蓄膿症の頭痛がつらい…!原因と緩和する方法とは!
鼻の奥の空洞に膿が溜まって、頭痛や頭がボーっとする、匂いがわからないなどの症状を起こす「蓄膿症」。
蓄膿症による辛い頭痛は、少しでも早く何とかしたいですね。
今回は、蓄膿症が原因の頭痛を緩和する方法についてご紹介します。
目次
蓄膿症とは?
まずは、蓄膿症とは何かについてご紹介します。
鼻の奥には、「副鼻腔」と呼ばれる空洞な部分があります。
蓄膿症とは、この副鼻腔が何らかの原因で炎症を起こして、膿が溜まる状態が長引いて、慢性化した副鼻腔炎のことです。
副鼻腔炎には、急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎があります。
急性副鼻腔炎の原因の多くは、風邪を引いた際にウイルスや細菌が副鼻腔に入り込むことによります。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の原因は、急性副鼻腔炎が長引いたり、繰り返したことや体質によるもの、アレルギーによるもの、飛行機に乗ったり、ダイビングによる気圧の変化に対応できなかった場合など、さまざまです。
蓄膿症の症状には、
・鼻が詰まって息苦しい
・黄色や緑色の粘性の鼻汁が出る
・鼻汁がのどに落ちてくる
・匂いがしない
・食事の味がわからない
・口臭がする
・目や頬の辺りが痛い
・頭痛がする、頭が重い
などがあります。
蓄膿症を放置しておくと、脳まで炎症が拡がって脳膿症や髄膜炎などになってしまったり、耳の中耳に感染が拡がって中耳炎を引き起こしたりなどの合併症を引き起こすことがあります。
長引く鼻づまりは、早期に耳鼻科を受診しましょう。
蓄膿症でどうして頭痛がするの?
副鼻腔には、
・眉間の辺りにある「前頭洞(ぜんとうどう)」
・両目頭の間辺りにある「篩骨洞(しこつどう)」
・篩骨洞よりさらに内側にある「蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)」
・両頬の下辺りにある「上顎洞(じょうがくどう)」
という4つの部屋があります。
この4つの部屋は、自然口と呼ばれる通路で鼻とつながっているのですが、粘膜が炎症によって腫れることで、自然口が塞がってしまうと、膿の排泄経路が断たれてしまい、副鼻腔に膿が溜まります。
蓄膿症で、副鼻腔に膿が溜まることによって、副鼻腔内の圧力が上がり、頭痛を引き起こします。
また、副鼻腔のどの部屋に膿が溜まっているかにより、頭痛の他にも、頬の痛みや目の痛み、歯の痛みとして感じる場合があります。
蓄膿症の頭痛を緩和するには?
蓄膿症による嫌な頭痛を緩和するには、どうしたらよいのでしょう?
まず原因となっている蓄膿症を治療することが第一ですが、治療を開始して治るまでには、やはり、時間がかかります。
その間、気長に頭痛と付き合うわけにはいきませんね。
苦痛からは、少しでも早く開放されたいものです。
それでは、蓄膿症の頭痛を緩和する方法をいくつかご紹介します。
<温める、冷やす>
重い感じがする時は、温めましょう。
体を温めるようにして、副鼻腔内の膿の排出を良くしましょう。
蒸しタオルなどを鼻の辺りにおいて温めるのも良いです。
食事や飲み物も温かいものを摂るようにします。
この際、体を冷やすといわれる食材は避けると良いですね。
逆に、患部を冷やすといいとされているのは、ズキズキした痛みを感じる時です。
これは、炎症を起こして熱を持っていると考えられるからです。
<膿を吸引する>
耳鼻咽喉科で、吸引器を使って、鼻から膿を吸引してもらうと、頭痛が和らぎます。
<鎮痛薬を飲む>
ひどい頭痛がしていると日常生活にも支障が出てきますね。
緊急対処として、ロキソプロフェンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)で痛みを緩和することができます。
ただし、蓄膿症の原因によっては、鎮痛剤で過敏反応を起こすケースがあるようです。
また、胃腸の弱い人は、NSAIDsによって、胃粘膜が荒れることがありますので、注意が必要です。
医師の診察を受け、適切な薬を処方してもらうのが良いですね。
蓄膿症の予防には規則正しい生活が大事!
蓄膿症による頭痛は、辛いものです。
できるなら予防し、蓄膿症にならないことが一番良いですね。
蓄膿症は、身体の免疫力が低下してしまうとなりやすいといわれています。
ストレスが溜まっている、偏った食事、運動不足、寝不足などは、免疫力が低下する原因となります。
リラックスする時間をつくり、ストレスを溜めないように心がけ、栄養バランスの良い食事、ウォーキングなどの適度な運動、そして、睡眠をしっかりとることが大切です。
普段から、免疫力を高めるように生活習慣を整えましょう。
また、蓄膿症は早めの対処が大切になります。
鼻詰まりが続く場合は、早期に耳鼻科へとかかりましょう。
まとめ
蓄膿症の頭痛の緩和には、蓄膿症の治療を行うことが一番です。
そして、体を冷やさないように温めるように心がけ、副鼻腔からの膿の排出を促すことが大切です。
医師に鼻から膿を吸引してもらうと、頭痛の痛みが和らぎます
また、頭痛への緊急対処として、ロキソプロフェンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤の服用で痛みを緩和することができます。
蓄膿症の頭痛を緩和する方法についてご紹介しましたが、何よりも、早期に発見して治療を行うことが重要です。
鼻汁、鼻づまりの症状と頭痛が見られる場合は、蓄膿症による頭痛である可能性がありますので、早期に耳鼻科を受診するようにしましょう。
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