低気圧で頭痛がする原因とは!対処法もご紹介!
「低気圧」によって頭痛がするケースがあるようです。
そもそも「気圧」や「低気圧」って何?という方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、「低気圧」と「頭痛」の関連性を理解していただけるよう、わかりやすく説明したいと思います。
目次
【そもそも「低気圧」って何?】
「低気圧」について説明する前に「気圧」とは、そもそも何なのかを説明しましょう。
「気圧」とは、空気の圧力で、空気が存在するから得られる現象であり、宇宙に行けば空気が存在しないので「気圧」は得られません。
実は空気というのには重さがあり、その重さは地上に近いほど重くなっていきます。
その重さにより圧力がかかり、これが「気圧」というものになります。
地上に近いほど気圧はかかり、高い所にいくほど気圧は低くなっていきます。
「低気圧」とは、簡単に言ってしまうと「周囲より気圧が低い範囲」のことです。
「低気圧」の地域では、上昇気流によって空気が上空に引っ張られるため、気圧が下がるという現象が起きています。
一般的に「低気圧」は雲を伴っており、天候的には曇りや雨となり、強い風が吹くことが多いとされています。
【低気圧によって起こる頭痛、「片頭痛」とは?】
低気圧によって起こる頭痛は「片頭痛」であることが多いとされています。
命にかかわる症状ではないので、過度に心配する必要はありませんが、この頭痛には以下のような特徴があります。
(「片頭痛」の特徴)
ときどき起こるものが多く、「ズキンズキン」「ガンガン」と脈打つような痛みが、長い時は3日間くらい続きます。
頭の片側に起こることが多いのですが、両側のこともあり、発生する頻度は、多ければ週に1~2回、少なければ月に1~2回程度とされています。
・「吐き気」「嘔吐」「普段は気にならない光・音・臭いを不快に感じる」
などの症状を伴うことも多く、ひどい時には寝込んでしまうこともあります。
基本的には、動くよりじっとしている方が楽で、発作が起きている時には、姿勢を変えたり、頭を少し傾けただけで、痛みが強くなる場合もあります。
前兆として
・「閃輝暗点(視野の中にチカチカ光る小さな点が現れ、次第に大きくなっていく現象)」「感覚が鈍くなる」「言葉が話しにくくなる」
などの症状が現れることがあり、これらのほとんどは15~30分程度で消失し、その後に頭痛が起こります。
前兆が現れるのは、全体の20~30%くらいの割合だと言われています。
(「片頭痛」の起こるしくみ)
気圧が低くなることにより、「三叉神経」が圧迫されます。
「三叉神経」は頭の中で一番大きな神経であり、脳の太い血管の周囲を取り巻いて、その「三叉神経」が刺激を受ける事で「神経ペプチド」が放出されます。
「神経ペプチド」とは「痛みの原因となる物質」の事で、これによって、悪循環に血管の周りの炎症や拡張が起こり、三叉神経が刺激され、これが大脳に伝わり痛みとして認識されて頭痛が起こるのが「片頭痛」のしくみになります。
「視覚や聴覚、嗅覚を司る中枢」や、「吐き気などをコントロールする嘔吐中枢」にも三叉神経から大脳に伝わる途中で刺激が伝わる為、光や音、臭いに敏感になったり、吐き気や嘔吐を伴ったりするのです。
【低気圧による頭痛への対処法とは?】
(患部を冷やす)
血管が拡張している状態ですので、患部やその周辺を冷やすことで血管の拡張を抑え、痛みを和らげることが期待できます。
(暗い場所で静かにじっとしておく)
脳にダメージを与える音や光の刺激は、血管の拡張につながります。
痛みがひくまでは、できるだけ刺激を遮断して過ごしましょう。
(コーヒーを飲む)
コーヒーには血管収縮作用があり、拡張した血管を抑える効果が期待できます。
(生活習慣を整える)
身体的な疲労や精神的ストレスは血管の拡張につながります。
普段から、睡眠を十分にとり、適度な運動などを行って、ストレスをためこまない環境づくりを心がけましょう。
まとめ
自然現象である「低気圧」に対する対処法はありませんが、天気予報を確認して、頭痛に備えて行動することは可能です。
低気圧の日には行動を控えるなどのスケ―ジュール管理を行い、外出しなければならないなら、頭痛薬を持ち歩くなどの対処を行って、スムーズにコントロールできるよう準備しておきましょう。
その時期だけ、医師に相談して予防薬を処方してもらうのも一つの方法かもしれませんね。
関連記事としてはこちらをご参考下さい。