鼻づまりによる頭痛の原因と解消法をご紹介!
鼻づまりを起こすと、息苦しいし、口呼吸になって口は渇くし、頭もボーっとしたり・・・。
仕事や勉強にも集中できず、すっきりしなくて辛いですよね。
それに鼻づまりに頭痛が伴う場合、さらに苦痛です。
今回は、鼻づまりになるとなぜ頭痛がするのか?その原因と解消法についてご紹介します。
目次
鼻づまりってなぜ起こる?
鼻づまりは、鼻の中(鼻腔)の空気の通りが悪くなることで起こります。
鼻腔内の空気の通りが悪くなる原因にはいくつかあります。
<鼻腔粘膜の炎症による腫れ>
風邪を引いたり、アレルギーなどで、ウイルスや細菌、アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が鼻に入り込み、鼻腔の粘膜が炎症を起こして腫れると、空気の通路が狭くなり、鼻づまりを起こします。
<通路にポリープができる>
鼻腔の奥には、副鼻腔という空洞があります。
風邪を引いて、ウイルスや細菌の感染が副鼻腔にも広がり、炎症を起こすことがあります。
これを副鼻腔炎といいますが、副鼻腔炎で粘膜の腫れが繰り返し起こったり、長引いたりすることで、副鼻腔入り口近くにポリープ(鼻たけと呼ばれます)ができやすくなります。
このポリープが空気の通りを妨げ、鼻づまりを起こします。
<鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)>
鼻には、鼻腔の左右を隔てる鼻中隔と呼ばれる壁があります。
この鼻中隔が左右のどちらかに大きく曲がっていると、空気の通りが悪く、鼻づまりになります。
<アデノイドの腫れ>
アデノイドは、鼻の一番奥の喉に突き当たるところにあるリンパ組織です。
このアデノイドが腫れることによって、空気が通りにくくなり、鼻づまりになります。
アデノイドの腫れによる鼻づまりは、子どもに多く見られます。
<鼻汁が溜まる>
ウイルスや細菌感染によって、鼻腔に黄色や緑色の粘性のある鼻汁が溜まることも鼻づまりの原因になります。
鼻づまりで頭痛がする原因
鼻づまりを起こすと、口呼吸になりますよね。
口呼吸では、鼻呼吸に比べて、酸素を体内に取り込む効率が悪くなります。
これにより、脳への酸素の供給も通常より悪くなり、酸素不足で頭痛を起こしやすくなります。
また、副鼻腔に溜まった膿が三叉神経(さんさしんけい)という頭部や顔面の感覚を脳に伝えている神経を刺激することで、頭痛が起きる場合もあります。
鼻づまりによる頭痛の解消法
辛い鼻づまりによる頭痛を緩和するには、鼻づまりを改善するのが一番です。
ここで、解消法をいくつかご紹介します。
<鼻を温める>
鼻に蒸しタオルをおいて温めると、血行が良くなり、鼻づまりが解消されます。
また、湿った蒸気も鼻通りを良くしますので、温かい飲み物の湯気や入浴時は湯船に浸かって温かい湯気を吸い込むのも効果的です。
<鼻水を取り除く>
鼻腔に溜まった鼻水は、勢いよくかむと、鼻腔を傷つけたり、耳が痛くなったりすることがありますので、やさしくかんで、鼻水を出しましょう。
また、鼻をすすると、鼻水が耳に入ってしまい、中耳炎を起こす場合もありますので、あまりすすらないように注意しましょう。
<ツボを押す>
辛い鼻づまりを解消するツボを刺激して、鼻づまりを解消しましょう。
・左右の目頭と鼻の付け根の間にある睛明(せいめい)
・鼻の左右にあり、目頭から小鼻までの間のちょうど真ん中辺りのくぼみにある鼻通(びつう)
・左右の小鼻のふくらみの横にある迎香(げいこう)
というツボがあります。
両人差し指の腹をこすり合わせて温め、上記のツボを意識しながら、目頭から小鼻まで上下にさすります。
<脇を圧迫する>
鼻づまりのある側の手でこぶしをつくって、鼻づまりのある方と反対側の脇で、そのこぶしを挟み、圧迫します。
脇を圧迫することで、圧迫している側とは反対側の交感神経が刺激されることがわかっています。
交感神経の働きにより、血管が収縮して細くなり、鼻腔粘膜の腫れが治まって、一時的ですが、鼻づまりが解消されます。
脇に挟むのは、ペットボトルなども良いです。
<耳鼻咽喉科を受診する>
対処法として、一時的でも鼻づまりを解消する方法をご紹介しましたが、鼻づまりで頭痛がする場合、副鼻腔炎になっていたり、脳膿症、髄膜炎といった合併症を引き起こしている可能性もあります。
まずは、耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。
まとめ
鼻づまりで頭痛がする原因には、鼻で呼吸ができないため、口呼吸になることで、酸素を体内に取り込む効率が悪くなり、脳が酸素不足になりやすくなり頭痛を起こします。
また、鼻腔に溜まった膿が三叉神経を刺激することで、頭痛を起きる場合もあります。
対処法として、
・鼻を温める
・鼻水は排出する
・鼻づまり解消のツボを押す
・脇を圧迫する
などの方法によって、一時的に鼻づまりを解消し、頭痛を緩和することが可能です。
しかし、鼻づまりで頭痛がする場合は、合併症を引き起こしている可能性もありますので、早期に耳鼻咽喉科を受診して、適切な治療を受けることをおすすめします。
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