鼻の中にニキビができる原因と対処法について
2017/09/11
鼻の中にできものができて、触ると痛い。
それは、ニキビの可能性があります。
今回は、鼻の中にニキビができる原因と対処法についてご紹介します。
目次
鼻の中にニキビ?!
鼻の中にもニキビができることをご存知ですか?
ニキビとは、毛穴に皮脂などが詰まることで皮脂を栄養とする皮膚に常在するアクネ菌が繁殖し、炎症を起こしたものです。
鼻の中にも毛穴があり、ニキビができることがあります。
その他、鼻の中の粘膜にできた傷に黄色ブドウ球菌が入り込んで、炎症を起こしてニキビのように赤いできものができる場合もあります。
これは、「毛包炎・毛嚢炎(もうほうえん・もうのうえん)」と呼ばれます。
鼻の中にできるニキビは、厳密にはニキビではなく、この毛包炎・毛嚢炎であるケースも多いようです。
鼻の中にニキビができる原因
鼻の中のニキビはどうしてできるのでしょう?
これには、いくつかの原因が考えられます。
<鼻炎がある>
慢性鼻炎などで、鼻水、鼻づまりのある人は、頻繁に鼻をかんだりするため、鼻の中の粘膜が刺激され、傷つきやすくなります。
傷から細菌感染を起こしやすく、ニキビの原因となります。
<鼻の中を触るくせがある>
指で鼻の中をほじると、爪で鼻の中の粘膜を傷つけやすくなります。
鼻をほじるのが習慣になってしまっている場合は、さらに粘膜が傷つく可能性が増しますね。
特に爪の間は、汚れが溜まりやすく、爪で傷ついた粘膜から細菌が感染し、炎症を起こしやすくなり、結果、ニキビを作りやすくなります。
<鼻毛を頻繁に抜く>
鼻の穴から鼻毛が出るのが気になって、鼻毛が出ているとつい抜いてしまうという人もいるのではないでしょうか?
しかし、鼻毛を無理に抜くと、毛穴を傷つけ、細菌感染を起こしやすくなります。
これが、ニキビの原因にもなります。
<偏った食事>
これは、鼻の中のニキビに限ったことではなく、顔などのニキビにも共通する原因ですね。
まず、揚げ物など脂っこい食事ばかりとっていると皮脂の分泌が増え、毛穴を詰まらせやすくなり、ニキビのできやすい状況になります。
また、偏った食事によりビタミンが不足すると、皮膚や粘膜の健康が損なわれニキビができやすくなります。
ビタミンは、皮膚や粘膜の新陳代謝に深く関わっているためです。
特に、ビタミンB群やビタミンCの摂取が少ないとニキビはできやすくなります。
<生活習慣の乱れ、心身のストレス>
ニキビが出来やすくなる原因には、
・睡眠不足、心身のストレス
などの生活習慣の乱れも関係あります。
ストレスは、ホルモンのバランスを崩し皮脂の分泌を増やす原因となります。
睡眠不足だと、肌のターンオーバーが正常に行われなくなってしまうことでニキビの原因となってしまいます。
鼻の中のニキビの対処法
痛いニキビができてしまったら?
また、ニキビができないように予防する方法をご紹介します。
それぞれの原因別に見てみましょう。
<鼻炎を治療する>
慢性鼻炎が原因の場合は、ニキビの対処だけ行っていても、原因が改善されなければ、繰り返すばかりです。
耳鼻咽喉科を受診して、鼻炎の治療を行いましょう。
<手指を清潔に保つ>
鼻をほじることがくせになっている人は、鼻をほじらないように意識しましょう。
しかし、無意識に触ってしまう可能性はありますので、爪は短くし、手指は清潔を保つように心がけましょう。
<鼻毛はカットする>
鼻毛は抜かず、専用の鼻毛切りはさみで短くカットするようにしましょう。
その際は、くれぐれもはさみで粘膜を傷つけないように気をつけてください。
<栄養バランスの良い食事を摂る>
鼻の中のニキビは、栄養バランスが乱れていると再発する可能性があります。
ファストフードやジャンクフードなどよく食べる人は、ビタミン不足になりがちです。
ビタミンCは喫煙でも失われますし、水溶性のため体外に排出されることも念頭に入れておいてください。
ビタミンCは、毎日新鮮なフルーツや野菜などから摂取したいミネラルですね。
ビタミンB群は種類が多く、それぞれいろいろな働きをしてくれますが、主に脂質の代謝を活発にし、皮脂の分泌を正常に保ってくれます。
レバー、ほうれん草、牛乳、ヨーグルト、豚肉、レバー、うなぎ、などに含まれています。
それ以外にも、納豆やオクラなどに含まれる「ムチン」やビタミンAも吹き出物に有効とされています。
<生活習慣の改善>
前述したように、睡眠不足やストレスはニキビの原因となります。
しっかり睡眠をとることはストレス解消にもなります。
まずは、毎日の規則正しい早めの就寝を心がけてみましょう。
また、日中は軽い運動をすることで、新陳代謝の活性化とストレスの発散が出来るといいですね。
半身浴をしてリラックスするのもおススメです。
<病院を受診する>
鼻の中のニキビは、どのような状態か確認ができない場合もあります。
また、ニキビ以外の病気が原因の可能性もあります。
ニキビが悪化しないうちに耳鼻咽喉科や皮膚科を受診し、診てもらうのも良いでしょう。
ニキビではないかも?
鼻の中や入り口近く、または唇にわたり激痛を伴うものである場合、ニキビではなく、ヘルペスである可能性もあります。
ヘルペスは、ヘルペスウイルスの感染によるもので、免疫力が落ちているときに発症します。
小さな水疱ができ、痛みが強いのが特徴です。
また、鼻が全体的に赤かったり、膿がたまっているようなグジュグジュと化膿しているのは、めんちょう(面疔)の可能性が高いでしょう。
このような症状が見られる場合は、早期に耳鼻咽喉科または皮膚科の受診しましょう。
まとめ
鼻の中にニキビができる原因には、
・鼻炎でよく鼻をかむ、指で鼻をほじる、鼻毛を抜くをいう習慣がある、偏った食生活
などが考えられます。
鼻の中にニキビを作らないためには、鼻の中を清潔に保つことが大切です。
鼻炎がある場合は、耳鼻咽喉科で適切な治療を受けましょう。
鼻をほじったり、鼻毛を抜くということはやめ、鼻毛は鼻毛切りでカットするようにしましょう。
炎症や痛みが強い場合や大きくなっていく場合は、ニキビではなく、他の病気である可能性もありますので、早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。