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頭痛でおでこが痛いのは病気?原因と対処法をご紹介!

   

一言で頭痛といっても、おでこ(前頭部)や側頭部、後頭部と痛む部位がさまざまです。

痛む部位によって原因が異なり、対処法が変わってくる場合もあります。

今回は、おでこが痛い場合の原因と対処法についてご紹介します。

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おでこが痛くなる頭痛って何?

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頭痛には、特に原因となる病気はないが、繰り返し起きる一次性頭痛と、病気の症状のひとつとして起きる二次性頭痛があります。

一次性の頭痛には、その症状の違いから、主に、「偏頭痛」、「緊張型頭痛」、「群発頭痛」があります。

 

このうち、主に、おでこ(前頭部)に痛みを感じことの多い頭痛としては、一次性頭痛では「偏頭痛」、「緊張型頭痛」そして、二次性頭痛で「副鼻腔炎による頭痛」が考えられます。

それぞれの頭痛について原因と対処法についてみていきましょう。

 

偏頭痛によるおでこの痛みの原因

偏頭痛は、こめかみから目の周囲にかけて、ズキズキと脈を打つような痛みを起こす頭痛です。

頭の片側だけ痛いことが多いですが、両側が痛くなることもあります。

 

偏頭痛は、体を動かすと痛みが増し、吐き気嘔吐を伴うこともあります。

また、光や音、においに対しても敏感に反応するようになるのが特徴です。

 

偏頭痛がどのようにして起きるのかは、未だ明確にはなっていませんが、偏頭痛は、何らかの原因により頭部や顔面の神経が刺激され、血管を拡げ、血管の周りに炎症が起きて、さらに血管が拡がって、神経を刺激し、脳に伝わって痛みとして感じると考えられています。

 

偏頭痛の原因には、ストレスや疲労、寝不足、寝過ぎ、アルコールの摂取、空腹、気圧の変化、天候、遺伝、月経周期の女性ホルモン量の変化などさまざまなものがいわれています。

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・偏頭痛への対処法

<おでこを冷やす>

偏頭痛は、血管が拡がって痛みを起こしますので、ズキズキと脈打つような痛みの場合は、保冷剤や氷嚢をタオルで巻いて、直接皮膚に当たらないようにして、おでこを冷やしましょう。

偏頭痛が起こっているときの入浴や運動、マッサージなどは、さらに血管を拡げて、痛みが悪化しますので避けましょう。

 

<体を休める>

偏頭痛が起きているときは、光や音、においにも敏感になりますので、照明を暗くした静かな部屋で、おでこを冷やしながら、横になって休むと良いです。

 

<カフェイン飲料を飲む>

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインには、血管を収縮する効果があるといわれているため、偏頭痛時にカフェイン飲料を飲むと痛みの緩和が期待できます。

 

ただし、カフェインは摂りすぎると、頭痛の原因となることもありますので、注意が必要です。

 

<ストレス解消をする>

偏頭痛の原因には、精神的ストレスも多くあります。

ストレスを溜め込まないように、仕事の区切りには、リラックス時間を設けるようにしましょう。

 

入浴時、ぬるめの湯船にゆっくり浸かることもリラックス効果があります。

ただし、偏頭痛が起きている最中は、湯船に浸かると血管が拡がり、痛みが酷くなる恐れがありますので、湯船に浸かるのは予防対策としましょう。

 

<痛み止めを飲む>

軽度の偏頭痛であれば、アセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛剤(ロキソプロフェンなど)も効果がありますが、これらが効果が無い場合や中等度以上の偏頭痛には、トリプタン製剤が用いられます。

しかし、頻回な鎮痛剤の使用は、薬を飲みすぎることによる頭痛を引き起こす場合がありますので、医師の診察を受け、症状にあった薬を処方してもらい適正に使用しましょう。

 

緊張型頭痛によるおでこの痛みの原因

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緊張型頭痛は、頭部がギューっと締め付けられるような痛みが起きます。

長時間同じ姿勢を保つことで、首や肩などの筋肉が緊張して、血行が悪くなり、乳酸などの老廃物が筋肉内に溜まって、神経を刺激し、脳に伝わって痛みとして感じます。

 

緊張型頭痛は、長時間同じ姿勢による作業や緊張状態が続いた場合の肩や首のこりストレス、長時間のデスクワークやパソコン作業による眼精疲労などが原因となります。

 

・緊張型頭痛への対処法

<首や肩を温める>

緊張型頭痛は、首や肩の筋肉のこりにより、血行が悪くなることで起きるため、頭が締め付けられるような痛みの場合は、首や肩を蒸しタオルなどで温めると痛みが和らぎます。

入浴時には、ゆっくり湯船に浸かって、血行を良くし、筋肉のこりをほぐすと良いです。

 

<ストレッチを行う>

長時間同じ姿勢でいることで、筋肉の緊張が続き、首や肩のこりが生じます。

仕事の合間などに、軽くストレッチを行って、筋肉の緊張をほぐすと効果的です。

 

<目を休める>

デスクワークやパソコン作業で長時間近くばかり見ている状態は、目のピントを合わせる働きをしている毛様体筋(もうようたいきん)と呼ばれる筋肉が緊張し続けている状態となり、眼精疲労を引き起こしやすくなります。

1時間パソコン作業をしたら、10分くらい目を休めるようにしましょう。

蒸しタオルを目の上に当てて、温めることで血行を良くするとさらに効果的です。

 

また、遠くを見ることも毛様体筋が緩み、目の疲れを和らげます。

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副鼻腔炎によるおでこの痛みの原因

副鼻腔炎とは、鼻腔の奥にある副鼻腔という場所にウイルスや細菌などが侵入し、粘膜が炎症を起こして、膿が溜まってしまう病気です。

鼻づまりや黄色や緑色の粘性ある鼻汁が出て、頭が重い感じ鼻からの異臭頭痛といった症状を起こすこともあります。

 

鼻腔の奥には、眉間の辺りから額にかけて「前頭洞(ぜんとうどう)」、両目頭の間にある「篩骨洞(しこつどう)」、篩骨洞の奥に位置する「蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)」、目の下から頬にかけてある「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる骨に囲まれた空洞が左右にあります。

これらを副鼻腔といいます。

膿が溜まる場所によって、頭痛として感じたり、顔面痛として感じたりします。

特に、前頭洞に膿が溜まった場合、おでこが痛くなります。

 

・副鼻腔炎によるおでこの痛みへの対処法

<副鼻腔炎の治療をする>

原因を絶たなければ、頭痛は繰り返されますので、早期に副鼻腔炎の治療を行うことが重要です。

 

<痛み止めを飲む>

痛みの強いときは、アセトアミノフェンやイブプロフェン、ロキソプロフェンなどの鎮痛剤っで一時的に痛みを緩和することができます。

 

ただし、副鼻腔炎のタイプによっては、鎮痛剤に過敏反応を起こす場合が報告されていますので、医師の診察を受け、適切な薬を処方してもらうことが安心です。

 

まとめ

頭痛でおでこが痛くなる原因について、頭痛のタイプ別にご紹介しました。

おでこが痛くなる頭痛には、

・偏頭痛

・緊張型頭痛

・副鼻腔炎による頭痛

が考えられます。

頭痛のタイプにより、対処法が異なってきます。

 

この他に、頭痛の中には、脳出血や髄膜炎などの緊急を要する病気の症状である場合もありますので、注意が必要です。

突然起こる激しい頭痛やどんどん痛みが強くなる頭痛、また、頭痛と共に手足の痺れや歩行障害などの症状が見られる場合は、緊急で病院を受診しましょう。

 

頭痛でおでこが痛い時は、脳神経外科神経内科を受診しましょう。

 

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