ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

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ものもらいが痛いしかゆい!治し方や対処法をご紹介!

   

「ものもらい」は急性化膿による炎症で、赤みや腫れ、痛みなどを伴います。

人によってはかゆみを訴えることもあり、ひどくなると破れて膿が出ることもあります。

わずらわしい上に、外見的にも目立つ病気ですので、早く治したいと感じる方が多いのではないでしょうか。

今回は、ものもらいの治し方や対処法について、眼科クリニックの看護師の方のお話も交えて詳しく説明したいと思います。

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眼のまわりを清潔にする

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まぶたにある「皮脂腺」や「汗腺」という部分に細菌がついて症状を起こしていますので、症状を悪化させないためにも目の周りを清潔に保つことが、基本だと言えます。

手指を清潔にして、眼をこすらないように心がけましょう。

特に小さなお子さんは気になって、こする傾向が強いと思われますので、家族が声掛けするなどして、注意を促してあげるといいですね。

 

ただし、眼に触れないように「眼帯」をすることは、必要ありません。

特に小さいお子さんは、眼帯をしていると「弱視」になってしまうことがありますので、安易に使用しないようにしましょう。

 

コンタクトレンズは使用しない方がよいとされていますし、アイメイクも控えるべきです。

洗顔には刺激の少ない洗顔剤を使用して、やさしく洗うようにしてください。

タオルも濡れたまま放置したりしないで、常に乾燥した清潔なものを使用するようにしましょう。

 

体調を整える

身体が侵入してきた細菌と戦っている状態ですので、体調を整えることが大切になります。

睡眠や休息を十分にとり、食事にも注意して、規則正しい生活を心がけましょう。

アルコールの飲みすぎや、刺激物のとりすぎにも注意したいものです。

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冷やしたり温めたりする

特に夏場はシャワーですませがちですが、湯船につかって体を温め、まぶたも温めて腺がつまらないようにすることが、予防になります。

ホットタオルで温めるのもよいでしょう。

しかし「ものもらい」ができてしまった後、炎症やかゆみが強い場合は、温めると逆効果です。

冷やした方が楽になりますので、症状に応じて対応することが大切になります。

 

眼科を受診して目薬を処方してもらう

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症状がひどくなるのであれば、眼科を受診して、きちんと診てもらった方が治りが早いでしょう。

「抗生物質」や「消炎剤」などの目薬を処方されたり、眼軟膏(目の中に入れても大丈夫な塗り薬)を処方されたりします。

眼軟膏は目に入れると、しばらくの間見えにくくなったりしますので、車の運転をする際などには、注意して使用しましょう。

 

病院によっては、飲み薬や漢方薬を処方したり、点滴をしたりするところもあるようです。

処方されたお薬は医師の指示通りに最後まで、使用するようにしましょう。

 

どうしても治らない場合には手術も

麦粒腫の場合は、あまり多くありませんが、どうしても治らない場合は切開して、治すことがあります。

手術について、詳しくは次の項で説明したいと思います。

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「麦粒腫」ではなくて「霰粒腫」かも?二つの違いは?

「ものもらい」には「麦粒腫」と「霰粒腫」の二つがあるという意見もあれば、「ものもらい」は「麦粒腫」のことだと明言しているものもあります。

 

二つの病気の特徴には以下のようなものがあります。

(麦粒腫):皮脂腺、汗腺の細菌感染。赤み、腫れ、痛み、かゆみなどを訴えます。

(霰粒腫):脂線の出口がつまることにより起こります。赤みや痛みはあまりないことが多いですが、感染を起こせば麦粒腫と同じような症状が出ます。

 

もし「霰粒腫」なのであれば、「麦粒腫」よりさらに積極的に切開して取り除くという方法が選択されます。

小さな子供さんの場合、医師と相談して、全身麻酔で行うこともありますが、大人の場合は通常「局所麻酔」で行われます。

日帰りの手術で行われることがほとんどですが、大きさによっては手術の後、眼帯をする場合もありますので、車の運転はしないほうがよいでしょう。

 

麻酔をしっかりするので、痛みはありませんが、緊張しすぎて手術がやりにくいという方もたまにいらっしゃいます。

医師を信頼して、リラックスして手術を受けてくださいね。

また、場合によっては、ステロイドのお薬を「霰粒腫」に直接注射するという処置が行われます。

こちらの場合、処置の後、眼帯を使用することはまずありません。

 

「ものもらい」の治療で来院された方が、「ものもらいだけ診てほしいのに、なぜこんなに検査が必要なのか」とおっしゃる場合があります。

しかし、緑内障などの他の病気があれば、使用できないお薬がありますし、例え「ものもらい」がきっかけで受診したとしても他の重い目の病気を見落としてしまうような病院には行きたくないですよね。

そのためには検査をして異常がないか調べる必要があります。

一般的には、眼圧検査や視力検査を経て診察をお願いすると思いますが、ぜひ、ご協力をお願いしたいと思います。

 

まとめ

ものもらいが出来てしまったら、まずは目を清潔にし直接触らないようにしましょう。

炎症やかゆみが強い場合は、まぶたを冷やすと症状が楽になります。

 

免疫力を高めるためにも、睡眠や休息を十分にとり規則正しい生活を心がけましょう。

アルコールの飲みすぎや、刺激物のとりすぎにも注意が必要です。

 

症状が酷い場合は手術をすることもあるので、まずは眼科を受診しましょう。

 

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