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小児喘息で発作が・・!対処法や応急処置を8つご紹介!

      2016/04/03

喘息の発作が出てしまったとき、どうすれば楽にしてあげられるのか、ちゃんと知っておきたいですよね。

周りが慌ててしまうと、発作を起こしている本人も不安になってしまいます。

突然の発作でも慌てないように、普段から準備しておくことが大切です。

今回は、小児喘息で発作が出たときの応急処置や対処法についてご紹介させていただきます。

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薬の吸入・服用

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喘息の発作が出た場合、まずは薬を吸入させることが大切です。

吸入ステロイド剤や抗アレルギー薬など、病院で処方されている薬がある場合は、すぐに吸入、または服用しましょう。

内服薬より吸入薬のほうが、気管支に直接作用するので、即効性があります。

 

発作はいつ起こるかわからないので、これらの薬を常に持っていると安心です。

お子さんが学校へ行っているなど、常に一緒にいない場合は、お子さんに薬の服用方法や重要性をきちんと教えてあげ、薬を持たせてあげましょう。

 

水分を摂らせる

発作を起こすと、身体が水分不足になり、気管支の中のたんが粘度を増して切れにくくなるので、水分を摂らせてあげましょう。

このとき、冷たい水炭酸は刺激となり、発作がひどくなる可能性があるので厳禁です。

 

水や白湯などを飲ませてあげましょう。

また、紅茶には気管支を広げる作用があるので、発作が軽くなることがあります。

 

発作を起こしているときに水分を摂らせるのは、少々難しいこともありますが、少しずつでいいので、スポイトなどで口を湿らせてあげましょう。

また、部屋に加湿器を置いて湿度を保ったり、湯気を吸わせてあげたりするのも効果があります。

 

楽な姿勢をとらせる

仰向けに寝ると呼吸が苦しいので、椅子に座ったり、上半身を起こした状態で安静にします。

少し前かがみの姿勢になると、たんも出やすくなります。

赤ちゃんの場合は、上半身を起こした状態で抱っこしてあげましょう。

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腹式呼吸をする

発作のときに腹式呼吸ができると、呼吸が楽にできるようになります。

胸式呼吸だと、肺に空気がたまり、発作時に呼吸が苦しくなります。

呼吸がしやすいように、襟元などをゆるめ、ゆっくり深く呼吸するように声をかけてあげましょう。

 

腹式呼吸はやろうと思っても、その場ですぐできることではないので、普段から練習しておくとよいです。

腹式呼吸の方法は、

1・口を閉じ、鼻から息を吸い込み、お腹をふくらませます。

2・息をゆっくり吐き、お腹をへこませていきます。

 

意識的に腹式呼吸を行うことで、副交感神経が優位の状態=リラックスした状態になるので、自律神経のバランスが整い、喘息発作の予防にもつながります。

 

ちなみに、赤ちゃんは胸筋が未発達なため腹式呼吸を行っているのですが、成長するにつれ、胸式呼吸になります。

 

背中をたたく、さする

たんが出そうな場合は、背中をやさしく軽くたたいてあげましょう。

たんを体外に出してあげると、喘息発作が軽くなる場合があります。

また、優しくさすってあげることで気持ちが落ち着き、発作で緊張した身体を和らげる手助けにもなります。

 

病院を受診する

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上記のような対処をしたり、吸入ステロイド剤を20分おきに吸入し、3回吸入しても改善が見られない場合、また、強い喘息発作(大発作)を起こして、過度の呼吸困難や意識レベルの低下がみられる場合は病院を受診しましょう。

 

特に、指先や顔が青くなっている場合はチアノーゼを起こしていて、酸素不足の状態です。

大変危険な状態なので、救急車を呼ぶなどして、ただちに病院を受診しましょう。

 

小児喘息は夜間に発作を起こすことが多いので、夜間でも救急で診てくれる病院を探しておくと、いざというときに役立つでしょう。

 

発作の原因を取り除く

小児喘息の約90%はハウスダストやダニ、花粉、ペットの毛などのアレルギー性炎症反応の結果、喘息が起こる「アトピー型」です。

 

窓を開けたり、空気清浄器を使用するなどして、室内の空気を入れ替え、発作の原因を取り除きましょう。

他にも、寝具やぬいぐるみも清潔にしておくよう気を付けましょう。

 

また、動けるようであれば、本人を外に連れ出すと、気分転換にもなります。

適度な運動で身体を強くし、自律神経を整えるのも喘息予防に有効です。

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喘息の日記をつける

喘息の対処として、普段の様子を出来るだけ詳しく医師に伝えることも大事です。

様子を伝えることで、喘息の経過や薬の効果を確認し、適切な対処法を行うのに役立ちます。

具体的には、

・いつ発作が出たのか・・・時間帯やその時の天候など

・どこで発作が出たのか・・・家か外か、周囲に原因となりそうなものがあったか

・何をしている時だったか・・・運動、動物にさわった後など

・発作が出る前後の食事内容・・・食品アレルギーが関係している可能性

をノートに記入するようにしておきましょう。

他にも、普段と違うと思うことがあれば、具体的にメモしておくと後の対処の助けになるかもしれません。

 

まとめ

小児喘息は、患者が小さな子どもであるため、本人だけでは十分な処置を行うことが困難です。

親や周りにいる大人が正しい知識と対処法を身につけ、お子さんの状態に十分気を配ってあげることが大切ですね。

大切なのは、

・普段から発作に備えて薬を準備しておく

・あらかじめ休日や夜間でも受診できる病院を探しておく

・喘息の発作が出たら、すぐに薬を吸入させる

・子供の様子を見て、大発作を起こしている際は救急車を呼ぶ

ことです。

 

小児喘息は、小児科、アレルギーを受診しましょう。

 

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