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鼻血が毎日出る原因と対処法は?そばを食べると予防効果!?

      2017/08/29

毎日のように鼻血が出ると、病気なのか?病院へ行くべきかどうか?

何だか不安になりますよね。

事実、鼻血は思わぬ病気のサインである可能性もあります。

ここでは、鼻血が毎日出る原因とその対処法についてご紹介します。

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鼻血とは?

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鼻血とはその名の通り、鼻から血が出ることです。

鼻の中は粘膜で覆われていて、細い血管も多い場所であるため、少しの刺激で粘膜表面が傷つき、出血しやすいのです。

 

特に、細い血管が集中していて、出血を起こしやすい部位に「キーゼルバッハ」と呼ばれる部位があります。

キーゼルバッハは、鼻の入り口付近の鼻の左右を隔てる鼻中隔(びちゅうかく)側にあり、鼻血のほとんどはキーゼルバッハ部位からの出血といわれています。

 

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鼻血が毎日出る原因

鼻は出血しやすい場所とはいえ、毎日のように鼻血が出るのは心配になります。

鼻血が毎日のように頻繁に出る原因についてご紹介します。

 

<鼻を頻繁にかむ、いじる>

花粉症アレルギー性鼻炎などで鼻水や鼻づまりの症状がある場合、頻繁に鼻をかみますね。

この鼻をかむ刺激で粘膜が弱くなり、鼻をかむことで血管が破れ、鼻血が出やすくなることがあります。

 

また、鼻血が出たことで鼻の中が気になって、頻繁に触ってしまい、刺激となって鼻血を繰り返す場合もあります。

 

<鼻中隔が曲がっている>

鼻の中を左右に仕切っている鼻中隔と呼ばれる壁があります。

この鼻中隔が著しく曲がっていると、顔を洗う、鼻をかむといった刺激で鼻の中の粘膜がこすれて、鼻血が出やすくなります。

鼻中隔が著しく曲がっているのを、鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)といいます。

 

片方の鼻だけに常に鼻づまりの症状があり、鼻血が出る場合は、鼻中隔湾曲症が原因となっているかもしれません。

 

<カフェインを摂取しすぎている>

カフェインには、血管収縮作用がありますが、血管がいったん収縮した後、通常は、元に戻る現象が起こります。

この時に普段より血管が拡張して血管に負担がかかり、鼻血が出る場合もあるので、カフェインの摂りすぎには注意が必要なのです。

 

普段からコーヒーを1日5杯以上飲む習慣がある人や、コーヒーはさほど飲まなくても「紅茶」「緑茶」「コーラ」「チョコレート」「清涼飲料水」「栄養剤」などのカフェインを含むものを多く摂取している人は、気をつけるべきでしょう。

 

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<血圧が高い>

高血圧症であったり、熱いお風呂に長く浸かりすぎてのぼせてしまったりして、

血圧が高くなることで、細い血管が破れやすくなり、鼻血が出る場合があります。

 

<動脈硬化>

動脈硬化が進んで、血管がもろくなると、血管が破れやすくなり、鼻血が出やすくなります。

糖尿病があると動脈硬化が進行しやすいといわれていますので、特に注意が必要です。

 

<血小板が少ない>

白血病や特発性血小板減少性紫斑病(とくはつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)などの病気で、血液を固まらせる血小板が少なくなると、鼻血を起こしやすくなります。

この場合、鼻血だけではなく、全身で出血しやすい状況となりますので、鼻血とともに、

傷からの出血が止まりにくい

体にアザができやすい

などの症状がある場合は、早期に医師の診察を受けましょう。

 

<肝臓の機能が低下している>

肝臓の機能が低下すると、肝臓で作られる凝固因子(ぎょうこいんし:血液を固まらせる働きをする因子)が少なくなり、出血が止まりにくくなります。

 

お酒の飲みすぎは肝機能低下の原因の1つとなります。

毎日お酒を飲む習慣があるなら、鼻血の原因はお酒かもしれません。

 

鼻血が出た時の対処法

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鼻血が出る原因には、直接の刺激によるもの、病気によるものなどがありますが、実際に鼻血が出たときにはどのように対処するのが良いのかご紹介しましょう。

 

鼻血が出たら、イスなどに座って、軽く下を向くように頭を下げ、親指と人差し指で鼻の穴がつぶれるくらい小鼻をつまみます。

この状態で10分程静かにしていれば、キーゼルバッハからの出血であれば、通常は止まります。

 

ティッシュや脱脂綿を鼻出血のある鼻の穴に詰め、その上から小鼻をつまむ方法もありますが、ティッシュや脱脂綿を取り出すときに、再び出血する恐れがありますので、取り出す際は、注意が必要です。

 

鼻血が出たら、上を向いて首筋をトントンとたたくというのは、止血効果は期待できない誤った方法のようです。

血液が口の中に流れ込んでしまい、吐き気の原因となる場合もあります。

 

さらに、鼻の奥からの出血である場合は、ご紹介した方法では、止まらないため、しばらく(1時間ほど)止血していても止まらない場合は、耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。

 

鼻血予防に”そば”を食べよう

意外に思うかもしれませんが、鼻血予防として”そば”を食べることが効果的なのです。

 

そばにはルチンという成分が含まれています。

ルチンには、毛細血管を強くしてくれる働きがあるため、鼻血予防に役立つのです。

 

また、そばにネギを入れて食べるとビタミンCも同時に摂取できます。

ビタミンCも、毛細血管や粘膜を強くしてくれる働きがあるため、ネギ入りそばがおススメです。

 

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鼻血が出る病気

寝起きに限ったことではありませんが、鼻血の原因が病気である可能性もあります。

具体的には、

糖尿病や動脈硬化、高血圧といった血管が弱っている病気

白血病、血小板減少病など血液の病気

がん

肝機能障害

脳の病気

腎臓の病気

などが挙げられます。

 

特に血液の病気の際は、突然大量の鼻血が出たり、鼻だけでなく歯茎からも頻繁に出血が見受けられます。

肝機能障害の際は、皮膚や白目に黄疸

腎臓の病気は、全身のむくみが出ることがあります。

 

頻繁に鼻血が出るという方は、他の症状とも合わせて病気の可能性を疑い、病院を受診してみましょう。

 

まとめ

鼻血が毎日出る原因には、頻回に鼻をかむなど鼻粘膜への刺激が原因の場合と、病気が原因による場合があります。

体質的に鼻の粘膜の強い人、弱い人があり、鼻の粘膜の弱い人は、鼻血が出やすいといわれていますが、鼻をかみすぎたり、いじったり、鼻を打ったなどの覚えが無いのに、突然鼻血が出るようになった場合は、要注意です。

鼻血が出たとき、適切な対処を行ってもなかなか止まらないときや出血量が多い場合は、病気の可能性が高くなりますので、早期に病院を受診する必要があります。

 

鼻血が毎日出る時は、耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。

病気を疑って、早期に病院を受診することが病気の早期発見に繋がります。

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