鼻づまりの6つの原因と5つの解消方法!危険な病気の可能性も・・・!?
鼻づまりは、息苦しいし、頭はぼーっとするし、とっても嫌なものですね。
鼻づまりになる原因には、さまざまなものがあります。
中には危険な病気によるものもあるので、鼻づまりの原因と解消方法を知っておくと、いざという時の備えになりますね。
今回は、鼻づまりの原因と解消方法についてご紹介させていただきます。
目次
鼻づまりになる原因
鼻づまりとは、鼻の中(鼻腔)を空気が通りにくくなる状態です。
鼻づまりを起こす原因はいくつかあります。
風邪やアレルギー性鼻炎による鼻腔粘膜の腫れ
ウイルスや細菌、アレルギーの原因となる物質(花粉やハウスダストなど)が鼻に浸入して、鼻腔粘膜が炎症を起こし腫れると、空気の通路が狭くなり、鼻づまりを起こします。
アレルギーが原因の場合の特徴としては、サラサラとした鼻水と共に、くしゃみや目のかゆみと充血がみられます。
副鼻腔炎で副鼻腔に膿が溜まる
鼻腔の奥に副鼻腔と呼ばれる骨の空洞があります。
鼻腔の炎症が副鼻腔まで広がって、この空洞に膿が溜まってしまうことで鼻づまりになります。
黄色や緑のドロドロとした鼻水や、鼻の奥からの異臭が副鼻腔炎の特徴になります。
鼻にポリープ(鼻たけ)がある
副鼻腔炎で、粘膜の腫れを繰り返していたり、長引いてしまうと、腫れが引かなくなり、ポリープができやすくなります。
このポリープは「鼻たけ」とも呼ばれ、副鼻腔の入り口にできやすく、空気の通り道が狭くなったり、塞がれたりして鼻づまりを起こします。
鼻のポリープは悪性の病気ではありませんが、自然治癒はしないので、治療には手術が必要となります。
鼻の中隔が曲がっている(鼻中隔弯曲症)
鼻の真ん中には「鼻中隔(びちゅうかく)」と呼ばれる壁があって、左右の鼻腔を隔てています。
この鼻中隔が極度に曲がっていると空気の流れが悪くなり、鼻づまりを起こします。
鼻中隔が左右のどちらかに曲がってしまっているのを「鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)」といいます。
アデノイドが腫れている
アデノイドとは、鼻から喉に繋がる通路の突き当たりにある器官で、咽頭扁桃(いんとうへんとう)ともいわれるリンパ組織です。
このアデノイドが腫れると鼻からの空気の流れが妨げられて、鼻づまりの原因となります。
腫瘍が鼻腔を塞いでいる
鼻づまりの原因として、鼻の穴からの空気の通り道に腫瘍ができているということも考えられます。
腫瘍には、良性腫瘍もあれば悪性の腫瘍の場合もあります。
悪性の腫瘍の場合、鼻からの出血や痛み、腫瘍が大きくなって頬が腫れたり、眼球が圧迫されて物が二重に見えたり、といった症状が現れる事があります。
鼻詰まりだけではなく、上記の症状があった場合は早急に病院へ行き医師の診察を受けましょう。
鼻づまりの解消方法
辛い鼻づまりは、少しでも早く解消したいですよね。
簡単にできる鼻づまり解消方法をご紹介します。
鼻を温める
蒸しタオルを鼻の上において、鼻を温めると血行がよくなり、鼻の通りが良くなります。
温めることで、気分をリラックスさせる効果も期待できます。
ただし、冷やした方が鼻づまりが解消する場合もありますので、どちらも試してみるとよいですね。
脇を圧迫する
鼻づまりのある方とは反対側の脇に、500mLのペットポトルやにぎり拳を挟んで、ぎゅっと脇の下を圧迫します。
脇を圧迫することで、圧迫しているのとは反対側の交感神経が刺激され、血管が収縮して鼻の粘膜の腫れが引くため、一時的に鼻づまりが解消します。
鼻づまりを解消する体操をする
鼻づまりを解消する体操もあります。
①両足を肩幅に開いて、脇をしめて、後ろで手を組みます。
②お辞儀をしながら、手を組んだまま腕を引き上げます。
③そのままの状態で息を吐きながら首を上げて、5秒間保ちます。
④息を吸いながら、腕と体をもとに戻します。
脇をしめて、首を上げることで、交感神経が刺激され、鼻の粘膜の腫れを抑えます。
これを1セットとして、1度に10回、朝、昼、晩で合計30回行うと良いそうです。
ツボを刺激する
鼻づまりの解消に効果的なツボをご紹介します。
・清明(せいめい):両側の目頭と鼻の付け根の間にあります。指の腹で押して刺激しましょう。
・鼻通(びつう):両側の目頭から小鼻までの中間あたりのくぼみにあります。指の腹で押す、または上下にさするように押してみましょう。
・迎香(げいこう):左右の小鼻の一番ふくらんだところの横にあります。指の腹でくるくる回すように押してみましょう。
・合谷(ごうこく):手の甲側にあり、親指と人差し指の骨の付け根から少し指先側にあります。「万能のツボ」とも呼ばれるほどさまざまな症状に効果があるといわれています。反対側の親指と人差し指で挟むようにして、ぐりぐりと少し強めに押してみましょう。
耳鼻咽喉科を受診する
解消方法を試して、一時的にも症状が解消しない、だんだん悪化するなどの場合は、早期に耳鼻咽喉科を受診しましょう。
鼻中隔弯曲症であったり、ポリープ(鼻たけ)や腫瘍ができている、アデノイドが腫れていることが鼻づまりの原因である場合は、手術が必要なこともあります。
特に、最近急に片側だけが鼻づまりを起こしたという場合は悪性腫瘍の可能性もあるので、注意が必要です。
まとめ
鼻づまりの症状は、
・風邪やアレルギーによる鼻腔粘膜の腫れ
・副鼻腔炎で副鼻腔に溜まった膿
・ポリープ(鼻たけ)
・鼻中隔弯曲症
・アデノイドの腫れ
・鼻腔の腫瘍
が原因となり、鼻の中を空気が通りにくくなると起こります。
解消方法としては、鼻を温める、脇を圧迫する、鼻づまりを解消する体操をする、鼻づまりに効くツボを刺激するなどがあり、一時的に鼻づまりを解消することができます。
しかし、原因を治さないと鼻づまりを繰り返しますので、早めに耳鼻咽喉科で診てもらうことをおすすめします。
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