肩こりで頭痛が!3つの原因と6つの対処法をご紹介!
パソコンやスマホなどでの作業による長時間の無理な姿勢により、肩こりが生じ、これに伴って起こる頭痛を訴える人が増えています。
いわば現代の生活スタイルを代表する症状だとも言えますね。
この頭痛を改善するのにはどのような方法があるのでしょうか。
今回は、肩こりで頭痛がする原因と対処法を詳しく説明しましょう。
【肩こりによって起こる頭痛とは?】
「緊張型頭痛」と呼ばれており、肩や首の筋肉の緊張によって起こる頭痛であることから「肩こり頭痛」「筋収縮性頭痛」とも呼ばれています。
頭の両側をギューッと締め付けられるような痛みを訴えることが多いですが、重苦しい鈍痛である場合もあり、頭の両側か頭全体、後頭部が痛みます。
「吐き気」などの症状があっても実際に吐くことはまれですが「肩こり」以外にも「ふわふわしためまい」「身体のだるさ」などを伴うことがあります。
【肩こりの原因って何?】
肩こりとは、首から肩につづく筋肉が緊張し、血行が悪くなり重く感じる状態の事です。
「緊張型頭痛」は「肩こり」によって起こる頭痛であるとも言えますので、「肩こり」の原因を知ることが、治療のポイントとなります。
①筋肉の緊張によるもの
頭や腕などを支える為に、首と肩の周りにあるいろいろな筋肉が緊張し続けています。
緊張し続ける事で、筋肉は硬くなっていき、それによって血管を圧覚して「血行不良」を起こすのです。
「血行不良」になると、酸素や栄養が十分に筋肉に支給されず、疲労はさらにたまって、筋肉がますます固くなるという悪循環を起こします。
また、筋肉が固くなると、末梢神経を傷つけることがあり、痛みによって、さらに筋肉が緊張して、筋肉が固くなります。
つまりダブルの悪循環を招くということなのですね。
具体的には
・「長時間同じ姿勢を続ける」「偏った姿勢を続けている」「かばんをいつも同じ側の肩にかける」「長時間冷房の効いた部屋にいる」
などの行為が挙げられます。
②加齢が原因による骨や腱の衰え
「椎間板」という背骨の骨と骨の間にある、衝撃からクッションのようにやわらげる働きをもつ組織があるのですが、年齢を重ねるごとに、このクッションが少しずつ、つぶれて硬くなることがあります。
これが頸部に起こったものを「頸部脊椎症」と呼び、首や肩の痛みやこりの原因になります。
また、50歳前後に起こる肩の痛みの原因として「肩関節周囲炎」という病気があるのですが、一般的には「五十肩」と呼ばれておりこちらの方がなじみ深いかもしれませんね。
腕を後ろにまわす行為、例えば「エプロンのひもを腰の後ろで結ぶ動作」などが困難になり、日常生活に支障を来す病気です。
原因は明確ではありませんが、年齢を重ねると肩関節などにある腱の組織が衰え、長い間使いすぎた事による炎症がおこるのだとされています。
③その他に原因として考えられる病気
「貧血」「低血圧」「高血圧」「狭心症」「心筋梗塞」「胃潰瘍」などがあると肩こりを起こしやすいと言われています。
他にも「片方の歯でしかかめない・歯のかみ合わせが悪い」「眼の病気・合ってない眼鏡をかける」なども原因として考えられます。
不安やイライラなどのストレスによっても誘発されることがあります。
【肩こりによる頭痛の対処方法とは?】
症状が強かったり、他にも気になる症状がある場合には、上記した病気がないか確認する意味でも、受診してみてもらうべきでしょう。
・「きちんとした眼鏡やコンタクトを作成する」「虫歯の治療を行う」「ストレスを軽減する」
などの対処法も考えられますね。
単純に「筋肉の緊張」が原因なのであれば、自宅で解消する方法もあります。
以下にその例をあげてみましょう。
①効果的な方法で入浴する
身体を十分温めるために、38~40度くらいのぬるめのお湯にゆったりとつかりましょう。
肩が凝っている部分に「40~42度の熱めのお湯」と「17~20度の水」を2、3分ずつ交互にかけて、最後に「熱めのお湯」をかけるという方法も効果的です。
②蒸しタオルで温める
蒸しタオルで、首から肩を温めて、その後で、肩を回す運動を行ってみましょう。
蒸しタオルの作り方は、濡らしたタオルを絞ってビニール袋に入れ、レンジで1分程度加熱することで簡単に作れます。
くれぐれも火傷しないように気を付けて行ってくださいね。
ただし、「五十肩」のように炎症を起こしているケースでは温めると逆効果になりますので、疑いがある場合は、注意しましょう。
③適度な運動
軽い全身運動をするのがお勧めです。肩まわりはもちろんのこと運動不足をなくし、身体のバランスを整えるようにしましょう。
④肩甲骨ストレッチ
1、「正面を向いてそのままの状態で頭を左に倒し、左耳を肩に近づけてそのまま30秒保つ」それを左右交互に3セット行ってください。
2、次に「頭を左に向けて、左肩に鼻を近づけてそのまま30秒保つ」それを左右交互に3セット行ってください。
3、最後に「肩と二の腕の力を抜き下げながら、肩甲骨を下方向に動かしてそのまま5秒保つ」を10~20回行ってください。
⑤目の体操を行う
眼精疲労によって肩こりが起こることがあると言われています。
目の体操を行うことで、目の筋肉をストレッチし、血流をスムーズにして、疲労物質を流す効果があります。
・目玉をクルクル回す → 目を強く閉じて、すぐにパッと大きく開ける → 目の表面が潤うぐらいに、まばたきを繰り返す → 近くを15秒ほど見つめたあと、できるだけ遠くに目を移し5分、
を繰り返します。
⑥肩こりに効くツボを刺激する
肩こりによく効くのが「肩井(けんせい)」というツボで「首の後ろ側の根元と肩先との真ん中にあるくぼみ」です。
自分の両手を肩においた時、ちょうど中指が当たるあたりだと説明するとわかりやすいかもしれません。
中指で押しながら、同時に親指で肩をつまむようにすると効果があります。
自分で行う際には、体調が普段と違う場合には行わないことや、不快感があったらすぐに中止することなどが重要です。
ツボ押しの効果をさらに高めたいのであれば、専門家にまかせるのが望ましいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご自宅で簡単にできる解消法もありますので、肩こりが気になる方は是非試してみてください。
しかし、肩こりや頭痛の原因が思わぬ病気によるものだったという話もあります。
肩こりや頭痛の症状がひどい場合は、整形外科、神経内科で診察を受けましょう。
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