ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

病気の症状とは・・。症状から見て考えられる病気についてわかりやすく説明していきます。病気は私たちの身近な存在です。少しでも多くの人達がこのブログを見て早めの治療、早めの予防対策をして頂けたらと思います。                    

いぼ痔(痔核)の原因と症状とは!ストレスにも関係が?

      2016/03/31

お尻が痛いなと思って触ってみると、小さな塊が・・・これっていぼ痔!?

 

いぼ痔という名称はほとんどの人が知っているポピュラーな病名ですが、実際の症状は知らない人も多いのではないでしょうか。

 

今回は『いぼ痔の原因と症状について』詳しくご紹介していきたいと思います。

スポンサードリンク

 

いぼ痔とは

c2b1dac3ea47d0f16aba6f78ee48cb57_s (1) (1)

いぼ痔は『痔核(じかく)』ともいわれ、痔の症状の一つです。

いぼ痔は肛門にいぼ状の腫れができた状態のことで、痔になった人の約半数がこのタイプといわれています。

 

いぼ痔のほか、代表的な症状に『切れ痔(裂肛)』『痔ろう(あな痔)』などがあります。

そして、いぼ痔は『内痔核』と『外痔核』に分けられます。

 

肛門と直腸の間には歯状線と呼ばれるギザギザの線があり、この内側(直腸側)にできるものを『内痔核』、外側にできたものを『外痔核』いい、原因や症状が異なります。

 

いぼ痔の原因

いぼ痔になる原因としては、排便時に強くいきむ癖があり、それが腹圧を上昇させ、静脈の血液の流れを悪くしてしまい、その結果静脈がうっ血して血管を膨らませてしまい、いぼ状になるといわれています。

 

ただ、最近では、症状のない人を調べても肛門には痔核があることがわかってきました。(内痔核)

よって、痔核自体は普通に存在していて、肛門の閉鎖に役立つクッションのようなものであること、そして、そこに必要以上に負担をかけていると、それが大きくなって出血したりして痔の症状になると考えられています。

 

いずれにして、肛門に下記のような負担がかかることが原因といえます。

 

便秘

便秘になると、便が硬くなり、肛門部への刺激が強くなり、また、排便時に強くいきむことになるので、負担が大きくなります。

 

下痢

硬い便がよくないなら下痢は大丈夫、と思いがちですが、下痢は通常よりも勢いよく排便されるため、肛門に負担がかかります。

スポンサードリンク

 

長時間同じ姿勢

地球には引力があり、下に引っ張られています。

肛門部は身体の下のほうにあるため、ずっと座りっぱなしなど同じ姿勢を続けていると、肛門部がうっ血しやすくなります。

 

力仕事

いつもお腹に力をいれて重い荷物を持ち上げたり、激しい運動をすることで、腹圧が上がり、肛門に負担がかかります。

また、女性では、妊娠・出産で強くいきむことが多くなりますので、痔になりやすくなります。

 

アルコール・辛いもの

アルコールは飲み過ぎると下痢の原因になり、アルコール自体も肛門への刺激となります。

また、辛いものも肛門への刺激となるため、負担がかかります。

 

ストレス

ストレスが身体的な疾患である痔と関連するイメージは湧きにくいかもしれませんが、ストレスも痔の原因となります。

具体的には、ストレスが溜まると腸の働きが乱れて、便秘や下痢を引き起こし痔の原因となる事があります。

また、免疫力が低下することで細菌に負け炎症を起こし痔になる事もあります。

 

外痔核の症状

384182e2a156d34a26a54a13a1d1460e_s_mini (1)

外痔核は内痔核とは違い、痛覚のある皮膚部分が腫れるため、痛みを伴います

 

下痢や便秘、激しい運動などで突然発症することもあり、その代表が『血栓性外痔核』です。

肛門周辺の外痔静脈叢(がいじじょうみゃくそう)という、血管がたくさん集まっている部分の血管が内出血をおこして血栓が形成され、腫脹した状態になります。

 

症状は、肛門周辺に小豆のような丸い塊ができて、ズキズキした鈍痛があります。

1個から時には数個でき、それが破れてしまうと、血の塊が出てきて出血することもあります。

排便時には痛みを伴わないのですが、お尻を拭くとき、その部分に触れるため、痛みを伴います。

 

人によって痛みはさまざまですが、痛みが強い人は、身体に力が入らなくなったり、言葉を発するのもつらいほど痛いようです。

スポンサードリンク

 

内痔核の症状

内痔核は、歯状線の内側(直腸)にできるため、痛みを感じる神経が通っていないため、最初のうちは出血するだけで痛みを伴わないことが多く、血の色は濁りのない鮮血です。

 

出血量は、できる場所や大きさによって、紙につく程度から便器が真っ赤になるほど出血するなどさまざまです。

回数も最初はたまに出るくらいから、徐々に回数が増え、排便のたびに出血するようになることもあります。

 

そして、出血するだけの症状から、痔核が脱出するようになります。

初めは排便時力を入れた時だけ脱出し、終わると自然に元に戻っていたものが、指で押し込まなければ戻らなくなります。

ひどくなると、運動したりくしゃみをした拍子に脱出するようになり、最終的には指で押しても戻らなくなり、いわゆる脱肛になります。

 

まとめ

今回は『いぼ痔の原因と症状について』探ってみましたが、一口に痔といっても、できる場所によって症状が違うことがわかりました。

 

また、便秘気味の方や、デスクワークなど長時間同じ姿勢で座っている方は注意したいところですね。

 

排便時の出血や痛み、いぼが現れた時は肛門科を受診しましょう。

 

次回『いぼ痔の治し方や手術について』では、いぼ痔になってしまったときの対処法についてご紹介いきます。

いぼ痔の治し方!手術は絶対に必要?

スポンサードリンク

 - 体がおかしい