巨大乳頭結膜炎!コンタクトがずれるのは病気のサイン?
コンタクトレンズを使う人は増えていて、今では4人に1人は使用していると言われています。
使用する人が増えるにつれて、コンタクトレンズによる病気なども増えています。
目やにが多くなったり、目がかゆくなったりといった事はありませんか?
もしかしたらそれは巨大乳頭結膜炎という病気かもしれません。
今回はそんな巨大乳頭結膜炎についてご紹介させていただきます。
巨大乳頭結膜炎とは
結膜炎とは、目の結膜の部分が充血したり、腫れや目やにが出るなどといった炎症を起こす病気です。
結膜炎は主にウイルス性結膜炎、細菌性結膜炎、アレルギー性結膜炎の3種類に分かれています。
その中のアレルギー性結膜炎の一つが巨大乳頭結膜炎になります。
アレルギー性角膜炎の場合、アレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)が原因で目の角膜に炎症を起こす病気で、巨大乳頭結膜炎のアレルゲンは主にコンタクトレンズの汚れが原因とされています。
症状
巨大乳頭結膜炎の主な症状には、
・上まぶたの裏側にブツブツができる
・目やまぶたがかゆい
・目やにが多い
・結膜が充血している
・まぶたが腫れる
・目にゴロゴロとした異物感がある
・コンタクトが曇る
・コンタクトが上にずれる
が挙げられます。
巨大乳頭結膜炎の1番の特徴は、上まぶたの裏側(結膜)にブツブツ(乳頭)ができることです。
1,0㎜以上の乳頭のことを巨大乳頭といいます。
感染した初期のころは、何も自覚がない場合も多く、気づかなかったりします。
また、気をつけなければいけないのが、この症状が花粉症やハウスダスト、春季カタルといったアレルギー性結膜炎と似ているという事です。
自分では自己判断せず、眼科に行くことをおススメします。
原因
主な原因はコンタクトレンズの汚れです。
コンタクトレンズには、酸素の通りを良くする為にレンズには隙間があります。
その隙間に涙に含まれるタンパクやホコリ、花粉などといったアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)が付着しやすい状態になっているのです。
ソフトコンタクトレンズは特に、材質的にアレルゲン(タンパク質、脂質)が付着しやすく、沸騰消毒やつけおき洗浄だけしていると気付かないうちに汚れはたまっているのです。
具体例として、
沸騰消毒・・沸騰する事でレンズについた涙などのタンパク質が、変性し固着しやすく汚れが落ちてなかったりすることが多い
つけおき洗浄・・こすり洗いしていない事で汚れがおちてなかったりする事が多い。
という事が見られます。
洗浄していると思っていても汚れが落ちてなかったりするぐらいなので、それを連続装用している方などは汚れを蓄積していて、かなりレンズが汚れていますので今すぐやめましょう。
また、ガス透過性ハードコンタクトレンズを使用している方や、ドライアイの方も巨大乳頭結膜炎になりやすいので注意が必要です。
治療・予防
治療法としてはまずは角膜炎の結膜炎、結膜乳頭の順番で治して行きます。
角膜炎・・黒目に異常がある場合はまずそこから治療していきます。視力回復や角膜の濁りなどの治療となります。
結膜炎・・次に結膜の炎症を抑える点眼治療をしていきます。
結膜乳頭・・乳頭のブツブツが平たくなるまで抗アレルギー剤点眼を使用していきます。
治療中の間はコンタクトレンズの使用は禁止です。
出来るだけ眼鏡のみの生活になります。
また、再発防止としての予防法としてはコンタクトレンズのケアや常にキレイに保つ事が大切になります。
①沸騰消毒からコールド消毒への変更
②つけおき洗浄の中止
③クリーナーでのこすり洗い
④装用時間の短縮
⑤連続装用の中止
⑥使い捨てコンタクトレンズへの変更
巨大乳頭結膜炎になると、普段使っていたコンタクトレンズが使えなかったりとかなり不便されるかと思います。
どうしても使用しないといけない場合などがある時は、必ず医師の指示に従って使用するようにしましょう。
また、再発防止の予防などはコンタクトを使用し続ける上でかなり重要になりますので、予防をしつつコンタクトで病気にならないよう注意していきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今やコンタクトレンズが原因で目の病気になる人が増えています。
その中で巨大乳頭結膜炎はレンズの汚れが原因でなる病気です。
自分はレンズを洗浄しているつもりでも
・連続装用している方
・沸騰消毒をしている方
・つけおき洗浄をしている方
などをされている方はレンズに汚れが付きやすく、巨大乳頭結膜炎になりやすくなります。
そうならない為にも、しっかりとコンタクトレンズのケアやキレイにするといった予防をして、病気にならないようにする事が大切です。
また、初期の段階の場合、何も自覚がないことなどがありますので、定期健診などを受けて早期発見することで、症状が軽いうちに治療をすることができます。
重症になってくると、視力低下やもしくは失明などにもなりかねないので、コンタクトを使用している方は眼科にて定期的に受診するようにしましょう。