空腹時に頭痛がするのはなぜ?原因と対処法をご紹介!
お腹が空いているときに、頭痛が起こったという経験はありませんか?
仕事が忙しい中で昼食を十分に取らなかったとき、朝食を抜いてしまって学校で運動をしたとき、頭痛が起きたといった方も多いかと思います。
なぜ、空腹のときに頭痛が起こるのか?
今回は、空腹時に頭痛がする原因と対処法を考えていきたいと思います。
空腹とはどういう状態?
一般的にお腹が空いているということを、どのように感じ取っているのでしょう。
お腹が空いてグーッと音がしたり、イライラしたりするようなときでしょうか。
どちらもお腹が空いてる時の症状ですよね。
イライラするのは空腹もありますが、空腹によるストレスがきっかけになっていると考えることができます。
本当に身体が空腹を訴えているときには、頭の中の活動に必要な「ブドウ糖」が不足している状態をいいます。
頭の中に必要なブドウ糖が不足するとボーっとしたり、集中力が低下することも空腹の状態といえます。
実は、お腹が空いていると感じて何かを食べるように指令を出す、「空腹中枢」とというものと、もうお腹がいっぱいと感じて食べるのをやめるように指令を出す「満腹中枢」というところが脳内に存在しています。
本当にお腹が空いていなくても、満腹中枢からの指令が衰えていると、満腹を感じずにいつも空腹を感じてしまうこともあります。
その逆を使ったダイエットが、満腹中枢に刺激を入れることで空腹を感じる力が弱くなり、ダイエットに活用されていることもあります。
空腹が体に及ぼす影響
具体的に空腹が起こっているときの身体の状態を考えていきましょう。
空腹の際、まずは低血糖症状が起こっていると考えられます。
糖尿病の方のみならず、運動など活動の前に食事などの栄養補給を行わないことでも生じる症状です。
次に、高血糖と低血糖が混乱している状態です。
空腹時に甘いものばかりで間に合わたり、高カロリーの食事によって、身体の中では、血統を下げる作用のあるインシュリンが多く作り出されます。
急にインシュリンが増えることによって、低血糖症状が起こることがあります。
脳内の細胞は、いろいろな神経組織で構成されています。
栄養バランスが崩れて、たんぱく質が不足することや、ビタミンやミネラルの働きが低下することで、より脳内のブドウ糖を吸収する力が低下します。
ブドウ糖の低下が起こることで、脳内の働きが低下することは前に述べたとおりです。
そして、ボーっとしたりした状態をそのまま放置すると頭痛が生じてきます。
空腹時の頭痛への対処法
頭痛が起こってしまったときには、どのような対処法があるのでしょうか。
ここでいくつかご紹介します。
飲み物で糖分補給
まずは、低血糖を改善してみることを考えてみましょう。
低血糖とはいえ、なんでも甘いものをとればよいとは限りません。
緊急時を除いては、糖分と水分を合わせて取りたいものです。
できれば、ビタミン類も補給したいですが、急ぎの場合は、まずは甘い飲み物をとってみてはいかがでしょうか。
水分で糖分をとることで、吸収されやすく、運動時などは脱水の予防にもなります。
低血糖での頭痛が起こりやすい方は、食事の間に甘い飲み物を定期的に少量でも口にする習慣をつけることをお勧めします。
食事の見直し
血糖値の変動が大きいような場合には、日常の食生活の見直しが必要になります。
規則正しく食事を3食とることはもちろんですが、食べ方や食べるものにも工夫してみるとよいと思います。
脳内の栄養バランスは、身体の栄養バランスでもあるため、野菜や果物を積極的にとるようにすることが望ましいです。
食事量は多く食べればよいというものでもなく、腹八分目で、食事の間にお腹が空いたときには、果物や飲み物で少し空腹感を抑えることが大切です。
食べ方で言うと、子供のころからよく言われていたことが多い方もいると思いますが、よく噛んで食べることがよいとされています。
よく噛むことで、「満腹中枢」を刺激することもできますし、急激な血糖値の上昇を予防できる確率が高く、インシュリンが多く作られてしまうことも予防できます。
食べる順番としては、野菜やタンパク質である肉や魚を先に食べることがよいとされています。
炭水化物である米やパンなどは、急激な血糖値の上昇につながりやすいからです。
ダイエットや運動の際も適度な食事を
極度なダイエットが原因で頭痛になることもあります。
スマートなスタイルに憧れることは、現代の流れではあります。
しかし、過度な食事制限で頭痛程度で症状が治まっていてくれるとよいのですが、脳内物質のバランスが崩れるところまで行くと、重症な病気を引き起こす可能性があるので、無理のない範囲での食事制限でとどめていただきたいと思います。
また、マラソン大会などでの補食の準備がされていることを考えても、運動前には適量の食事が必要であると言えます。
長時間にわたる体力を消耗するときには、
・間で補食をする
・甘い飲み物を口にする
などの配慮をすることで、頭痛だけではなく、低血糖で頭がボーっとして活動の効率が低下することも防ぐことができるといえます。
まとめ
頭痛の原因は多くありますが、空腹による低血糖状態も頭痛を起こす理由の一つとなります。
自分が空腹だと感じているときには、甘い飲み物をお勧めします。
ロイヤルミルクティーは、イギリスでは食事の間の糖分補給として考えられたというお話があります。
紅茶には体を温める作用もあるので、試してみてはいかがでしょうか。
果物や野菜を食べる事や、良く噛んで食事をするといった基本的なことも空腹時の頭痛対策ともなります。
空腹時の頭痛にお悩みの方は、意識してみて下さいね。
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