片方だけに感じる場合が多いです。
食事や水分を摂取する時はもちろん、唾を飲み込んだだけで激痛が走ります。
口は開かなくなり、声がこもりうまく発音できません。
気道も狭くなるので呼吸困難に陥る場合もあります。
食事が摂れなくなるので、医療機関などで点滴投与により栄養を補給します。
口の中から膿に針を刺して膿を除去したり手術などの処置が必要です。
手術が必要な場合は1週間程度の入院が必要です。
慢性扁桃炎(まんせいへんとうえん)
急性扁桃炎が慢性化したものです。
扁桃炎を繰り返し1か月以上続いたり、扁桃腺炎を1年に5回繰り返し発症した場合「慢性扁桃炎」と言います。
日常生活で嚥下痛や喉の違和感を感じたり、頭痛や耳の痛み、喉の乾燥などの症状が見られます。
体調を崩した時や疲れている時、免疫機能が低下している時に急性憎悪になる場合があるので注意が必要です。
また、繰り返し扁桃腺炎を繰り返したり、それにより発熱が頻繁に見られたり、発熱時に血尿が出る、呼吸困難や無呼吸の症状が見られた場合は手術が必要になります。
急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)
B型インフルエンザのウイルスが喉頭蓋に感染して発症します。
発熱などの風邪の症状に加え、嚥下痛を伴います。
場合によっては発症から2週間程度経過すると呼吸困難になることがあります。
呼吸困難になった場合、入院治療が必要になります。
突然、呼吸困難の症状が出る場合があるので、速やかに入院施設のある医療機関を受診することをお勧めします。
急性声帯炎(きゅうせいせいたいえん)
風邪やアルコールの飲みすぎ、タバコの吸い過ぎ等が原因で、声帯が炎症を起こした状態です。
急性声帯炎を起こすと、声がかれたり、痰が頻繁に出たり、物が飲み込みにくい、嚥下痛などの症状が見られます。
◆まとめ
のどは呼吸するにも食事をするのにも使う大切な器官です。
1週間ほど様子を見ても改善されない場合は医療機関を受診することをお勧めします。
受診する場合は主に耳鼻科や内科、小児科などです。
慢性化する前にしっかりとした治療を受けたいところですね。
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