ヘルパンギーナの大人の症状とは!感染経路や潜伏期間は?
2016/04/09
ヘルパンギーナといえば、5歳以下の乳幼児や幼児が、9割を占めて感染する夏風邪の一つとして知られていますが、実は大人でも感染するってこと知っていましたか?
しかも大人が感染すると少し厄介な病気なんです。
今回はそんな大人のヘルパンギーナについてご紹介させていただきます。
大人の症状
ヘルパンギーナとは、ウイルス感染症によって感染する病気で、エンテロウイルス群に属するコクサッキーA群ウイルスが主な原因ウイルスとなります。
発熱や、口内の粘膜に水泡性発疹を伴うウイルス性咽頭炎です。
代表的な症状としては
・突然の高熱
・口内の水泡性発疹(多数)
・咽頭炎が発症
となります。
子供が感染しても、高熱が出たり、のどの痛みや倦怠感などはあるので辛そうではあるのですが、子供は回復するのがとても早く(高熱が2日ぐらい)のどの痛みが取れれば、普通に食事も出来るようになります。
それに比べて大人が感染すると、その回復するまでの期間が子供と比べて長く続くことが多いです。
特に水泡や咽頭炎などの症状も、子供と比べるとかなり痛みが強いことがあり、辛くて痛い日々が続くようです。
また、ウイルスは腸内で繁殖する為、下痢や腹痛などの症状も現れます。
高熱による、関節痛の痛みやだるさに加え、のどの痛みが強いので食欲低下や脱水症状にも注意が必要です。
したがって、こまめに水分補給をすることが大事です。
水を飲むのすら困難な場合は、氷などを舐めながら水分をとるようにしましょう。
感染経路や潜伏期間、感染期間
感染経路
感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染の3つになります。
飛沫感染・・咳やくしゃみなどでウイルスが飛び散り感染。
接触感染・・触れたり、さわったり、間接的な接触などで感染。
糞口感染・・排泄物によって感染。
大人は子供と比べると免疫力が強く、比較的感染する事は少ないのですが、大人の場合、ヘルパンギーナを感染している子供の看病で感染することが多いです。
子供を看病することで寝不足になり、免疫力が低下し大人でも感染しやすくなるのです。
また、赤ちゃんのおむつ交換などで糞口感染する場合もありますので、おむつを交換する際には注意が必要です。
他にも、ストレスや疲労が原因となって免疫力が低下しているときも感染しやすくなります。
感染経路などについては夏の三大風邪の中の一つ手足口病と同じになります。
こちらの記事もご参考下さい。
潜伏期間
ヘルパンギーナの潜伏期間は通常2日~4日程度で、長くても一週間程度と言われています。
潜伏期間中は感染している本人も気づかないので、発熱やのどの痛みなどの症状が現れる前に、既に周りの人に感染させている可能性があります。
感染期間
感染期間は発症日~4週間程度となります。
・飛沫感染・・・発症から1~2週間
・接触感染・・・発症から1~2週間
・糞口感染・・・発症から3~4週間
ヘルパンギーナは、発熱時がもっとも感染力が強いです。
しかし、症状が治まった後でもウイルスが体内に残っているため、2次感染を引き起こす可能性があります。
したがって、症状が良くなっても、4週間もの間は便にウイルスがいますので、トイレに入った後やおむつ交換の際には、必ず石鹸で手を洗うなどウイルスが感染しないように心がけることが大切です。
治療法や予防法
ヘルパンギーナには予防ワクチンや特効薬などはありません。
ウイルスに抗生物質も効きませんので、発熱、水泡などそれぞれの症状を緩和する治療法しかないので、予防で感染を防ぐことが大切です。
免疫力や体力の低下時にかかりやすい病気ですので、まずは安静にして体をしっかり休め、水分や食事などが取ることが大切です。
ヘルパンギーナの予防法についてはこちらの記事をご参考下さい。
しっかり予防する事で2次感染をしっかり防ぐようにしましょう。
仕事はどうしたらいいの?
ヘルパンギーナの場合、突然の高熱(39℃以上)が症状になりますので、出勤したくても出来ないというのが本当のところだと思います。
また、高熱の際は感染力が強く、周りの人にも感染する可能性がありますので高熱が出ている時は休むべきです。
高熱が下がってからも、発症してから2週間はくしゃみや咳、または接触によっても周囲に感染しますので、まわりにうつさないようにしないといけません。
基本的なマナーとして、マスクの着用やうがい、手洗いの徹底は必ずするようにし、2次感染を防ぐようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回のことでわかったことをまとめました。
・大人が感染すると子供が感染した時よりも重症化しやすい
・感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染の3つある
・潜伏期間は通常2日~4日程度、感染期間は発症日~4週間程度
・感染期間中は、2次感染を防ぐために、マスクやうがい手洗いは徹底する
大人が感染すると仕事にも影響がでますので絶対にさけたいですね。
大人は子供の看病でうつることが多いので、看病する時はマスクの着用と十分な睡眠をとる為に、夫婦で交代して看病するなどの工夫が必要です。
ヘルパンギーナに感染したら、内科、耳鼻科を受診するようにしましょう。
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