お酒を飲んだ後の頭痛の治し方!原因と対処法、予防法もご紹介!
楽しい飲み会、ついついお酒がすすんで、翌日、二日酔いで頭痛がひどくて起き上がれない、仕事が辛い、なんてことよくありますね。
そもそも、なぜお酒を飲むと頭痛がすることがあるのかご存じでしょうか?
お酒と頭痛の関係を知ることで、対処法や予防法も知っておきたいですね。
今回は、そんなお酒を飲んだ時の頭痛の原因と緩和する対処法をご紹介しましょう。
目次
お酒を飲むと頭痛がするのはなぜ?
まず、お酒を飲むと頭痛がするのはなぜかをご説明します。
アルコールの作用によって頭痛が起こるのには、主に5つの原因が挙げられます。
<脱水症状から来る頭痛>
お酒を飲むとトイレが近くなる方も多いと思いますが、アルコールには、利尿作用があります。
体が水分不足となると、脳の緩衝材の役割をしている髄液も少なくなり、脳の静脈が刺激を受けやすくなり、頭痛を起こします。
また、血液の量が減ることにより、脳に十分な血液が届きにくくなり、血管を拡げ、周囲の神経を刺激するため、頭痛を起こすとも言われています。
<血管が拡がることによる頭痛>
アルコールには、血管を拡げる作用があります。
さらに、日本酒に多く含まれるアデノシンや、アルコールが肝臓で代謝されてできるアセトアルデヒド、酢酸といった物質も血管を拡げる作用があります。
長時間血管が広がる作用が続くと、血管が炎症を起こし、脈打つようなズキズキとした頭痛が起きます。
<アセトアルデヒドが原因の頭痛>
アセトアルデヒドは、アルコールが肝臓で分解される際にできる物質です。
アセトアルデヒドは、体にとって有害な物質で、二日酔いの主な原因とされています。
肝臓の代謝機能が、体内にアセトアルデヒドが増えて、頭痛などの二日酔い症状を引き起こします。
<メタノールを含むお酒が原因の頭痛>
お酒のアルコールといえばエタノールですが、お酒を作る過程でメタノールも発生します。
メタノールが肝臓で分解されてできるホルムアルデヒドは、体にとって有害な作用があり、頭痛などの原因となります。
メタノールは、テキーラやワイン、ブランデーなどに多く含まれています。
肝臓でのメタノールの分解には、エタノールに比べて長い時間がかかりますので、注意が必要です。
<低血糖症状による頭痛>
血液中のブドウ糖の量が足りなくなると、肝臓で脂質やアミノ酸からブドウ糖が作られますが、お酒を飲むと、肝臓ではアルコールの代謝が優先され、ブドウ糖が作られず不足してしまいます。
脳に供給されるブドウ糖が不足すると、頭痛やだるいといった症状が現れます。
お酒を飲んだ時の頭痛への対処法
お酒を飲んで、頭痛が起きてしまったとき、少しでも早く、辛い症状から開放されるにはどのような対処が良いのでしょうか?
上記に挙げた原因のタイプ別にまとめます。
<脱水症状による頭痛には>
・水分補給をする
脱水症状による頭痛は、安静にしている間は痛みがなく、起き上がったときに痛くなることが多いです。
脱水症状を改善するため、水分補給が必要です。
おしっことともに体のミネラル成分(ナトリウムなど)も一緒に失われているため、水分補給には、ミネラルや糖分の入っている経口補水液が最適です。
<血管拡張による頭痛には>
・冷やす、カフェイン飲料を飲む
血管が拡がって頭痛を起こしている場合は、痛みのある場所を冷やして、血管を収縮させると効果的です。
また、カフェインにも血管を収縮する働きがありますので、コーヒーや緑茶などのカフェイン飲料を飲むことも効果が期待できます。
<アセトアルデヒドによる頭痛には>
・しじみ汁を飲む
アセトアルデヒドの分解を促す食べ物として、代表的なものにしじみがあります。
しじみに含まれるタウリンは、アセトアルデヒドを分解する酵素の働きを助けます。
その他、アラニンやグルタミンがアルコールの分解を促進します。
さらに、味噌にも二日酔いに効く成分が含まれていますので、二日酔いで頭痛のする朝には、しじみ汁を飲むと良いですね。
・栄養ドリンクを飲む
肝臓の働きを助ける栄養ドリンクを飲んで、アルコールやアセトアルデヒドの分解・排泄を促します。
「へパリーゼ」や「ウコンの力」などが有名ですね。
<ツボを押す!>
頭痛に効くツボを押して症状を改善しましょう。
仕事中などにも押しやすいツボをご紹介します。
・百会(ひゃくえ):頭のてっぺんにあるツボで、あらゆる頭痛に効くといわれています。左右の耳をつなぐ線と体の中心線の交わるところにあります。
・合谷(ごうこく):手の甲側の親指と人差し指の骨が分かれるところにあります。頭痛や吐き気の他、消化器症状にも効果があります。
頭痛が起きないための予防法!
頭痛になった時の対処法についてご紹介しましたが、楽しい飲み会の後、できれば頭痛にはなりたくないですね。
そこで、予防法についてもご紹介しましょう。
<お酒だけではなく、水も飲む>
お酒を飲みながら、お酒と同量のお水を飲むことで、脱水症状を予防し、さらに、体内のアルコール濃度が薄まり、頭痛になりにくくなります。
<空腹の状態で飲まない>
空腹状態でお酒を飲むことは避けましょう。
空腹でお酒を飲むとアルコールの吸収が早くなり、アルコール濃度も高くなります。
また、低血糖症状にもなりやすいため、頭痛を起こしやすくなります。
飲む前には、軽く食事をしておきましょう。
また、ビタミンB2やマグネシウムを多く含むものは、お酒による頭痛を抑える働きがあるといわれています。
おつまみなどを選ぶ時に意識すると良いですね。
ビタミンB2を多く含むものとしては、納豆やししゃもなど、マグネシウムは、なまこや油揚げなどがあります。
逆に、頭痛を引き起こしやすくなる食べ物もありますので、いくつかご紹介しておきます。
・チラミンを多く含むもの:ワイン、チーズ、レバー、チョコレート、キムチなど
・亜硝酸を多く含むもの:ハム、ソーセージ、サラミ、ベーコンなど
・グルタミン酸ナトリウム:スナック菓子、インスタント食品など
上記の食材は、お酒と同時に食べると頭痛が起こりやすくなってしまいます。
まとめ
お酒を飲んで頭痛がする時の対処法についてご紹介しました。
お酒を飲んでいる間から同量のお水を飲むことは、脱水予防になり、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの排泄を促すことにも繋がります。
参考にしてみてください。
また、お酒と同時に食べるものによっても、頭痛が起きにくくなるものと、起きやすくなるものがあります。
お酒を飲んだ後に、よく頭痛が起きるという人はおつまみも意識してみて下さい。
しかし、体にとって一番大切なことは、お酒は飲みすぎず、ほどほどにすることですね。
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