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鼻の中が臭い…考えられる原因と対処法をご紹介!

      2017/08/29

常にくさいにおいが付きまとう、どうも鼻の中が臭いみたい。

臭いは、自分ではわからないけれど、家族などに指摘されてわかることも多いようです。

また、臭いの原因が病気である可能性もあります。

今回は、鼻の中が臭い原因と対処法についてみてみましょう。

 
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鼻の中が臭因

鼻の中が臭い原因として考えられることは、生活環境によるものから病気までさまざまです。

いくつかご紹介しますので、ご参考ください。

 

生活環境の臭い

くさい臭いのする環境にしばらく滞在していると、その臭いが髪の毛や服に移ることがありますが、同じように臭いが鼻水に移り、臭くなることがあります。

この場合は、その環境から離れ、しばらくすれば少しずつくさい臭いはしなくなります。

 

鼻の皮脂の臭い、生活の乱れ

鼻の中の毛穴から分泌された皮脂が溜まると、皮脂が酸化して臭いの原因となります。

ストレス睡眠不足偏った食生活など、生活習慣の乱れなどは、皮脂の分泌を増やします。

 

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慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)

副鼻腔とは、鼻腔の奥で繋がっている骨に囲まれた空洞で、左右に4つずつ計8箇所あります。

風邪などによる細菌やウイルスの感染、アレルギーなどによる鼻やのどの粘膜の炎症が副鼻腔まで広がり、副鼻腔炎を起こします。

炎症により粘膜が腫れて、鼻と副鼻腔をつなぐ通路が塞がってしまい、副鼻腔に排出されず溜まった膿が悪臭の原因となります。

粘性のある黄色や黄緑色をした鼻水や鼻づまり、頭痛、頭重感などの症状が見られる場合は、慢性副鼻腔炎(蓄膿症ともいわれます)の可能性が高くなります。

 

臭鼻症(しゅうびしょう)

慢性鼻炎のひとつに、萎縮性鼻炎(いしゅくせいびえん)という鼻腔の粘膜が薄く硬くなり、鼻腔が広くなるため、鼻の中が乾燥しやすくなり、痂皮(かひ)と呼ばれるかさぶたが多くできるタイプの鼻炎があります。

このかさぶたが細菌感染すると、悪臭を放つようになります。

萎縮性鼻炎の中でこのように悪臭を放つようになったものを臭鼻症といいます。

萎縮性鼻炎の原因は、未だ不明ですが、近年、発病する患者さんの数は減っていて、稀な病気になっています。

 

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口や喉の臭いだった

原因は、口や喉のからの臭いだったというパターンもあります。

その際、臭いの原因となる具体的なものとしては、

歯槽膿漏

膿栓

後鼻漏

内臓疾患

といったものが考えられます。

他の症状と合わせて考えてみて下さい。

臭いの対処法

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ではここで、気になる鼻の中のにおいの対処法についてご紹介します。

 

マスクをする

マスクをすると、臭いが周囲に漏れるのを軽減することができます。

ただし、これは、一時的な対処ですので、原因の改善・治療が大切です。

 

生活習慣を改善する

生活習慣の乱れやストレスなどはホルモンのバランスを崩し、皮脂の分泌を増やします。

また、脂肪分の多い食事も皮脂を増やします。

生活習慣を整え、ストレスは適宜発散して、バランスのよい食事を心がけましょう。

 

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鼻うがいをする

体液の浸透圧に近い「生理食塩水」で鼻うがいをして、鼻の中を洗浄する方法があります。

生理食塩水とは0.9 %の塩化ナトリウム溶液(塩水)で、水1リットルに対して9 グラムの食塩を溶かしたものです。

水道水を用いて作る場合は、必ず一度、水を沸騰させて、冷ましたものを用いましょう。

生理食塩液は、清潔な容器で作り、24時間以内の使用とし、残りは捨てましょう。

鼻うがいをする際の温度は35度くらいのぬるま湯が刺激が少なく最適です。

ドラッグストアで専用の洗浄液を購入することもできます。

 

鼻うがいには、鼻から入れて鼻から出す場合と、鼻から入れて口から出す場合があります。

口から出す場合、あやまって水を飲み込んでしまうと、耳管に水が入り込んで中耳炎を起こす恐れがありますので、鼻から入れて鼻から出すのがよいでしょう。

 

鼻うがいの仕方↓

1、清潔な洗面器に生理食塩水を作り、片方の鼻の穴を塞ぎ、鼻から水を吸い、息を止めて、鼻から水を出します(飲み込まないように注意しましょう)。

2、これを3~5回繰り返します。

3、鼻の中の水をすべて出したら、軽く鼻をかみます。このとき、勢いよくかまないように注意しましょう。

※ドラッグストアで専用の洗浄液を購入した場合は、その製品の用法・用量を守ってご使用ください。

 

頻回な鼻うがいは、鼻腔の粘膜の機能がかえって落ちてしまう恐れがありますので、1日1回に留めておくのがよいですね。

ただし、鼻うがいは病気の根本的治療ではないため、病気による臭いは、病院を受診し、しっかり治療することが大切です。

 

耳鼻咽喉科へ行く

副鼻腔炎や臭鼻症など病気が原因で鼻の中が臭い場合は、病気をしっかり治すことが大切です。

鼻水、鼻づまりなどの風邪症状が長引く場合や鼻の中の臭いが続く場合は、早期に耳鼻咽喉科を受診し、医師の診察を受けましょう。

 

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臭いのチェック方法

鼻の中のにおいは、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などで鼻づまりの症状があると自分では気づきにくい場合もあります。

そんな時は、鼻水の状態で臭いをチェックしてみましょう。

鼻水の量が多い

鼻水に粘性があり、黄色や黄緑色をしている

鼻水に血液が混ざる

上記のような状態の場合は、鼻水ににおいがあり、鼻の中がくさい可能性があります。

 

まとめ

鼻の中が臭い原因と対処法をご紹介しました。

生活環境によるものもありますので、原因がわからない時はまず、生活習慣を整えストレス発散やバランスのよい食事を心がけてみましょう。

しかし、副鼻腔炎や臭鼻症のように病気が原因の場合もあります。

鼻の中のにおいが気になり他の症状も現れる時などは、まずは耳鼻咽喉科を受診して相談してみましょう。

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