目の上が痛いのも頭痛の症状?考えられる原因と対処法をご紹介!
目の上がズキズキ痛んだり、締め付けられるような痛みを感じたことはありませんか?
中には、耐えがたいほどの痛みの場合もあるそうです。
この目の上の痛みは、頭痛の症状である可能性があります。
今回は、目の上の痛みについて考えられる原因と対処法をご紹介させていただきます。
目次
目の上が痛い原因は頭痛?
目の上が痛いのが頭痛の場合、どんな原因があるのでしょう。
頭痛には、ストレスや生活習慣が原因となり起こる偏頭痛や緊張性頭痛、群発頭痛と病気が原因となり起こる頭痛があります。
<偏頭痛を起こす原因>
偏頭痛は、脳の血管が急に拡張することにより、神経を圧迫したり刺激することで起こる頭痛です。
脈打つのに合わせてズキズキと痛み、吐き気や嘔吐、を伴うことがあります。
体を動かしたときに痛みが強くなる場合は、偏頭痛である可能性が高いです。
また、光やにおい、音に敏感になります。
偏頭痛を起こす原因には、ストレスや寝不足、月経前の女性ホルモンバランスの変化などがあります。
ストレスの場合、ストレスから開放されたときに起こしやすいようです。
<緊張性頭痛を起こす原因>
緊張性頭痛は、目の上や後頭部などが締め付けられるような痛みが特徴です。
デスクワークなどで同じ姿勢を長く続けているなどにより、肩や首などの筋肉がこり、血行が悪くなることで起こる頭痛です。
この他、ストレスによる緊張も原因となる場合があります。
<群発頭痛>
群発頭痛は、とても痛みの強い頭痛で、片側の目の奥や目の周囲、こめかみ、額、側頭部などが痛くなります。
痛みがあるときに、目の充血、まぶたが重い、涙や鼻水、汗が出るなどの症状が伴います。
頭痛を起こす時期、起こさない時期があり、頭痛を起こす時期は、毎日決まった時間、それも眠っている間に起きることが多いです。
この頭痛は、目の奥の動脈が拡がって炎症を起こし、痛みを起こしていると考えられています。
群発頭痛を起こす原因は、飲酒や喫煙、血管を拡げる薬の服用、気圧の変化などがいわれていますが、頭痛が起きる時期に飲酒をすると、必ず頭痛を起こすのもこの頭痛の特徴です。
<眼精疲労>
現代人は、パソコンを使う仕事が多く、長時間、同じ姿勢でモニターとにめっこ状態であったり、スマートフォンを使用したりと毎日、眼を酷使しています。
そのため、眼精疲労を起こしやすくなっています。
眼精疲労を起こすと、眼が乾く、ピントが合わない、異物感があるなどの症状が起き、眼の上がズキズキと痛くなります。
眼精疲労が偏頭痛や緊張性頭痛の原因となることもあります。
<副鼻腔炎>
副鼻腔炎の症状で目の上に痛みが起きることがあります。
副鼻腔炎とは、鼻の周りにある副鼻腔と呼ばれる空洞部分の粘膜に炎症が起き、鼻水や鼻づまり、頭痛、ぼーとする感じ(頭重感)などの症状が起きる病気です。
炎症により、鼻腔と副鼻腔の通路が腫れて、副鼻腔内の膿や分泌物が、排出できなくなり溜まることで、神経を刺激し、頭痛を起こします。
眉間やこめかみ、頬部、目の奥など広範囲に痛みが生じ、頭全体や後頭部が痛くなる場合もあります。
<くも膜下出血・脳出血・脳腫瘍>
目の上に、激しい痛みがあり、意識がもうろうとする、手足に痺れがある、ろれつが回らないなどの症状が伴う場合は、くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍など、何らかの障害が起きている可能性があります。
このときの痛みは、今までに感じたことが無いほど激しい痛みといわれています。
目の上の痛みへの対処法
同じような目の上の痛みでも、原因が違えば対処法も違ってきます。
ここでは、それぞれの原因別に対処法をご紹介します。
<偏頭痛への対処法>
偏頭痛に対しては、血管が拡がることで頭痛が起こるため、目の上を冷やすことで、血管の収縮を促すと、痛みが緩和します。
温めると血管がさらに拡がって、痛みが悪化しますので、入浴は控えて、シャワーのみにするとよいです。
さらに、光や音、においにも敏感になりますので、照明を暗くして、静かな環境で横になり、痛みのある部分を冷やしましょう。
また、コーヒーや緑茶などのカフェイン飲料を飲むのも、カフェインには血管収縮作用があるため効果があります。
痛みがひどい場合は、偏頭痛に対する薬剤がありますので、医師に処方してもらいましょう。
<緊張性頭痛への対処法>
逆に、緊張性頭痛は、血行が悪くなって起こる頭痛であるため、肩や首の後ろを蒸しタオルなどで温めると痛みが緩和します。
仕事の合間に肩や首のストレッチをして、筋肉に緊張をほぐすようにするのもよいですね。
ぬるめの湯船にゆっくり浸かることも血行を良くしますので、おすすめです。
ストレスの解消にもなります。
<群発頭痛への対処法>
群発頭痛は、頭痛を起こす期間中の飲酒や喫煙、登山、飛行機に乗るなど頭痛を誘発する行動を避けると発作を起こす率をさげるといわれています。
また、群発頭痛は、規則正しい生活を送ることが予防策になります。
かなり激しい頭痛を起こすため、医師の診察を受け、薬を処方してもらうとよいでしょう。
<眼精疲労への対処法>
長時間パソコンを使う仕事の場合も1時間毎に10分くらい休憩を入れ、眼を休ませるようにしましょう。
また、モニターと眼との間は、適度に距離を保つようにしましょう。
暗い部屋での読書などは避け、部屋の明るさにも注意が必要です。
乱視や近視、遠視がある場合は、眼が疲れやすくなります。
メガネやコンタクトレンズで適切に矯正することが大事です。
<副鼻腔炎や脳の病気が原因の頭痛の対処法>
副鼻腔炎や脳の病気による二次的な頭痛の場合は、病気を治療することが重要です。
副鼻腔炎の治療は、薬物療法やネブライザー療法、鼻洗浄など、さらには外科的手術が行われる場合もあります。
脳の病気の場合は、命にかかわる場合もありますので、直ちに病院を受診することが必要です。
まとめ
目の上が痛いのは、頭痛であったり、眼精疲労、副鼻腔炎、脳疾患による場合があります。
それぞれの原因によって、対処法が異なってくることを知っておきましょう。
自身で判断が付かない場合、または、痛みがひどく、頻回である場合は、我慢せずに早期に医師の診察を受けることが大切です。
目の上が痛い時は、内科、神経内科、で相談してみましょう。
目の周りが痛いのか、頭が痛いのか判断が付きにくい時は総合病院に行くのもいいでしょう。
関連記事としてはこちらをご参考下さい。