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目の下(涙袋)が腫れる原因と対策について!

   

目の下が腫れるのは一体何が原因なのでしょうか!?

下瞼の涙袋の側には、涙腺や皮脂を分泌するマイボーム腺があったり、白眼を覆う結膜があったりと、とてもデリケートです。

 

目の周りが腫れたり、痒かったり痛かったりするのは不快なだけでなく、顔の印象にも大きく影響するため、大変気になるところではないでしょうか。

今回は、目の下(涙袋)が腫れる原因と、その対処法についてご説明します。

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目の下の腫れ、その原因は免疫が関係している

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美容整形などで下瞼にヒアルロン酸を注入した場合に一時的に赤く大きく腫れたり、泣き過ぎによって涙袋が腫れることもありますが、これらの場合は原因として本人としてもすぐに分かる事と思います。

 

そうでない場合、目の下の腫れというのは免疫力の低下による感染症や、免疫の異常によるアレルギーが原因している事がほとんどです。

目の回りのトラブルを総称して“ものもらい”と呼んだりするものですが、ものもらいにも色々種類があります。

 

それでは、具体的にご説明しましょう。

 

アレルギーの場合

アレルギー性の結膜炎によって瞼の裏側の白眼を覆う部分である結膜が炎症を起こし、涙袋が腫れたり痒くなる場合や、こどもの場合は食べ物によるアレルギーで目の下が腫れる場合があります。

 

アレルギー性結膜炎

食物アレルギーの場合は、その原因となったであろう食べ物をまずは避ける事が必要です。

食物アレルギーの対象となる食物を少量ずつ摂り、慣れさせていくという方法もありますが、目の腫れとなって症状に出てしまっている以上、その食物は時期尚早と言えるでしょう。

 

こどもだけではなく、全ての世代で起きるアレルギー性結膜炎の場合、そのアレルゲンも様々です。

スギやブタクサなどの植物系アレルギーや、家のホコリであるハウスダスト、猫や犬の毛やフケによる動物アレルギーなどがあります。

こちらの場合も、その対象となるアレルゲンを突き止め、接触しないようにする必要があります。

 

また、コンタクトレンズを使用している人の場合、残っているコンタクトの汚れがタンパク質に変化しアレルギーを引き起こす場合があります。

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春季カタル

春季カタルはアレルギー性結膜炎が慢性的に、なおかつ重い状態です。

アレルギーによって痒みや目のゴロゴロ、下瞼の腫れがある場合には、擦らないようにし、冷却するというのが応急措置となります。

それで収まらない場合は、アレルギーを引き起こす体内の原因であるヒスタミンの活動を抑える、抗ヒスタミン目薬を使用したり、炎症が重度の場合はステロイド剤による治療があります。

 

いずれの場合も、医師への相談が重要です。

眼科かアレルギー内科へ受診しましょう。

 

アレルギー以外の場合

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目の回りはとてもデリケートで、体が疲れている時など、免疫力の低下によって炎症を起こす可能性があります。

どちらも通称“ものもらい”と呼ばれ、部分的にプクッとしたイボのような腫れが出来るものですが、細菌感染による麦粒腫と、脂肪がたまる事によって起きる霰粒腫があり、原因が異なります。

 

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

まず、細菌が原因の麦粒腫ですが、寝不足などで疲れがたまっているときに起きやすいとされています。

瞼の外側や内側に細菌が入り込む事で炎症を起こします。

最初は痒く、腫れがひどくなるにつれて痛みを伴う事もありますが、瞼の外側に出来る麦粒腫の症状としては、軽い異物感だけの場合も多いです。

 

出来物が化膿する事によって潰れ、膿が出て自然治癒することがほとんどですが、腫れがひどくなかなか膿が出ない時は切開が必要なこともあるため、早めの対処が必要です。

麦粒腫の治癒には細菌を殺す目薬や目軟膏、場合によっては抗生物質などの内服薬を使用します。

これらの薬が効かない場合、なかなか治らない場合には、もう一つのものもらいである、霰粒腫の可能性があります。

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霰粒腫(さんりゅうしゅ)

霰粒腫は、上下の瞼の縁の、白い点々の部分(マイボーム腺)に脂肪がたまる事によって起きます。

マイボーム腺は皮脂の分泌によって、目を閉じたとき皮脂を分泌することによって目が乾いてしまうのを防いだり、涙が出たときに目の部分にとどめ置く役割を果すと言われています。

霰粒腫は、何らかの原因によってマイボーム腺から濃い脂肪が分泌され、たまってしまう事によって起きます。

 

プクッとした腫れが出来るだけで痛みも痒みもないとされていますが、腫れが破裂したときに細菌感染し化膿性霰粒腫となる場合があるため、注意が必要です。

霰粒腫は脂肪の体内吸収や出来物の破裂によって排出される自然治癒がベストですが、一年以上そのままの事もあります。

時間がたつほど脂肪が固まって出づらくなるため、なかなか治らない場合は眼科に受診しましょう。

ステロイド剤を直接患部に注入するといつ治療法や、切開が行われることもあります。

 

自宅で様子を見る場合には、傷などが出来てそこから感染症に発展するのを避けるため、清潔に保つ事を心掛けましょう。

 

まとめ

目の下が腫れてしまったとき、プツリとした出来物が出来ていて感染症や脂肪がたまっているか、または腫れと共に全体的に目が痒く、アレルギーが疑われるかによって、対処方法が異なります。

いずれの場合も、清潔に保ち、手で擦ったりしないようにすることが大切です。

自然に治るのが一番ですが、なかなか治らない場合は放置せず眼科を受診し、適切な治療を受けましょう。

 

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