ヘルパンギーナ!子供の症状や7つの予防法をご紹介!
2016/04/09
夏の時期に風邪にかかる子供には要注意です。
突然高熱が出たり、口の中に水泡が多数できたりしていませんか?
もしかしたらそれはヘルパンギーナという病気かもしれません。
ヘルパンギーナって何?って思いますよね。
今回はそんなヘルパンギーナについてご紹介させていただきます。
目次
ヘルパンギーナとは
ウイルス感染によって発症する病気で、主に乳幼児や子供に発症しやすい疾患です。
発熱や口内の粘膜に水泡性発疹を伴うウイルス性咽頭炎です。
また、6月~8月にかけて流行する特徴を持つことから、手足口病やプール熱といった3大夏風邪の一つとしても知られています。
口内炎や手足口病と間違いやすく、軽視してしまうと症状が重くなることがあるので注意が必要です。
手足口病の症状などについてはこちらをご参考下さい。
ヘルパンギーナの症状
ヘルパンギーナの主な症状としては、
・突然の高熱(38℃以上、39℃~40℃の高熱を発症する事もある)
・咽頭炎、扁桃炎、口内炎ができる
・のどの奥や口蓋垂に水泡性発疹ができる
・水泡は口腔内の上あご部分や咽頭部周辺に多い
・水泡(直径2~4mm)はひとつではなく多数発生するケースが多い。
・食欲低下や脱水症状
・高熱による倦怠感や関節の痛み
・稀に突然の高熱による熱性けいれん
主な症状としては、突然高熱(38~40℃)を発症します。
口内の口内炎やのどの奥、口蓋垂の粘膜などに水泡性発疹ができるので、のどの痛みや、飲みこみ時に強い痛みを伴います。
特に、扁桃腺の周りは強い炎症を起こして真っ赤になって、中心に水を持った水泡ができ、水泡が破れると、白い口内炎のような潰瘍になって、強い痛みを伴います。
熱は2~3日で治ることが多いのですが、のどの痛みは4~6日と長く続きます。
また乳幼児の場合、症状をうまく伝えられないので、よだれが多く嘔吐しやすかったり、不機嫌になったり、食欲低下やミルクや母乳を飲まないといった様子が出てきたら注意が必要です。
特に突然高熱や口内の水泡性発疹、咽頭炎が発症する症状はヘルパンギーナの代表的な症状にもなるので覚えておくようにしましょう。
ヘルパンギーナの原因
ヘルパンギーナはウイルスを感染源とするウイルス感染症になります。
原因となるウイルスはエンテロウイルス群に属するウイルスとなります。
主なエンテロウイルス群は
・コクサッキーA群ウイルス
・コクサッキーB群ウイルス
・エコーウイルス
・エンテロウイルス(68型~72型)
・ポリオウイルス
など数多く含まれます。
その中でも、主にコクサッキーA群ウイルスである場合が多く、コクサッキーB群ウイルスやエコーウイルスで発生する場合もあります。
「エンテロ」とは「腸管」を意味しており、エンテロウイルス群に属するウイルスは、腸の中で増えて、便と共に排出されることから腸管ウイルスとも呼ばれております。
エンテロウイルス属の宿主はヒトだけであり、原因となるウイルスの型が多数ある為、何度でも感染することがあるので注意が必要です。
治療法について
ヘルパンギーナには、予防ワクチンや特効薬などはありません。
また、ウイルスに抗生物質も効かないので、発熱、発疹、水泡、下痢などといった、各症状を緩和する治療法しかありませんので、予防をしっかりして感染を防ぐことが大切になってきます。
38,5℃以上の高熱でぐったりしている時は解熱剤を使用したり、辛い下痢に対しては整腸剤などを服用したりします。
水分を飲めなくなるほどにひどくなる場合がありますので、脱水症状になる可能性もあります。
脱水症状を引き起こさない為にも、スポーツ飲料などで水分をとったり、困難な場合は、氷などを細かく砕いたのを少しずつ舐めさせるのも効果的です。
それでも無理な場合は、点滴などで水分を補給するような治療になります。
予防法について
1、うがい、手洗いの徹底。
一番の予防としてはうがい、手洗いです。
石鹸をつけて30秒ほど洗い水で流すと、手に付着したウイルスをキレイに流れ落とすことができます。
帰宅後と食事前、トイレの後などは必ず手を洗うようにしましょう。
2、タオルの共有はダメ
タオルの共有は接触感染の原因になりますので、使ってはいけません。
一人一人違うタオルを使いましょう。
3、近づかない
感染している子供には近づかせないようにしましょう。
兄弟のうちどちらかが感染している場合は、出来るだけ家の中でも接触させないようにすることが大事です。
別々の部屋で生活させるようにしましょう。
4、排泄物の処理に注意
赤ちゃんのおむつ交換をしている時にも注意しないといけません。
排泄物の中にあるウイルスが飛び散らないように、気をつけて行いましょう。
おむつ交換が終わったら、必ず手を石鹸で洗うようにしましょう。
5、マスクをつける
くしゃみや咳による飛沫感染を防ぐために、看病中はマスクを着用するようにしましょう。
ヘルパンギーナに感染している子供でもマスクができるのであれば、着用するようにし感染を防ぐようにしましょう。
6、睡眠をしっかりとる
抵抗力がおちると大人でも感染しやすくなります。
看病中は寝不足が続き、抵抗力がおちる傾向があります。そうならない為にも、夫婦で交換して看病したりして、睡眠不足にならないよう工夫する事が大事です。
7、おもちゃなどの消毒
子供が使用する物の中で、おもちゃからヘルパンギーナがうつることがあります。
それは、唾液や鼻水がおもちゃについてそれを貸し借りし、ほかの子供に感染するのです。
おもちゃなどの消毒には、消毒用エタノールなどを使用し、予防することも大事です。
保育園や幼稚園の登園は?
保育園や幼稚園に通わせている子は多いと思いますが、もし自分の子供がヘルパンギーナにかかってしまった場合、登園はいつからさせた方がいいのか気になりますよね。
元気になってもウイルスは発症してから4週間は体の中にいますので、周りの子供にうつしてしまう可能性があるんです。
保育園や幼稚園の登園についてはこちらの記事をご参考下さい。
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まとめ
いかがでしたか?
今回のヘルパンギーナについてわかったことをまとめました。
・ヘルパンギーナとは、夏風邪の一つで子供に発症しやすいウイルス感染症
・代表的な症状としては高熱、口内炎や水泡(多数)、咽頭炎などがある
・治療法については特効薬などがないので、症状を緩和する治療法しかない
・予防法が特に大事で、うがい手洗いなどの7つの予防を徹底する事
などがわかりました。
特効薬がないので、予防を徹底して、ヘルパンギーナに感染しないようにしたいですね。
ヘルパンギーナに感染したら、かかりつけの小児科や内科、耳鼻科を受診するようにしましょう。
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