鼻くそが多い原因と対処法について、正しい鼻の掃除方法もご紹介!
何だか最近、鼻くそがよく溜まる気がする。。そんなことないですか?
そもそも鼻くそはなんなのでしょうか?
今回は、鼻くそが多くなる原因とその対処法についてご紹介します。
目次
鼻くそって何?
鼻の役割は、呼吸をする、においをかぐ、そして、空気と一緒に入ってくる細菌やウイルス、ホコリなどの異物を吸着し、さらに空気を加湿、加温して肺に送ります。
体内に細菌やウイルス、ホコリなどの異物が入らないように守っているのが、鼻毛や鼻腔粘膜から分泌される粘液です。
鼻腔で吸着された異物は粘液と混ざり、鼻水として排出されます。
このウイルスやホコリなどの異物が混ざった鼻水が乾燥して固まったものが「鼻くそ」です。
鼻くそが多い原因
鼻くそが多くなるのは、鼻の防衛システムによって増えた鼻水が乾燥して固まるためですが、なぜ鼻くそは多くなるのでしょうか。
その原因は、生活環境が影響したり、病気であったりします。
空気が汚れている
工場地帯や排気ガスの多い都市など空気が汚い場所にいると、鼻はフル活動で異物の除去を行う必要があり、鼻水が増え、結果鼻くそが多くなります。
また、掃除を怠っているホコリっぽい部屋に住んでいる場合も同様に鼻水が増え、鼻くそも多くなります。
空気が乾燥している
空気が乾燥している場合も鼻水が固まりやすくなり、鼻くそが多くなる原因になります。
したがって、冬場の方が鼻くそは多くなりやすいと言えます。
風邪
風邪を引くのは細菌やウイルスが鼻や口から浸入することが原因ですが、この鼻の中に浸入してきた細菌やウイルスと白血球が戦いを繰り広げ、細菌やウイルスを含んだ白血球の死骸がでます。
この死骸を排出するため、鼻腔粘膜から分泌される粘液の量が増え、鼻水、鼻くその量が増えます。
アレルギー性鼻炎
花粉やハウスダストなどによるアレルギーで鼻水が増え、乾燥すると鼻水が固まり鼻くそが多くなります。
アレルギーの場合は、鼻水が止まらず鼻をかみすぎることで粘膜を傷つけてしまい、かさぶたのような鼻くそや、血が混じった鼻くそが取れたりもします。
副鼻腔炎(ふくびくうえん)
副鼻腔炎は、鼻腔の周りにある「副鼻腔(ふくびくう)」と呼ばれる空洞に膿が溜まる病気です。
慢性的なものは、蓄膿症とも呼ばれます。
臭いのある黄色や緑色っぽい粘性の鼻水(膿)が出る場合は、副鼻腔炎の可能性があります。
粘性の鼻水が乾燥して固まると鼻くそとなり、これも鼻くそが多くなる原因となります。
鼻のいじりすぎ
鼻の中が気になるからと言って指で触りすぎると、爪で鼻の粘膜を傷つけてしまったり、分泌物が増えることで、鼻くそが多くなってしまう場合もあります。
対処法は?
鼻くそが多いときの対処法をご紹介します。
マスクをする
マスクをすることで、空気の汚れや細菌、ウイルスなどの異物が鼻腔に侵入するのを防ぐため、鼻くそを増やさない対策になります。
また、鼻腔粘膜を乾燥から守ることにもなります。
部屋を掃除する
部屋は、できるだけこまめに掃除を行うことで、鼻くそを増やす原因となるホコリが鼻に入るのを防ぐことができます。
湿度を適度に保つ
鼻腔が乾燥すると、鼻くそができやすくなります。
部屋の中が乾燥しすぎないように、加湿器や濡れタオルを干すなどして湿度を保つように心がけましょう。
耳鼻咽喉科を受診する
鼻くそは、生活環境の問題でも多くなりますが、アレルギー性鼻炎であったり、副鼻腔炎を起こしていたりと、適切な治療が必要な場合もあります。
生活環境を整え、マスクをするなどの対策をしても、鼻くそが取れない、鼻くそが多い、または、黄緑色の鼻くそが出る状況が続いている場合は、速やかに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
鼻くその掃除方法
ところで、正しい、鼻くその掃除方法をご存知ですか?
指で鼻の穴をほじったりしていませんか?
指で鼻の穴をほじると、爪で鼻腔粘膜を傷つけて鼻血が出てしまったり、傷から菌が入って、炎症を起こしたりする恐れがありますので、やめましょう。
鼻くその掃除は、お風呂上りの鼻の粘膜が適度に潤っているときに行うのがよいです。
鼻くそも水分を含んで取れやすくなります。
ティッシュで軽く鼻をかむ、または、綿棒で一回り、二周りくるっと鼻の穴をなぞるようにして掃除するのがいいでしょう。
このとき、綿棒は入り口だけで、奥まで入れないように注意しましょう。
大切なことは、無理をしないで、取れる分だけでやめておくことです。
まとめ
鼻くそは、鼻から浸入してきた細菌やウイルス、ホコリなどを排出するために、それらを含んだ鼻水が乾燥して固まったものです。
鼻くそが多い原因は、空気が汚れていたり、乾燥していたりといった環境的原因と風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などの病気が原因の場合があります。
その対処法としては、マスクをする、部屋の掃除をまめにする、部屋を加湿する、病気が原因ではないか医師の診察を受けるなどがあります。
鼻くそがたまっていると呼吸がしずらいですし、見た目もよくありません。
鼻の中をきれいに保つために、正しい鼻くその掃除方法を実践してみてはいかがでしょうか。
対策をしても鼻くそが多い、または黄緑色の鼻くそが出続けている場合は、耳鼻咽喉科を受診してみましょう。