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ものもらい(めばちこ)に眼帯はダメ!子供は要注意!

   

ものもらいになっちゃった・・・眼帯あったっけ?

と考えてしまったことはありませんか?

ものもらいになった時は眼帯するでしょ?ってイメージがありますが、実はこれ逆効果だったんです。

特に、子供に眼帯を付けるのは、危険な行為なんです!

 

今回は、ものもらいになった際、眼帯が不要な理由と子供の眼帯の危険性についてご紹介させていただきます。

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ものもらいとは?

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ものもらいは地方によって呼び方が違い、「めばちこ」や「めこじき」「めんぼ」「めばち」という言い方をする所もあります。

 

ものもらいは、まぶたにイボができたり炎症を起こしたりして発症します。

まばたきをする時に違和感や、かゆみ痛みを感じるのが主な症状ですね。

 

さて、ものもらいには2種類あり原因から症状までそれぞれ異なる事はご存知でしょうか?

ものもらいには、

・まぶたに細菌が感染して膿がたまった状態の、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

・まぶたにがたまった状態の、霰粒腫(さんりゅうしゅ)

の2種類があります。

それぞれの原因や症状、予防や治し方については下記の記事をご参考ください。

ものもらいの2つの症状とは!原因や治し方についても解説!

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眼帯が不要な理由

ものもらいの原因として、黄色ブドウ球菌が侵入した結果、炎症を起こすということがあります。

この黄色ブドウ球菌は湿った環境で繁殖しやすくなります。

眼帯をすることで、目のまわりが湿った状態になってしまい、細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまうのです。

その結果、ものもらいを悪化させてしまう可能性もあるので眼帯は不必要なのです。

 

また、ものもらいは人から人へうつらないので周りの人への配慮も心配ありません。

 

ちなみに眼帯が必要な時というのは、

・手術後の感染予防

・眼球に傷があって痛い時

・まぶたの腫れや充血を隠したい時

などですね。

 

まぶたの腫れや充血を隠したい時に眼帯を付けたくなる事はあるかと思いますが、ものもらいの治療としては眼帯は必要ないという事です。

 

子供の眼帯は危険!?

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ものもらいの治療に対しての、眼帯の不必要さは先ほど説明しましたが、子供の場合はまた違った理由で眼帯の使用は避けた方がいいのです。

 

それは、幼少期に片方の眼に眼帯をすることで、弱視という病気になってしまう可能性があるからです。

弱視とは、メガネやコンタクトレンズで矯正しても視力がでない状態のことを言います。

弱視の原因の一つとして、成長過程で眼帯を付け片方の眼から入ってくる情報の入力を中断してしまうという事があります。

 

特に、幼児~10歳くらいは視力の発達過程にあたる時期であり、その時期に短期間であっても眼帯をつけていると弱視を引き起こす可能性があります。

 

したがって、子供に眼帯を付けさせる行為は大変危険な行為であるとも言えるのです。

大きなケガの治療など、仕方がない場合を除き、なるべく子供には眼帯をさせないようにしましょう。

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ものもらいができた時に注意する事

ものもらいができた際に、注意すべきことをいくつかご紹介します。

 

ものもらいができた時にまず大切なのは、目の周りを清潔に保つという事です。

かゆかったり痛かったりと気になるでしょうが、あまり手で触らないでおきましょう。

コンタクトレンズの使用も目の負担となりますので、できるだけ控えた方がいいでしょう。

 

ものもらいができるのは、身体の免疫力が低下しているという時が多いのです。

したがって、栄養のある食事と、十分な睡眠をとる事が必要と言えます。

アルコールや辛い物などの刺激物は避けた方がいいでしょう。

 

女性の方に多いのは、ものもらいの初期のころにアイメイクで隠そうとすることです。

しかし、化粧品は粒子が細かいので炎症を悪化させてしまったり、症状を長引かせたりする原因となります。

ものもらいは初期の気が付いた時点で、お化粧はせずに治療に専念するのが好ましいでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

大きな理由としては、細菌が繁殖する環境を作ってしまうため、ものもらいになっても眼帯の使用は好ましくありません。

 

特に、お子さんがいる方は注意が必要です。

幼少期の眼帯は弱視の原因となりえます。

子供の場合はものもらいだけではなく、たとえ眼を怪我した場合でも安易に眼帯はせずに、まずは医師の指示を仰ぐことが大切です。

 

ものもらいになってしまった時の治療は、眼科を受診しましょう。

 

関連記事としてはこちらもご参考下さい。

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