ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

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微熱、頭痛、咳が続く原因となる7つの病気

      2016/03/02

微熱や咳、頭痛が続いてなかなか治らないってことありませんか?

そのうち治るだろうって我慢していたりしませんか?

 

考えられる原因は色々ありますが、ただの風邪だと思っていたら思わぬ病気にかかっていた!なんて場合もあるかもしれません。

今回は、微熱、頭痛、咳が続く原因をいくつかご紹介させていただきます。

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風邪

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風邪とは「急性上気道炎」のことを指し、上気道に風邪のウイルスが感染すると発症します。

風邪の主な症状は、発熱、頭痛、咳、痰、喉の痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ等で、これらの症状が少しずつ重くなります。

 

通常長引くことはなく、2週間以内で治まります。

風邪のウイルスは私たちの周りに常に存在しますが、通常は免疫力を持っているので風邪をひきません。

しかし、疲労、睡眠不足、栄養不足などで免疫力や体力が低下していると、風邪ウイルスに勝つことができず、風邪をひいてしまうのです。

 

インフルエンザ

インフルエンザのウイルスは大きく分けて、A型、B型、C型があります。

インフルエンザは感染した人の、くしゃみや咳の唾液でも他人へと飛沫感染します。

もしくは空気中のウイルスを吸い込んで感染する空気感染や、ウイルスが手や指について感染する接触感染も見られます。

潜伏期間は1日~5日位です。

 

インフルエンザも風邪と同じで上気道の感染によって発症します。

しかし、インフルエンザの場合、症状の重さが異なり風邪とは別の病気です。

インフルエンザの場合は風邪と違い、突然の高熱、頭痛、咳、筋肉痛や関節痛、倦怠感、亜寒など全身に症状が現れます。

通常は10日程度で治まります。

 

しかし、風邪と違い抵抗力が弱い乳幼児や高齢者などは重症化する場合があり、肺炎や気管支炎、中耳炎、熱性けいれん、脳症などの合併症を引き起こす場合があります。

インフルエンザは発症後、早め(48時間以内)に薬を服用することで重症化を抑えることが出来ます。

 

周囲に患者がいるなど、疑わしき場合は早めに内科を受診しましょう。

インフルエンザに関しましてはこちらの記事もご参考下さい。

インフルエンザで熱が下がらない3つの原因と対処法について

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急性気管支炎

急性気管支炎は風邪の一部と考えられており、上気道につながっている気管や気管支にも風邪ウイルスが波及して発症し、気管支に炎症が起きている状態です。

 

症状は、発熱、咳、鼻水、のどの痛み、たん等、風邪と似た症状が現れます。

咳が次第にひどくなるのが特徴です。

 

結核

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結核は肺結核菌に感染することで発症する病気です。

発症する時期は、約50%の人が感染後約1年の間に発症し、残りの50%の人は1年後から一生の間のどこかで発症します。

 

しかし、発症する人は肺結核菌に感染した人の10%~20%だけで、ほとんどの人は発症しません。

これは、肺結核菌が発育期になんらかの不利な状況になり増殖せず休止菌になるからです。

 

しかし、休止菌は休んでいるだけで死んではいないので、年齢を重ねた後や、免疫力が低下した時に再び肺結核菌が活発になり発症する事もあります。

初期症状は風邪と症状が似ており、咳、痰、微熱、頭痛等が見られ、さらに進行すると血痰が出たり、倦怠感、呼吸困難、体重の減少が見られることがあります。

 

細菌性肺炎

肺の中の肺胞に炎症が起きる疾病です。

原因は、肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、クレブシェラ菌などです。

 

38度以上の高熱と、激しい咳、頭痛、倦怠感、亜寒、関節の痛み、痰等を伴います。

さらに重症化すると、胸痛、呼吸数や脈拍の増加、呼吸困難を伴う場合もあります。

 

肺に慢性の疾患がある人、喫煙などで気道に障害がある人は、侵入してきた細菌を除去する免疫が低下しているので、肺炎を起こしやすく重症化しやすいので注意が必要です。

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マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ菌が肺に感染して発症します。

乾いた激しい咳のどの痛み発熱が長期間続き、倦怠感、関節の痛み、目の充血等も伴います。

熱は1日の間に1度以上変動するのが特徴です。

 

また、咳やくしゃみの唾液で他人へと飛沫感染し、潜伏期間が2~3週間と長めなので学校や会社などで流行することもあり注意が必要です。

マイコプラズマ肺炎についてはこちらの記事もご参考下さい。

大人のマイコプラズマ肺炎の症状や治療法について!

子供のマイコプラズマ肺炎の症状!長引く咳には要注意!

 

溶連菌感染症

5歳から15歳位までの子供が多く感染し、高熱のどの痛み、頭痛、嘔吐、関節痛などの症状を伴います。

ふつうの風邪と違い、鼻水はほとんど出ません。

また、喉や舌が真っ赤になり、強烈な痛みを伴うのが特徴です。

 

この病気の怖い特徴は、リウマチ熱、急性糸球体腎炎等、他の合併症を引き起こすところです。

そのため、溶連菌感染症に感染すると、10日間から2週間ほど抗生物質の服用を続けます。

 

まとめ

いかかでしたでしょうか?

よくある風邪かと思っていたら思わぬ病だったという話もあります。

特に咳が伴う時は、他の人に感染する疾病もたくさんあります。

いつもと身体の様子がおかしいと感じたり、熱、咳、頭痛が長引く時は、内科での診察をお勧めします。

 

関連記事としてこちらもご参考ください。

食あたりで発熱や頭痛!原因となる5つの細菌もご紹介!

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 - 咳が出る, 熱がある, 頭痛がする